近畿の米の集荷動向|滋賀が牽引、減少続く他県の課題と展望

穀物統計
米価格米販売量米の集荷数量

近畿の米集荷数量は滋賀県が最多ながら前年同月比で約20〜30%の減少が目立ち、兵庫や三重、奈良も大幅減少。京都では少量ながら前月増加が見られます。農地減少や高齢化が課題で、ブランド価値向上やスマート農業導入、地域連携による効率化が今後の鍵となります。

米の集荷数量のデータとグラフ

米の集荷数量の多い順

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7
名称 平均 滋賀 (コシヒカリ) 滋賀 (みずかがみ) 兵庫 (コシヒカリ) 滋賀 (キヌヒカリ) 三重 (コシヒカリ一般) 奈良 (ヒノヒカリ) 三重 (コシヒカリ伊賀)
最新値[トン] 5.231 16.2 9.1 8.1 6.9 6.6 5.5 4.3
前月比[%] +1.19 +1.25 +1.111 +1.538
前年同月比[%] -26.33 -16.92 -20.18 -26.36 -28.87 -34.65 -34.52 -27.12

米の集荷数量の少ない順

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7
名称 平均 キヌヒカリ 京都 (キヌヒカリ) 京都 (ヒノヒカリ) 兵庫 (ヒノヒカリ) 兵庫 (キヌヒカリ) 京都 (コシヒカリ) 三重(コシヒカリ伊賀)
最新値[トン] 5.231 0.6 0.8 0.8 2.4 2.8 3.9 4.3
前月比[%] +1.19 +60 +2.632
前年同月比[%] -26.33 -45.45 -42.86 -27.27 -46.67 -17.65 -18.75 -27.12

近畿の米の集荷数量の推移

米の集荷数量
最近の米の集荷数量

最新の価格データ

最新の米の集荷数量
最新の米の集荷数量

詳細なデータとグラフ

近畿の米の集荷数量についての特徴

2025年4月時点で近畿地域の米の集荷数量の平均は5.231トンと全国的に低水準です。地域ごとに見ると滋賀県が最も多く、特に「コシヒカリ」が16.2トンでトップ。続いて「みずかがみ」「キヌヒカリ」も比較的多く集荷されています。1方、京都や兵庫、3重、奈良の各品種は集荷量が少なく、全体的に減少傾向が続いています。


地域別の米集荷数量の特徴

滋賀県の高集荷量と減少傾向

滋賀県は近畿で最大の米生産地であり、「コシヒカリ」16.2トン、「みずかがみ」9.1トン、「キヌヒカリ」6.9トンと複数品種で多くの集荷があります。しかし、前年同月比では「コシヒカリ」が-16.92%、「みずかがみ」が-20.18%、「キヌヒカリ」は-28.87%と大幅減少が目立ちます。

兵庫・3重・奈良の減少と少量集荷

兵庫県の「コシヒカリ」8.1トンは地域内で多いものの、前年同月比-26.36%と減少。3重県の「コシヒカリ1般」6.6トン、「コシヒカリ伊賀」4.3トンも-30%台の減少。奈良の「ヒノヒカリ」5.5トンも-34.52%と厳しい状況が続きます。

京都の少量ながら前月増加

京都の主要品種は「コシヒカリ」3.9トン、「キヌヒカリ」「ヒノヒカリ」が0.8トン前後と少量ですが、前月比では「ヒノヒカリ」が+60%、コシヒカリも+2.632%と1時的な回復が見られます。


近畿地域の米集荷数量の課題

前年同月比で大幅に減少している品種が多く、原因としては農業従事者の高齢化や農地減少、都市開発による耕作地の減少が挙げられます。また、大規模生産地域と比較して生産効率の面で遅れが生じていることも影響しています。気候変動や経済的な要因も影響している可能性があります。


今後の推移と期待

ブランドの価値向上と地域連携強化

滋賀県の「コシヒカリ」や「みずかがみ」など、ブランド力を活かした付加価値向上が求められます。また、近隣地域での連携強化や農業技術の共有によって効率化を図ることが期待されます。

技術革新と生産基盤の維持

スマート農業の導入や若手農業者の育成支援が不可欠です。都市化が進む中で、限られた農地を有効活用し持続可能な生産体制を構築することが課題です。


まとめ

近畿地域の米集荷数量は滋賀県を中心に1定の規模を保つものの、多くの地域・品種で前年同月比の大幅減少が続いています。今後はブランド強化と技術革新による生産性向上、地域間連携の推進が重要であり、持続可能な農業の実現が期待されています。

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