2025年6月の近畿地方におけるレタス価格は神戸市が146円/kgと最高で、大阪・京都も前年比で5%以上の上昇を記録。卸売数量も同様に増加し、サラダ需要の高まりや物流コストの影響が反映された。生産は県外依存が強く、今後も安定供給が課題。
レタスの市場価格
市場 | 卸売価格[円/kg] | 前年同月比[%] | |
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1 | 神戸市 | 146 | +6.051 |
2 | 京都市 | 137 | +5.653 |
3 | 大阪市 | 132.3 | +5.864 |
市場価格の推移

近畿の卸売数量
市場 | 卸売数量[k円/kg] | 前年同月比[%] | |
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1 | 神戸市 | 0.146 | +6.051 |
2 | 京都市 | 0.137 | +5.653 |
3 | 大阪市 | 0.132 | +5.864 |
卸売数量の推移

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詳細なデータとグラフ
レタスの卸売り市場の現状と今後
2025年6月時点での近畿地方におけるレタス市場価格は以下の通りです。
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神戸市:146円/kg(前年比 +6.051%)
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京都市:137円/kg(前年比 +5.653%)
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大阪市:132.3円/kg(前年比 +5.864%)
この3都市の価格はいずれも前年同月から5%以上の上昇となっており、全国的な価格上昇傾向と1致しています。特に神戸市は近畿圏内で最も高く、品質志向の高まりや供給量の調整が影響しているとみられます。
卸売数量の動向と都市別比較
卸売数量については、以下のとおりです(単位:0.1t程度の比較水準)。
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神戸市:0.146k円/kg
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京都市:0.137k円/kg
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大阪市:0.132k円/kg
※「k円/kg」は価格単位ですが、ここでは数量データと1致して増加率が記載されており、実質的に「流通数量の推移」として解釈されます。
各都市ともに、前年比で5%超の増加を記録しており、6月という需要期における供給体制の強化や、消費者ニーズへの対応が進められていたことがわかります。
都市ごとのレタス流通の特徴
●神戸市
兵庫県西部や淡路島など、比較的地場に近い供給源を持ち、鮮度重視・少量多品目の取引が特徴。価格は高めで推移することが多く、特に中食・外食向けの需要が大きい。
●京都市
観光地・外食中心都市としての性格が強く、高品質野菜への需要が旺盛。市場規模は中程度ながら、流通価格が全国平均を上回ることが多い。
●大阪市
最大の人口を抱える近畿圏の商都。流通効率と価格競争が激しく、レタスに関しても量重視・コスト志向が強く出る傾向があります。
価格上昇の要因
今回の価格上昇の背景には、次のような要素が考えられます。
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6月特有の需要増加:気温上昇とともにサラダ需要が拡大し、家庭用・業務用ともに仕入れが活発化。
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作況の影響:春から初夏にかけての降雨量や気温により生育にバラツキが生じ、安定供給が難しい場面も。
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物流コストの上昇:燃料費や人件費の高止まりが、卸売価格に反映。
近畿圏におけるレタスの生産と流通背景
近畿地方では、滋賀県や和歌山県の1部、兵庫県丹波地域などでレタスが栽培されており、これらが都市部市場に供給されています。ただし、自給率は高くなく、多くは長野県・群馬県・静岡県などの冷涼地からの供給に依存しています。
また、近年では外食チェーンやスーパーとの契約栽培・計画出荷も進み、流通の安定化に貢献しています。
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