近畿地方のきゅうり価格は、都市ごとに大きな差があり、2025年3月時点で最も高いのは尼崎市の475円/kg、最も安いのは大阪府の315円/kgです。価格は多くの都市で前月比上昇傾向にある一方、神戸市や北勢では下落が見られました。価格差の背景には、流通網の整備状況や地元需要、生産・供給状況の違いが影響しています。今後は夏場の地場産出荷で一時的な価格低下が見込まれるものの、気候やコストの影響による変動も懸念されます。
きゅうりのデータとグラフ
きゅうりの高い順
尼崎市 | 姫路市 | 和歌山市 | 奈良県 | 北勢 | 神戸市 | |
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最新 | 2011年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2016年12月 | 2025年3月 |
最大期 | 2011年12月 | 2016年10月 | 2012年12月 | 2020年1月 | 2012年12月 | 2024年11月 |
最新値[円/kg] | 475 | 472 | 434 | 428 | 412 | 380 |
最大値[円/kg] | 475 | 580 | 539 | 607 | 537 | 703.3 |
前月比[%] | 40.95 | 36.42 | 36.48 | 32.1 | -3.286 | -14.35 |
きゅうりの安い順
尼崎市 | 北勢 | 神戸市 | 和歌山市 | 姫路市 | 大阪府 | |
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最新 | 2011年12月 | 2016年12月 | 2025年3月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 |
最大期 | 2011年12月 | 2012年12月 | 2024年11月 | 2012年12月 | 2016年10月 | 2020年1月 |
最新値[円/kg] | 475 | 412 | 380 | 434 | 472 | 315 |
最大値[円/kg] | 475 | 537 | 703.3 | 539 | 580 | 552 |
前月比[%] | 40.95 | -3.286 | -14.35 | 36.48 | 36.42 | 12.9 |

きゅうりの推移

最新の価格データ

その他のデータとグラフ
きゅうりの価格についての推移と展望
近畿地方では都市ごとの気候条件や流通経路、生産量の違いにより、きゅうりの価格に地域差が見られます。本稿では、2025年3月時点の最新データに基づき、各都市の価格動向とその背景、今後の見通しについて解説します。
最新の都市別価格状況
2025年3月時点できゅうりの価格が最も高かったのは尼崎市で475円/kg、次いで姫路市472円/kg、和歌山市434円/kg、奈良県428円/kg、北勢412円/kg、神戸市380円/kgでした。なお、大阪府ではさらに低く315円/kgとされています。
前月比から見る価格変動
前月比では、尼崎市(+40.95%)、姫路市(+36.42%)、和歌山市(+36.48%)、奈良県(+32.1%)と、多くの地域で価格が大幅に上昇しています。一方、北勢(-3.29%)や神戸市(-14.35%)では価格が下落しており、地域ごとの供給状況や消費動向が価格に大きく影響していると考えられます。
地域別の価格差の特色
価格の安い地域として神戸市(380円/kg)、北勢(412円/kg)、大阪府(315円/kg)が挙げられます。これらの地域は流通網が整備されており、大規模流通業者による安定供給が価格抑制に貢献しているとみられます。反対に、価格の高い尼崎市や姫路市は局地的な供給不足や需要集中の影響があると推察されます。
現在の課題
価格上昇の背景には、天候不順による収穫量の減少、人手不足による生産コスト増、燃料費や物流費の上昇が挙げられます。特に、きゅうりは鮮度保持が難しいため、物流の影響が価格に直結しやすい点も課題となっています。
今後の価格推移の予想
近畿地方では気温上昇とともに地場産の出荷量が増える夏場に向けて価格が下がる可能性があります。ただし、気候変動による生育のばらつきや、輸送コストの継続的な増加により、価格が再び不安定になる懸念もあります。
おわりに
近畿地方のきゅうり価格は、都市ごとに異なる生産・流通環境に大きく左右されており、今後も季節や市場の動きによって大きく変動する可能性があります。消費者・生産者ともに情報を注視し、柔軟な対応が求められる時代となっています。
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