近畿の灯油価格動向と都市別特徴:最近の価格上昇要因分析

灯油

2025年5月の近畿地方の灯油18Lの平均価格は2265円で、前年同月比7.9%増。姫路が最高値2370円、東大阪や西宮は10%以上の価格上昇を記録。原油価格高騰や物流費増加が主因。都市別に需給や物流環境の違いが価格差を生み、今後も価格変動に注意が必要。

都市別の灯油18Lの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均2214+5.93
1大阪2325+4.213
2枚方2310+7.542
3姫路2292+4.372
4神戸2268+6.18
5奈良2262+15.64
6京都2262+4.432
7東大阪2231+9.956
8和歌山2202+6.377
92196+4.472
102166+8.084
11大津2146+2.093
12西宮2135+6.219
13松阪2118+4.748
14伊丹2082-0.287
近畿灯油18L

詳細なデータとグラフ

近畿の小売価格の相場と推移

2025年5月の近畿地方における灯油18Lの平均価格は2265円です。全国平均と比べるとやや低めの水準ですが、地域内では価格差が見られます。前年同月比で平均+7.929%の価格上昇があり、原油価格の変動や物流費の高騰などが影響しています。


都市別価格の特徴と傾向

高価格帯都市(2300円以上)

  • 姫路(2370円)、大阪(2342円)、枚方(2322円)、京都(2322円)

    • 姫路は近畿で最も高い価格を示し、需要増加や供給網のコスト上昇が影響している可能性があります。大阪や枚方、京都も都市圏としての需要が高いことから相対的に価格が高めです。

中価格帯都市(2250円前後)

  • 神戸(2298円)、奈良(2292円)、堺(2279円)、東大阪(2249円)

    • 神戸や奈良は住宅地の広がりや暖房需要の関係で価格が安定しています。堺、東大阪は工業地帯を含みつつも比較的価格は平均的です。

低価格帯都市(2200円台前半以下)

  • 西宮(2244円)、伊丹(2214円)

    • 西宮と伊丹は価格がやや低めで、供給業者間の競争や物流効率の良さが価格抑制に寄与している可能性があります。


前年同月比の価格上昇動向

  • 平均上昇率は約+7.929%で、全体的に灯油価格は上昇傾向にあります。

  • 特に東大阪(+10.84%)、西宮(+11.64%)、奈良(+10.4%)、堺(+8.73%)、枚方(+8.1%)などで大幅な価格上昇が確認されます。

  • 1方で大阪(+4.97%)や伊丹(+6.03%)は比較的上昇率が低めにとどまっています。


灯油価格に影響を与える要因

原油価格の変動

世界的な原油価格の動向が灯油価格に直接影響し、2024年以降の原油高騰が価格上昇を後押ししています。

物流コストの増加

燃料の輸送や配送費用の増加が、特に都市間の距離や交通事情によって価格差を生み出しています。

地域の需要特性

寒冷期の暖房需要の強さや住宅密度の違いが価格形成に影響。東大阪や西宮の上昇率が高いのは需要の増加や供給の調整不足が考えられます。


今後の展望と課題

近畿地方の灯油価格は原油相場の影響を受けやすく、引き続き価格変動が予想されます。省エネルギーや代替エネルギーの普及により長期的な需要減少も見込まれるものの、冬季の暖房需要は依然として重要であり、供給体制の効率化と価格安定策が課題となります。

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