日本の諸雑費支出ランキング|都市別の傾向と地域差を徹底解説

諸雑費

日本の世帯における「諸雑費」支出は地域差が大きく、山形市や鹿児島市などでは全国平均(2.503万円)を大きく上回っています。特に鹿児島市は前年同月比+49.04%と大幅に増加。一方、津市や宇都宮市では大幅な減少が見られます。支出回数は全国平均8.8回で、大分市や新潟市などでは10回以上と高頻度。地域の生活習慣や物価、購買行動が支出額と回数に反映されています。

諸雑費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2.503100-3.893
1山形市3.887155.3+6.38
2鹿児島市3.524140.8+49.04
3津市3.434137.2-23.48
4広島市3.349133.8+26.88
5長野市3.337133.3+31.15
6大津市3.238129.4-29.31
7佐賀市3.231129.1+13.01
8宇都宮市3.171126.7-32.45
9松江市3.108124.2+10.87
10高知市3.073122.8+34.15
11千葉市3.014120.4+13.94
12福井市2.987119.3+64.12
13岡山市2.972118.7-6.189
14名古屋市2.894115.6+10.04
15松山市2.851113.9+76.9
16金沢市2.846113.7+1.821
17福島市2.756110.1+6.827
18京都市2.754110+14.91
19山口市2.748109.8+11.21
20東京都区部2.736109.3-37.96
21横浜市2.674106.8-9.943
22熊本市2.655106-0.714
23静岡市2.643105.6+24.26
24徳島市2.609104.2-13.03
25長崎市2.555102.1+10.82
26大分市2.546101.7+3.707
27前橋市2.504100+0.028
28札幌市2.49499.62+9.498
29北九州市2.43597.27+18.97
30富山市2.42596.88-6.49
31盛岡市2.42296.76+9.143
32相模原市2.40796.16-41.35
33高松市2.3995.49+3.079
34さいたま市2.38195.13-27.71
35福岡市2.33193.11-12.52
36青森市2.32993.04-0.805
37鳥取市2.3192.27-35.58
38水戸市2.28691.3-21.33
39宮崎市2.24589.67+0.867
40新潟市2.17386.82-8
41奈良市2.15386.01+11.15
42岐阜市2.14685.73-19.57
43仙台市2.10384.02-12.41
44堺市2.10183.92-41.15
45大阪市2.06982.64-47.18
46浜松市1.98779.37-29.48
47秋田市1.8674.29-8.109
48甲府市1.80672.16-7.748
49和歌山市1.79671.76-9.319
50川崎市1.77270.78-26.96
51那覇市1.63865.45-5.785
52神戸市1.58363.26-26.98

月間支出の推移

諸雑費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国8.8100+4.019
1大分市10.93124.2+21.44
2新潟市10.76122.3+13.26
3大津市10.55119.9+18.81
4熊本市10.54119.8+6.897
5岡山市9.88112.3+7.158
6山口市9.85111.9+15.07
7広島市9.84111.8+27.3
8徳島市9.79111.3+19.54
9松山市9.74110.7+44.3
10山形市9.71110.3-1.721
11高知市9.66109.8+5.574
12札幌市9.65109.7+9.784
13福島市9.56108.6+10.14
14さいたま市9.45107.4-16.15
15鹿児島市9.4106.8-5.337
16富山市9.37106.5-8.227
17名古屋市9.31105.8+7.879
18堺市9.2104.5+12.88
19大阪市9.18104.3-2.857
20松江市9.11103.5+17.25
21福岡市9.07103.1-9.93
22佐賀市8.93101.5-3.978
23相模原市8.91101.3+10.41
24長崎市8.89101+16.21
25高松市8.88100.9+23.5
26鳥取市8.7699.55-0.114
27東京都区部8.7198.98+1.279
28青森市8.6698.41-6.58
29横浜市8.6698.41+2.607
30宇都宮市8.6297.95-8.686
31盛岡市8.5497.05-2.511
32北九州市8.5396.93+6.625
33宮崎市8.4996.48-2.301
34金沢市8.4696.14+10.3
35前橋市8.4596.02+14.34
36長野市8.3594.89+1.09
37仙台市8.293.18-9.492
38静岡市8.1492.5+8.389
39秋田市8.0891.82+0.874
40千葉市8.0391.25-19.78
41岐阜市8.0191.02-6.643
42福井市890.91+25.59
43川崎市7.9390.11-17.14
44水戸市7.989.77-12.8
45浜松市7.8589.2-9.562
46奈良市7.8188.75-2.13
47那覇市7.7688.18-5.825
48甲府市7.5285.45-16.26
49津市7.3983.98+1.791
50京都市7.382.95-17.05
51神戸市6.8477.73-16.28
52和歌山市6.5574.43-7.486

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

諸雑費の月間支出の現状と今後

「諸雑費」とは、分類しきれないさまざまな日常的支出を含む項目です。具体的には、予備的な消耗品、地域的な慣習に根ざした支出、突発的な小口出費などが含まれるため、世帯の生活スタイルや文化の影響を受けやすい費目となります。


上位都市の傾向と背景

山形市(3.887万円/+6.38%)

山形市は全国で最も高額な支出額を記録しています。生活に密着した物品の現金購入が多く、カード決済比率が低い傾向がある地域特性も影響していると考えられます。前年同月比でも増加しており、物価上昇や生活雑費の増大が要因とみられます。

鹿児島市(3.524万円/+49.04%)

鹿児島市では特に前年からの増加幅が際立ちます。家庭内行事や慶弔費の増加、または地場消費の活性化が背景にあると推察されます。支出回数のデータは上位ではないものの、1回あたりの金額が大きいことがうかがえます。

津市(3.434万円/-23.48%)

津市は上位に位置しつつも、前年から大幅に減少しています。支出の見直しや節約志向の高まり、インフレ対策による非必需支出の抑制が進んでいる可能性があります。

広島市(3.349万円/+26.88%)

支出額・回数ともに高い水準を維持しており、日常的な雑費支出が活発な都市といえます。地場商業や地域文化との結びつきが強く、地域に根差した購買行動の表れと捉えられます。


その他の上位都市の特徴

  • 長野市(3.337万円/+31.15%)物価の上昇や雪国特有の季節支出が含まれる可能性があります。

  • 大津市(3.238万円/-29.31%)支出金額は高いが、前年より大きく減少。生活防衛意識の高まりか。

  • 佐賀市(3.231万円/+13.01%)地方都市としては堅調な増加を維持し、安定した消費傾向が見られます。

  • 宇都宮市(3.171万円/-32.45%)支出金額では上位ながら、大幅減。他都市に比べて節約傾向が顕著です。


支出回数の地域差とその解釈

月間の支出回数において、大分市(10.93回)新潟市(10.76回)は、全国平均(8.8回)を大きく上回っています。これは、日常的な小口出費が頻繁に発生していることを示しており、家計管理のスタイルとして現金支出の機会が多いといえます。

逆に、山形市のように金額は高いが回数が全国平均程度であるケースでは、「1回あたりの支出が大きい=高額商品を1括で購入する傾向」が強い可能性もあります。


全体の傾向と今後の展望

2025年4月時点で全国の諸雑費は2.503万円(前年比-3.893%)とやや減少していますが、都市別では依然としてばらつきが大きいです。特に地方都市の中でも消費傾向が活発な地域と、節約志向の強い地域で2極化が進んでいます。

物価の高止まりや人口構成の変化、キャッシュレス化の進展が今後の支出傾向に影響を及ぼすと考えられます。


おわりに

諸雑費という費目は、地域生活のリアルな側面を映す鏡です。都市ごとの支出額や頻度の違いは、その地域における暮らしのあり方を表しており、政策や商業活動にとっても貴重な手がかりとなります。今後もこの分野の変化を注視することが求められます。

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