調理食品の月間支出が多い都市ランキング|最新データで見る地域差

調理食品

日本の世帯における調理食品の月間支出は平均1.238万円で、都市ごとの傾向には大きな違いが見られます。特に東京都区部や川崎市、広島市、大阪市は高水準で、利便性重視の生活スタイルや外食代替の需要が背景にあります。購入頻度では新潟市や富山市が上位で、地元密着型の購入傾向がうかがえます。前年同月比では広島市や長崎市などの地方都市で大きな伸びを示しており、物価高やライフスタイルの変化が影響しています。

調理食品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1.276100+3.588
1東京都区部1.585124.2+9.775
2さいたま市1.494117.1-6.916
3新潟市1.464114.7+9.403
4福井市1.455114+21.53
5川崎市1.451113.7-6.991
6福島市1.45113.6+7.344
7前橋市1.412110.6+29.9
8山口市1.384108.4+27.44
9富山市1.378108+2.69
10長崎市1.366107.1+10.02
11広島市1.362106.8+7.964
12横浜市1.345105.4-1.982
13宇都宮市1.334104.6+12.18
14京都市1.327104+12.51
15静岡市1.324103.7-11.01
16那覇市1.314102.9+12.79
17大阪市1.308102.5-1.521
18宮崎市1.298101.7+8.608
19浜松市1.294101.4-2.575
20佐賀市1.287100.9+8.625
21千葉市1.27399.75+4.498
22福岡市1.26398.99+13.94
23相模原市1.26298.9-2.706
24大津市1.25498.27-5.337
25仙台市1.2597.91+4.465
26長野市1.24597.52+24.85
27和歌山市1.22596+10.04
28名古屋市1.21595.19-9.821
29水戸市1.21194.9-19.61
30堺市1.20994.73-17.84
31高知市1.20394.3+7.207
32青森市1.20394.28+0.442
33奈良市1.18793.02+8.599
34松山市1.18492.8+15.22
35金沢市1.18492.78-11.31
36鳥取市1.18492.74+12.73
37岡山市1.17291.86+1.392
38北九州市1.17191.77+2.71
39松江市1.16991.62-11.61
40神戸市1.15790.68-4.592
41山形市1.15290.24+1.93
42高松市1.14389.59+2.428
43甲府市1.12688.22-7.394
44熊本市1.12488.06-19.77
45鹿児島市1.11787.55+21.74
46岐阜市1.10286.36+2.283
47津市1.08685.1-4.19
48秋田市1.08685.09-1.72
49大分市1.08384.83-18.69
50徳島市1.07584.22-11.9
51盛岡市0.94874.28+5.769
52札幌市0.89470.08-10.83

月間支出の推移

調理食品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国30.78100+1.383
1新潟市37.84122.9+14.18
2福島市37.16120.7+4.972
3富山市37.08120.5+1.118
4福井市36.84119.7+9.091
5さいたま市35.46115.2-5.967
6仙台市34.67112.6+14.16
7川崎市33.8109.8-1.371
8高知市33.78109.7+5.07
9山口市33.76109.7+20.14
10広島市33.64109.3+12.92
11長崎市33.41108.5+8.898
12東京都区部32.94107+2.013
13佐賀市32.87106.8+1.294
14大阪市32.33105-2.708
15前橋市32.19104.6+15.25
16静岡市32.17104.5-11.86
17鳥取市32.1104.3+7.718
18大津市31.58102.6-6.623
19秋田市31.56102.5+7.383
20青森市31.22101.4-6.471
21宇都宮市30.91100.4+8.19
22高松市30.7499.87-2.906
23長野市30.6699.61+25.81
24宮崎市30.4198.8-9.494
25山形市30.298.12+0.936
26相模原市30.1397.89-11.3
27岐阜市30.1197.82-2.399
28金沢市30.0997.76-12.98
29松江市29.796.49-10.52
30京都市29.6596.33+7.583
31那覇市29.5696.04+11.59
32堺市29.5395.94-23.14
33北九州市29.5295.91+2.251
34津市29.4195.55+8.125
35岡山市29.3195.22-8.549
36浜松市29.2995.16-7.398
37横浜市29.1594.7-1.52
38福岡市28.8993.86+23.67
39奈良市28.5792.82+10.27
40松山市28.4292.33+9.14
41神戸市28.3592.11-10.54
42和歌山市27.6889.93
43水戸市27.5989.64-21.33
44徳島市27.5189.38-12.81
45熊本市27.3188.73-16.74
46甲府市27.1588.21-17.58
47千葉市27.0887.98-1.24
48鹿児島市25.7783.72+5.832
49盛岡市24.8380.67-3.685
50名古屋市24.3279.01-23.16
51札幌市23.7277.06-10.02
52大分市23.4976.32-25.02

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

調理食品の月間支出の現状と今後

調理食品とは、弁当・総菜・冷凍食品など、家庭で調理をほとんど必要としない食品を指します。2025年4月時点での全国平均は1.238万円/月となっており、家計における重要な支出項目のひとつです。共働き世帯や単身世帯の増加により、「時短・即食」のニーズが拡大し、年々支出額は増加傾向にあります。


支出金額が高い都市トップ10

最新データでは以下の都市が上位にランクインしています:

順位 都市 支出額(万円)
1位 東京都区部 1.502
2位 川崎市 1.494
2位 広島市 1.494
4位 大阪市 1.482
5位 相模原市 1.469
6位 浜松市 1.460
7位 さいたま市 1.445
8位 千葉市 1.414
9位 横浜市 1.401
10位 那覇市 1.395

これらの都市に共通するのは、都市部での生活の利便性や核家族・単身世帯の多さです。特に東京都区部では、外食代わりの高品質な総菜や弁当が普及し、結果として支出額も全国トップです。

また、川崎市・横浜市・相模原市といった首都圏近郊では、高収入層の多さと仕事に忙しいライフスタイルが即食食品の需要を押し上げています。


支出の変化と成長率

前年同月と比較した支出額の増加率を見てみると、注目すべきは広島市(+20.05%)や千葉市(+17.44%)といった地方・中核都市の伸びです。これは近年の物価上昇と、家庭内調理から外部調理(中食)へのシフトを示唆しています。

逆に東京都区部(-1.041%)や川崎市(-3.649%)は微減となっており、飽和状態や価格抑制の努力もあると考えられます。


購入頻度から見る生活習慣

購入回数の全国平均は月30.23回(1日1回程度)。特に新潟市(39.24回)や富山市(36.99回)は、地元のスーパーや小売店で日々購入する傾向が強く、中食文化が日常に溶け込んでいる地域といえます。

また、大阪市や相模原市も35回以上の購入を示し、コンビニやスーパーの利便性が高い都市では回数も増加傾向にあります。これは「都度買い」のスタイルが根付いている証左です。


今後の展望

今後も共働きや高齢者世帯の増加により、調理食品の需要は高水準で推移することが予想されます。特に地方都市での支出増は、大型商業施設やイオンモールの進出、ネットスーパーの浸透などが関係しており、今後も地域ごとのライフスタイルが支出額を左右するでしょう。


まとめ

調理食品への支出は、日本の家庭生活の変化を反映する鏡のような存在です。都市ごとの特徴を把握することで、消費の実態や地域経済の傾向を深く読み取ることができます。今後は健康志向・個食化の進行が、支出の中身をさらに変化させると考えられます。

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