調理カレー1箱180gの価格推移と地域差|2025年4月最新データ分析

冷凍・調理

2025年5月の調理カレー1箱の全国平均は146円で、前年より8.6%上昇。秋田・山口・甲府・広島などで価格が大きく上昇しており、原材料・包材費・エネルギーコストの高騰が影響。今後も需要増とコスト圧力により価格上昇の可能性がある。

都市別の調理カレー1箱180gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均153.8+13.9
1秋田175+22.38
2宮崎175+17.45
3福井171+11.76
4水戸171+20.42
5静岡166+14.48
6那覇166+11.41
7東京都区部165+13.01
8甲府164+9.333
9青森163+18.12
10広島163+17.27
11岐阜163+14.79
12長野161+19.26
13鹿児島160+15.94
14高松160+19.4
15熊本160+15.11
16さいたま160+25.98
17鳥取159+15.22
18京都159+38.26
19金沢157+10.56
20富山157+10.56
21松山156+16.42
22山口156+13.04
23大阪156+15.56
24前橋156+12.23
25名古屋155+19.23
26千葉154+16.67
27奈良153+10.07
28松江150+7.914
29福島149+20.16
30和歌山149+12.88
31高知146+14.96
32徳島146+2.817
33長崎145+23.93
34神戸145+9.023
35山形145+10.69
36宇都宮145+18.85
37大分145+25
38福岡144+19.01
39盛岡143+5.926
40佐賀142+12.7
41新潟141-2.759
42横浜140+1.449
43139+9.449
44札幌139-11.46
45大津139+15.83
46岡山138+12.2
47仙台138+15.97
調理カレー1箱180g

詳細なデータとグラフ

調理カレーの小売価格の相場と推移

2025年5月時点の調理カレー1箱(180g)の全国平均価格は146円であり、前年同月比で+8.596%の上昇となっています。特に高価格帯に位置する都市は以下の通りです:

都市名 価格(円) 前年比(%)
秋田 168 +17.48
山口 167 +17.61
静岡 166 +21.17
那覇 166 +20.29
甲府 164 +35.54
宮崎 164 +10.07
広島 163 +24.43
岐阜 163 +20.74
福井 160 +4.575
熊本 160 +15.11

地方都市や中規模都市を中心に、価格の上昇率が顕著であり、とくに甲府(+35.54%)や広島(+24.43%)などは急騰の部類に入ります。


都市別の価格傾向と地理的特性

東北・中部・中国地方の上昇傾向

秋田や山口、甲府、広島といった地域では、価格水準が全国平均を大きく上回っており、地方都市における仕入れコストや在庫管理コストの増大が背景と考えられます。

また、輸送にかかる費用や流通の中間マージンが大都市圏よりも高いため、同1メーカー品でも価格に差が出る構造が続いています。

那覇・熊本など南西地域の特徴

那覇では+20.29%、熊本では+15.11%と、9州・沖縄地域も全体的に上昇傾向にあります。これは、輸送距離が長いことに加え、観光地としての需要増による物価の押し上げも関係していると見られます。


調理カレー価格上昇の主な要因

原材料費(特に牛肉・小麦・香辛料)の高騰

調理カレーはレトルト食品であり、肉類・野菜ペースト・スパイス・ルウ原料(油脂・小麦)などが複合的に使われるため、原材料価格の上昇がダイレクトに価格へ反映されます。

2024年から続く原油価格の変動や、円安による輸入コスト増が1因となっています。

エネルギーコストと包材費の上昇

レトルト食品の製造には加熱殺菌やパウチ包装が必須で、製造エネルギーとパッケージ素材費(特にアルミフィルムや樹脂)が上昇していることが、価格に反映されています。

簡便食需要の拡大とプレミアム化

共働き世帯や高齢世帯の増加により、即食性・保存性の高い調理カレーの需要が増加。それに対応して、メーカーは高付加価値商品のラインナップを拡充しており、平均単価の押し上げに寄与しています。


今後の動向と懸念

価格上昇が1定の幅で収まりつつある都市もありますが、甲府や広島のように2桁以上の伸びを示す都市も複数見られます。特に、今後の国際情勢(中東情勢・気候変動)によって原料や物流コストが再び上昇する場合、さらに価格が上がる懸念があります。

また、安価なプライベートブランドの競争も進行中であり、都市ごとに価格の2極化(高級路線 vs. 値頃感重視)が進むことが予測されます。

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