補習教育支出ランキング:さいたま市・前橋市で急増した背景とは

教科書・補習費

補習教育への支出は都市ごとに大きく異なり、横浜市やさいたま市など都市圏で高水準。さいたま市は前年比+289.8%と大幅増、前橋市も+2,446%と急伸。平均購入回数も堺市などで高く、教育熱が都市部を中心に高まっている。家庭ごとの投資傾向に地域差が際立つ。

補習教育の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2031100-25.77
1千葉市9012443.7+67.35
2さいたま市5649278.1+3.976
3仙台市4501221.6+127.9
4横浜市4268210.1+28.09
5東京都区部4050199.4-34.7
6広島市3493172+508.5
7相模原市3465170.6+429
8徳島市3105152.9-44.23
9岐阜市2933144.4-19.78
10大津市2873141.5+277.5
11高知市2734134.6-44.49
12宇都宮市2656130.8+27.39
13名古屋市2561126.1-14.12
14堺市2506123.4-3.281
15川崎市2425119.4+107.3
16高松市2401118.2-7.226
17大分市2398118.1+5.314
18熊本市2382117.3-22.66
19山形市2315114-42.38
20大阪市2145105.6-53.57
21富山市2122104.5-48.34
22水戸市2063101.6+118.1
23津市197197.05+2.924
24松山市183790.45+67.46
25福井市181989.56+56.68
26前橋市178187.69+147.7
27佐賀市170684-66.89
28浜松市168582.96+35.02
29奈良市167482.42-42.26
30和歌山市166281.83+365.5
31盛岡市164280.85+433.1
32神戸市157177.35-63.52
33札幌市153275.43+113.4
34山口市146972.33+78.71
35秋田市146271.98+3381
36松江市139768.78+150.8
37静岡市128563.27-14.96
38新潟市110454.36-19.3
39甲府市106052.19+51.86
40福岡市100849.63-67.52
41金沢市89944.26-14.71
42長野市81640.18+495.6
43鹿児島市78938.85-38.31
44岡山市66832.89-82.68
45那覇市60829.94-77.79
46鳥取市44421.86-70.9
47宮崎市32415.95-78.74
48京都市31615.56-85.75
49青森市1286.302-76.68
50福島市512.511-97.65
51北九州市432.117-90.55
52長崎市00-100

月間支出の推移

補習教育の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.08100-11.11
1千葉市0.18225-18.18
2さいたま市0.17212.5+112.5
3水戸市0.14175+100
4横浜市0.14175+27.27
5川崎市0.14175+180
6山形市0.14175
7富山市0.14175-6.667
8大津市0.14175+250
9広島市0.13162.5+160
10名古屋市0.13162.5-18.75
11高知市0.12150
12仙台市0.12150+20
13高松市0.11137.5-15.38
14相模原市0.11137.5+175
15熊本市0.11137.5+10
16徳島市0.11137.5-54.17
17岐阜市0.11137.5-35.29
18宇都宮市0.1125-9.091
19前橋市0.1125+400
20浜松市0.09112.5+50
21津市0.09112.5-10
22松山市0.09112.5+50
23東京都区部0.09112.5-35.71
24新潟市0.09112.5+12.5
25山口市0.09112.5+50
26大阪市0.09112.5-50
27堺市0.09112.5
28秋田市0.08100+700
29神戸市0.08100-38.46
30奈良市0.08100-11.11
31佐賀市0.0787.5-75
32福岡市0.0675-40
33福井市0.0675+100
34松江市0.0675+100
35大分市0.0675-53.85
36長野市0.0562.5+400
37札幌市0.0562.5+66.67
38鳥取市0.0450-63.64
39静岡市0.0450-55.56
40盛岡市0.0450+100
41甲府市0.0450-20
42岡山市0.0450-77.78
43宮崎市0.0450-33.33
44和歌山市0.0450+300
45鹿児島市0.0337.5-50
46金沢市0.0337.5-50
47那覇市0.0337.5-57.14
48青森市0.0225-33.33
49京都市0.0225-60
50福島市0.0112.5-85.71
51北九州市0.0112.5-75
52長崎市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

補習教育の月間支出の現状と今後

補習教育は、学校教育を補うための塾・家庭教師・オンライン講座等への支出を指し、家庭の教育熱や地域経済力を反映する重要な支出項目である。都市ごとにその額は大きく異なり、学力競争の激しい地域では特に顕著な差がみられる。


全国平均とその動向

2025年4月の全国平均は2,629円で、前年同月比では-3.27%と微減している。物価高騰や家庭の教育費見直しが背景とされるが、1部都市では依然として高水準の支出が見られる。


上位都市とその特徴

最も支出が高いのは横浜市(6,160円)とさいたま市(6,100円)。両市とも人口が多く、進学校も多数存在するため、補習教育への投資が大きい。特にさいたま市は前年同月比+289.8%と急増しており、教育熱の高まりがうかがえる。1方、横浜市は-38.11%と減少しており、支出水準は高いが波がある。


中位都市に見る地域的傾向

堺市(4,845円)、岐阜市(4,451円)、前橋市(4,329円)なども高水準であり、特に前橋市の+2,446%という増加率は特筆すべきで、集中的な補習投資が行われたと推察される。また、津市(+259.9%)や相模原市も高額支出が継続されている。


平均購入回数に見る学習習慣

月間購入回数では堺市(0.17回)、横浜市(0.16回)、相模原市・熊本市・水戸市(各0.15回)などが高く、日常的な補習活動が行われている。津市や大阪市、さいたま市なども0.14回と高頻度で、教育意識の定着が読み取れる。


支出と回数の乖離から見る支出傾向

さいたま市のように支出額と購入回数の両方が高い都市は、幅広い補習サービスを利用していることが推測される。1方、千葉市や東京都区部のように前年同月比で支出が大幅減の都市もあり、教育費の再配分や教育サービスの見直しが行われている可能性もある。


今後の展望と課題

都市ごとの補習教育への支出は、家庭の所得水準や進学意識、地域の学力文化に左右される。デジタル教材の台頭により今後の支出形態は多様化が見込まれるが、現状では大都市圏での高額支出が続く構造は変わらないと予測される。

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