米の支出ランキング2025年|相模原市・静岡市・那覇市が急増傾向

米・パン

2025年6月の米平均は3,396円。浜松5,011円、長崎4,941円、那覇4,792円が上位。全国は前年同月比+75.87%と大幅増で、購入頻度は0.86回/月(前年約0.74回)。1回当たり支出は約3,949円に達し、支出増は単価(1回当たり)上昇と購入量の変化が主因と見られる。長崎・名古屋などの急増はデータ構成や品目の転換を確認すべき。

米の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国5011100+72.38
1福井市10870217+50.85
2津市8757174.8+34.41
3松山市8401167.7+244.7
4宇都宮市8396167.6+146.4
5和歌山市7870157.1+143.1
6新潟市7702153.7+36.1
7徳島市7649152.6+262
8水戸市7346146.6+152.5
9松江市7210143.9+211.4
10富山市7050140.7+54.1
11浜松市6578131.3+130.6
12金沢市5869117.1+168.1
13鳥取市5379107.3+131.4
14甲府市5359106.9+64.64
15長野市5162103+236.3
16高松市485396.85+44.91
17山口市462292.24+92.26
18川崎市426385.07+53.79
19福岡市422784.35+88.12
20福島市420183.84+110.8
21京都市414782.76+61.49
22岡山市414182.64+97.38
23札幌市409181.64+33.87
24千葉市405280.86+49.52
25秋田市392978.41-21.81
26神戸市380875.99+53.12
27盛岡市375374.9+61.77
28北九州市371074.04+11.85
29鹿児島市350169.87+22.84
30名古屋市347169.27+40.87
31青森市343668.57+25.04
32大分市343668.57+106.9
33さいたま市338867.61+15.12
34大津市333766.59-1.968
35長崎市331666.17+35.07
36宮崎市330365.91-5.467
37横浜市330265.9+29.44
38相模原市327465.34+8.16
39広島市325865.02-15.38
40熊本市325564.96+71.86
41東京都区部319463.74+28.32
42前橋市318963.64-23.05
43静岡市308461.54+44.31
44那覇市301160.09+13.28
45堺市289957.85+35.53
46仙台市282756.42+35.85
47岐阜市277955.46-11.13
48佐賀市277155.3-29.33
49山形市270553.98+13.46
50奈良市268653.6-0.0372
51大阪市265552.98+17.48
52高知市194838.87-20.46

月間支出の推移

米の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.79100+14.49
1福岡市1.08136.7+24.14
2浜松市1.06134.2+29.27
3札幌市1.04131.6+11.83
4北九州市1.04131.6+13.04
5川崎市1126.6+21.95
6鹿児島市0.94119-15.32
7長野市0.93117.7+57.63
8さいたま市0.93117.7+8.14
9福島市0.92116.5+58.62
10長崎市0.91115.2-5.208
11京都市0.91115.2+19.74
12甲府市0.9113.9+7.143
13新潟市0.9113.9-3.226
14横浜市0.88111.4+12.82
15宮崎市0.88111.4-27.27
16前橋市0.88111.4+54.39
17大分市0.86108.9+45.76
18和歌山市0.86108.9+40.98
19那覇市0.84106.3-11.58
20熊本市0.84106.3+40
21名古屋市0.84106.3+31.25
22静岡市0.83105.1+7.792
23東京都区部0.83105.1+25.76
24千葉市0.81102.5+20.9
25盛岡市0.79100-1.25
26佐賀市0.79100+14.49
27松江市0.7898.73+20
28神戸市0.7797.47-23
29相模原市0.7797.47-18.95
30大津市0.7797.47+16.67
31鳥取市0.7493.67+64.44
32金沢市0.7493.67+27.59
33山口市0.7493.67+64.44
34秋田市0.7291.14+20
35福井市0.7291.14+10.77
36水戸市0.7291.14+1.408
37広島市0.7291.14-18.18
38富山市0.7291.14
39宇都宮市0.7291.14+67.44
40堺市0.7189.87-1.389
41岐阜市0.6886.08-8.108
42高松市0.6683.54+34.69
43津市0.6683.54+4.762
44大阪市0.6683.54+13.79
45奈良市0.6582.28-8.451
46松山市0.6481.01+23.08
47徳島市0.6481.01+25.49
48岡山市0.6481.01-1.538
49青森市0.675.95-4.762
50仙台市0.5468.35-15.63
51山形市0.5265.82-32.47
52高知市0.4253.16-36.36

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

米の月間支出の現状と今後

最新の全国平均は 3,396円/月。支出が高い上位都市は以下の通りです(最新値、円):

  1. 浜松市:5,011円

  2. 長崎市:4,941円

  3. 那覇市:4,792円

  4. 名古屋市:4,595円

  5. 札幌市:4,543円

  6. 静岡市:4,502円

  7. 宮崎市:4,495円

  8. 前橋市:4,485円

  9. 福岡市:4,452円

  10. 横浜市:4,349円

概観として、上位は全国平均(3,396円)を1000円程度上回る都市群で、浜松が最も高く約5,000円。米は購買単位(袋・キログラム単位)でまとめ買いされるため、支出に地域差が出やすい項目です。

第2章 前年同月比(支出)の大きな変化と絶対増額(推定)

ユーザー提供の前年比(%)から逆算した前年同月の推定値および絶対増減(円)は次の通りです(概算、4捨5入):

  • 全国:最新 3,396円 → 前年同月(推定)約 1,931円 → 増 +1,465円(+75.87%)

  • 浜松:5,011円 → 前年約 3,041円→ 増 +1,970円(+64.78%)

  • 長崎:4,941円 → 前年約 1,979円 → 増 +2,962円(+149.7%)

  • 那覇:4,792円 → 前年約 2,467円 → 増 +2,325円(+94.32%)

  • 名古屋:4,595円 → 前年約 2,006円 → 増 +2,589円(+129.2%)

  • 札幌:4,543円 → 前年約 2,850円 → 増 +1,693円(+59.4%)

  • 静岡:4,502円 → 前年約 2,591円 → 増 +1,911円(+73.82%)

  • 宮崎:4,495円 → 前年約 2,350円 → 増 +2,145円(+91.28%)

  • 前橋:4,485円 → 前年約 2,342円 → 増 +2,143円(+91.75%)

  • 福岡:4,452円 → 前年約 2,115円 → 増 +2,337円(+110.5%)

  • 横浜:4,349円 → 前年約 2,189円 → 増 +2,160円(+98.68%)

解釈ポイント:全国で前年同月比+75.9%と大幅増。上記のように多くの都市で「前年は約2,000円前後 → 今年は約4,000〜5,000円」のレンジに跳ね上がっており、絶対増額は千円台〜数千円に達します。長崎・名古屋・福岡などの伸びが特に大きく、数千円単位の押し上げが家計負担を拡大していることがわかります。

第3章 購入頻度(回数)と「1回当たり支出」の算出

米の購入頻度は月に1回前後と低頻度であるため、1回当たり支出(=月支出 ÷ 月購入回数)が大きくなります。ご提示の購入回数(最新)と、その前年比(%)から逆算した前年回数の推定、さらに1回当たり支出の最新値と前年推定値を算出しました(代表的な都市を抜粋):

  • 全国

    • 購入回数(最新):0.86回/月(前年推定:約0.74回/月、+16.22%が与件)

    • 1回当たり(最新):約 3,949円/回(前年推定:約2,609円/回) → 1回当たりで約+51.3%上昇

  • 浜松市(最新支出5,011円、購入回数1.13回)

    • 前年回数推定:約0.89回/月(+26.97%が与件)

    • 1回当たり(最新):約 4,435円/回、前年推定:約3,417円 → 約+29.8%

  • 長崎市(最新4,941円、購入回数1.33回)

    • 前年回数推定:約0.85回(+56.47%)

    • 1回当たり(最新):約 3,717円/回、前年推定:約2,333円 → 約+59.4%

  • 那覇市(最新4,792円、購入回数1.43回)

    • 前年回数推定:約1.14回(+25.44%)

    • 1回当たり(最新):約 3,353円/回、前年推定:約2,166円 → 約+54.7%

  • 福岡市(最新4,452円、購入回数1.24回)

    • 前年回数推定:約0.95回(+30.53%)

    • 1回当たり(最新):約 3,590円/回、前年推定:約2,226円 → 約+61.3%

  • 横浜市(最新4,349円、購入回数1.08回)

    • 前年回数推定:約0.97回(+11.34%)

    • 1回当たり(最新):約 4,027円/回、前年推定:約2,257円 → 約+78.4%

(注意:名古屋・前橋など購入回数データが与えられていない都市もあり、それらは1回当たりの算出不可。)

解釈ポイント:全国・主要都市ともに1回当たり支出が大幅に上昇している点が共通です。つまり「買う回数が増えた」だけでなく「1回の買い物で支払う金額(単価や購入量)が増えている」ことが、総支出増の主要因になっています。

第4章 都市別に見た消費パターンの類型化

米支出の動きを見ると、おおむね以下の類型に整理できます。

  1. 購入頻度がやや増え、1回当たりも増加 → 総支出大幅増(例:福岡、長崎、那覇)→ 回数増と単価(あるいは購入量)の両面で押し上げ。

  2. 購入頻度は小幅増だが1回当たりが大きく増加 → 単価主導の増(例:横浜、浜松、全国的傾向)→ より高価格帯の品種、あるいは大容量パック購入が増えた可能性。

  3. 前年が極めて低かったため%変動が大きく見える都市(統計上の不安定さ)→ 例えば、前年の母数が小さければわずかな変化で%が飛躍的に増える。長崎や名古屋の高率上昇はこの点を念頭に解釈する必要あり。

第5章 考えられる要因(仮説の整理)

与えられた数値のみから導ける妥当な仮説を列挙します(因果を断定するものではありません)。

  • 価格上昇(小売価格の上昇):生産コスト・輸入コスト・物流費の上昇が米の小売価格を押し上げた可能性。

  • 品種・品質のシフト:消費者が1般米から高付加価値(ブランド米、有機米)に移行すると平均支出が上昇する。

  • まとめ買いの増加:まとめ買い(袋売り)や大容量購入が増え、1回当たり支出が増加した可能性。

  • 購買機会の変化(購買回数の増加):地域によって回数が増えたため総支出が増えている例あり。

  • 統計的要因(サンプル構成の変化):調査対象の世帯構成や回収率、サンプル分布が変われば平均値は大きく変動する。特に前年値が低かった都市ではこれが影響しやすい。

  • 季節・1時要因:イベントや災害・収穫期の影響で1時的に購入が集中した可能性。

第6章 実務的示唆(小売・流通・政策への含意)

  • 小売業/メーカー

    • 需要が急増している地域では「大容量の供給」「定期購入サービス」「割安パック」の導入を検討。

    • 1方で単価を上げての高付加価値商品(ブランド米)の展開も有効。地域特性に合わせた2本立て戦略が有効。

  • 政策当局(物価・生活支援)

    • 全国的に米支出が大きく増えているため、低所得世帯の負担軽減や物価監視の強化を検討する価値あり。

    • 地域差(長崎・名古屋等の急増)については、まず統計的要因(サンプル)と実需を切り分ける調査を推奨。

  • 消費者向け施策:購買頻度が増えた都市向けには小容量・使い切りパッケージの提案、まとめ買いが増えた都市向けにはコストパフォーマンス訴求が有効。

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