穀物支出の都市別ランキングと消費傾向|相模原・神戸が上位に急浮上

食料

2025年6月の穀物全般平均は8,557円。長崎(10,180円)や堺(10,020円)、横浜(9,814円)などが上位で、全国は前年比+22.4%と大幅増。購入頻度は全国22.31回で堺が28.86回と最多。総額増は都市により「購入回数の多さ」と「1回当たり単価の上昇」が複合的に影響しており、宇都宮や横浜の大幅伸びはデータ構成や一時要因の可能性があるため追加検証が必要です。

穀物全般の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年6月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国8557100+22.4
1長崎市10180118.9+40.29
2堺市10020117.1+23.42
3横浜市9814114.7+41.7
4大阪市9810114.6+31.15
5浜松市9777114.3+20.63
6名古屋市9738113.8+30.15
7宇都宮市9682113.1+85.76
8宮崎市9398109.8+35.87
9さいたま市9393109.8+26.4
10前橋市9369109.5+35.55
11相模原市9309108.8+27.42
12福岡市9262108.2+35.11
13和歌山市9166107.1+36.34
14京都市9159107+24.73
15静岡市9150106.9+21.4
16岐阜市9011105.3+24.1
17大津市8993105.1+19.1
18那覇市8978104.9+35.54
19札幌市8946104.5+15.27
20広島市8884103.8+30.02
21新潟市8873103.7+1.475
22高松市8854103.5+36.68
23水戸市8728102+39.51
24千葉市8711101.8+10.93
25神戸市8663101.2+3.637
26東京都区部8614100.7+21.89
27北九州市854999.91+25.3
28熊本市841798.36+13.84
29金沢市838698+19.17
30仙台市836097.7+30.93
31徳島市829496.93+21.36
32富山市824496.34+13.32
33奈良市823296.2+17.87
34青森市821395.98+20.43
35佐賀市817095.48+14.01
36川崎市807094.31+4.331
37鹿児島市803693.91+9.452
38山口市791092.44+26.44
39岡山市786991.96-6.433
40福島市777390.84+14.85
41盛岡市767889.73+8.8
42福井市759888.79+6.564
43松江市759388.73+21.43
44高知市745687.13+13.47
45松山市739486.41+19.39
46山形市738486.29-3.351
47長野市734185.79+7.278
48甲府市723984.6+8.303
49秋田市721184.27+9.957
50津市709182.87+0.411
51大分市700781.89+5.305
52鳥取市656676.73+11.44

月間支出の推移

穀物全般の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年6月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国22.31100-0.712
1堺市28.86129.4-1.164
2高松市26.68119.6+19.64
3大阪市25.98116.5-2.879
4金沢市25.81115.7-0.807
5長崎市25.77115.5+9.52
6大津市25.54114.5+2.242
7相模原市25.41113.9+13.03
8神戸市24.78111.1-4.139
9さいたま市24.3108.9+11.06
10徳島市24.25108.7-2.493
11岡山市24.18108.4-1.507
12富山市24.09108-1.311
13新潟市23.99107.5-0.125
14山口市23.98107.5+12.27
15岐阜市23.81106.7-4.301
16広島市23.65106+6.197
17松山市23.46105.2-1.263
18川崎市23.32104.5-3.397
19佐賀市23.26104.3-7.772
20福井市23.25104.2+10.03
21京都市22.96102.9-1.628
22仙台市22.93102.8+8.263
23福岡市22.74101.9+20.51
24和歌山市22.62101.4-0.659
25奈良市22.59101.3-4.684
26宮崎市22.54101-1.872
27宇都宮市22.54101+24.39
28横浜市22.4100.4+9.804
29名古屋市22.2999.91-6.697
30青森市22.1599.28-10.32
31前橋市22.0298.7+1.009
32津市21.8597.94-3.319
33鹿児島市21.6697.09+4.185
34静岡市21.5596.59-8.298
35北九州市21.5296.46+0.608
36熊本市21.4896.28+0.187
37松江市21.3595.7-7.696
38大分市21.1994.98-7.102
39秋田市21.1794.89-1.397
40浜松市20.9894.04-12.07
41福島市20.9493.86-6.643
42東京都区部20.8993.64-4.481
43鳥取市20.8793.55-11.27
44札幌市19.5387.54-13.55
45長野市19.4687.23-5.854
46甲府市19.2886.42-10.37
47山形市19.1385.75-6.455
48水戸市18.9384.85+1.884
49高知市18.382.03-21.22
50千葉市17.6379.02-21.4
51盛岡市17.578.44-20.78
52那覇市16.4873.87-3.343

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

穀物全般の月間支出の現状と今後

  • 全国平均(最新):8,557円/月

  • 支出が高い上位(最新・円)=

    1. 長崎市:10,180円

    2. 堺市:10,020円

    3. 横浜市:9,814円

    4. 大阪市:9,810円

    5. 浜松市:9,777円

    6. 名古屋市:9,738円

    7. 宇都宮市:9,682円

    8. 宮崎市:9,398円

    9. さいたま市:9,393円

  1. 前橋市:9,369円

→ 概観:上位は約9,300〜10,200円のレンジで、全国平均8,557円を上回る都市が並んでいます。長崎・堺は1万円台で突出していますが、上位全体は全国平均から数百〜千円程度の差がある点が特徴です。

第2章 前年同月比(変化率)と前年値のイメージ

ご提示の前年同月比から逆算した「前年同月値(概算)」は次の通りです(4捨5入):

  • 全国(+22.4%)→ 前年同月:約6,991円

  • 長崎(+40.29%)→ 前年同月:約7,256円

  • 堺(+23.42%)→ 前年同月:約8,119円

  • 横浜(+41.7%)→ 前年同月:約6,926円

  • 大阪(+31.15%)→ 前年同月:約7,480円

  • 浜松(+20.63%)→ 前年同月:約8,105円

  • 名古屋(+30.15%)→ 前年同月:約7,482円

  • 宇都宮(+85.76%)→ 前年同月:約5,212円

  • 宮崎(+35.87%)→ 前年同月:約6,917円

  • さいたま(+26.4%)→ 前年同月:約7,431円

  • 前橋(+35.55%)→ 前年同月:約6,912円

→ 解説:全国ベースで前年から+22.4%と大幅上昇しています。特に宇都宮(+85.8%)、横浜(+41.7%)、長崎(+40.3%)などは前年からの伸びが非常に大きく、絶対額の増加も数千円規模に達する都市が多い点が目を引きます。

第3章 購入回数(頻度)と「1回当たり支出」の算出

  • 全国の購入回数(最新):22.31回/月(前年同月比 −0.712% → 前年:約22.47回)。

  • 上位の購入回数(最新):堺 28.86回、高松 26.68回、大阪 25.98回、金沢 25.81回、長崎 25.77回、大津 25.54回、相模原 25.41回、神戸 24.78回、さいたま 24.30回、徳島 24.25回

1回当たり支出(代表例)

(=月支出 ÷ 月購入回数。小数点第2位以下4捨5入)

  • 全国:約384円/回(8,557円 ÷ 22.31回)前年は概算で約311円/回 → 1回あたりは約+23.3%上昇

  • 長崎:約395円/回(10,180円 ÷ 25.77回)。前年は約308円/回 → 約+28.1%

  • 堺:約347円/回(10,020円 ÷ 28.86回)。前年は約278円/回 → 約+24.9%

  • 大阪:約378円/回(9,810円 ÷ 25.98回)。前年は約280円/回 → 約+35.0%

  • さいたま:約387円/回(9,393円 ÷ 24.30回)。前年は約340円/回 → 約+13.8%

→ 解説:全国では購入回数はほぼ横ばいだが総支出が大きく伸びているため、1回あたり支出が顕著に上昇しています。都市別に見ると、堺は購入頻度が非常に高いため総支出は大きいが1回当たりは比較的低め(約347円)であるのに対し、長崎・さいたま・大阪は1回当たり支出が高く、特に大阪では単価上昇が大きく総支出の伸びに寄与していることが分かります。

第4章 都市別パターンと読み取りポイント

  1. 頻度型(購入回数で支出が大きくなるタイプ):堺市などは購入回数が全国よりかなり多く(約29回/月)、「回数の多さ」が支出の主因になっている。1回あたりは全国平均を下回る。

  2. 単価上昇型(1回当たりの支出が上がるタイプ):大阪、長崎、さいたま等は1回当たり支出が高く、単価上昇が総支出増の主因。大阪は回数がやや減少している1方で単価上昇が非常に大きい。

  3. 急変動のある都市(注意要):宇都宮の+85.8%や横浜の+41.7%、長崎の+40.3%など、大幅増の都市は「サンプルの変更」「特定品目の価格急騰」「調査時期の差」「季節要因」など統計的・実態的要因が混在し得るため、単純解釈は危険です。

第5章 考えられる要因(仮説列挙)

(与えられた数値のみからの推定)

  • 穀物(多くは主食=米、小麦系)の国際価格上昇や為替変動→ 単価上昇。

  • 供給側の1時的ショック(収量不足、輸送コスト上昇) → 地域差が拡大。

  • 消費者行動の変化(回数が増える、より高品質な穀物購入) → 回数・単価双方に影響。

  • 調査サンプルや集計方法の変動 → 特に極端な伸びを示す都市では、この統計的要因が寄与している可能性。

  • 地場商習慣(小分け購入が多い/まとめ買いが多い) → 「回数」と「1回当たり」の関係に現れる。

※以上はあくまで可能性の羅列で、因果の特定には品目別・世帯構成別・サンプル情報など追加データが必要です。

第6章 実務的示唆(事業者・行政向け)

  • 小売・メーカー:堺のように購入回数が多い市場では「少量パック」「日常消費向け安価ライン」の強化が有効。単価上昇が顕著な都市(大阪・長崎等)では「高付加価値商品」「プレミアム米・栄養訴求」などの訴求で収益化を図る。

  • 行政・消費者支援:全国・1部都市で穀物支出が大幅増しているため、低所得層向け支援や物価監視の強化を検討。急増都市は要因調査を優先。

  • 分析者向け:今回の分析は提示データのみで作成しているため、品目内訳(米・パン・麺等)、世帯構成、サンプル数・調査方法と照合して因果分析を行うことを推奨します。

まとめ(まとめ)

  • 2025年6月時点での穀物全般の全国平均は8,557円。長崎・堺・横浜などが上位で、全国は前年比+22.4%の大幅増。

  • 「総支出の増加」は都市により「購入頻度の高さ」と「1回当たり単価の上昇」のいずれか、あるいは両方で説明される。堺は回数で、長崎・大阪・さいたま等は単価上昇が目立つ。

  • 宇都宮や横浜などの極端な伸びは統計的要因や1時的ショックの可能性もあり、追加データでの検証が必要です。

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