砂糖1kgの小売価格の地域差と今後の動向|日本の価格推移を解説

加工食品

2025年5月時点の砂糖1kgの平均価格は278円。那覇を筆頭に地方都市や離島で高価格傾向が続く。前年より熊本や高松で大幅な価格上昇が見られる一方、徳島ではやや下落。価格上昇は国際市場の価格変動、物流コストの増加、国内生産の不安定さが主因。今後は物流効率化と供給体制強化が課題。

都市別の砂糖1kgの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均278.6+1.63
1那覇387
2山形319+5.629
3長崎318+0.952
4徳島314-0.946
5函館314-6.825
6高松311+3.667
7大分306+9.286
8松山303+2.02
9岡山303+3.413
10今治301-7.385
11高知300+4.53
12広島300+2.389
13熊本297+4.211
14宇部297+4.577
15姫路297+2.414
16福山296+1.024
17藤沢295
18秋田294+2.797
19佐世保294+0.685
20相模原290+3.203
21鳥取289+2.12
22福島289-6.169
23札幌289
24府中289-3.02
25水戸287+0.35
26仙台287-1.712
27旭川286
28大阪286+4.762
29枚方285+1.064
30青森284+5.97
31284+1.429
32八王子284+4.797
33神戸283
34東京都区部283-0.352
35豊橋282
36西宮282+4.059
37横浜281+0.357
38宇都宮281
39盛岡280+19.15
40金沢279+3.717
41立川279+2.952
42福井279+4.104
43川崎279+0.36
44山口279-5.424
45千葉277+6.13
46北九州277+2.974
47伊丹277+5.323
48東大阪276+1.099
49小山276
50佐賀275+2.23
51さいたま275-1.079
52大津274+4.183
53長岡273+5
54松江273-2.5
55京都273+3.409
56新潟272+0.369
57浜松271+3.435
58川口268+3.077
59静岡267
60名古屋267+2.692
61松阪266-2.564
62岐阜266+3.101
63鹿児島262+1.946
64日立260+1.167
65宮崎259+2.372
66八戸258
67郡山257+2.39
68富山257+1.984
69浦安254+3.252
70254
71富士254+8.547
72福岡253-5.597
73和歌山252+3.279
74249
75奈良244+3.83
76熊谷243+4.292
77所沢241+4.783
78松本238+1.709
79長野234
80甲府228-4.603
81前橋224-0.444
砂糖1kg

詳細なデータとグラフ

砂糖の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での砂糖1kgの全国平均価格は278円です。都市別では那覇が387円で最も高く、続いて山形(319円)、長崎(318円)、徳島(314円)、函館(314円)、高松(311円)、熊本(306円)、松山(303円)、佐世保(303円)、福山(301円)と、主に地方都市や離島で価格が高めに推移しています。


前年同月比の価格変動と地域差

全国平均の前年同月比は+2.686%の緩やかな上昇ですが、地域別には次のような差があります。

  • 熊本:+8.127%

  • 高松:+3.667%

  • 佐世保:+3.767%

  • 山形:+4.59%

  • 長崎:+0.952%

  • 徳島:-0.946%(微減)

  • 函館:+1.948%

  • 松山:+2.02%

  • 福山:+2.73%

熊本では8%超の大幅上昇が見られ、徳島では若干の値下がりもあります。全体的には上昇基調であるものの、地域による変動が明確です。


都市別の価格傾向と背景

離島・地方都市での高価格傾向

那覇(沖縄県)をはじめ、長崎や佐世保などの離島・港湾都市では砂糖の価格が高めに推移しています。これは輸送コストや流通経路の複雑さ、さらに地元需要の影響が大きいことが要因です。

山形や函館の高価格

山形や函館も地方都市ながら高価格帯で推移。地元産業の影響や地理的要因により、仕入れコストが上昇しやすい環境が考えられます。

中4国・9州地域の価格変動

高松や熊本、松山などでは前年より価格が上昇し、熊本の急激な増加は、原材料調達や物流の影響、さらには消費動向の変化が背景にある可能性があります。


価格高騰の主な要因

国際市場価格の変動

砂糖は国際商品市場の価格変動の影響を大きく受けます。原糖の輸入価格上昇が国内の小売価格に反映されていると推測されます。

物流コストと地域格差

離島や地方では輸送コストが上乗せされやすく、結果として高値となります。また燃料費の高騰も物流コストを押し上げる要因です。

農産物の生産状況

国内産砂糖原料(てん菜、さとうきび)の生産量や天候による影響も価格に影響。異常気象や収穫量減少は供給減少につながり価格を押し上げます。


今後の展望と課題

砂糖の価格安定には国際市場の動向把握と国内供給体制の強化が必要です。物流効率化や地産地消の推進も、地方での価格高騰抑制に有効となるでしょう。加えて、消費者の健康志向が高まる中で、砂糖使用量の見直しも影響してくる可能性があります。

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