男性の給料は本当に高い?企業規模と格差から見える構造問題

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2025年3月の男性平均給与は53.46万円。企業規模別では大企業ほど給与水準が高く、1000人以上の大企業は前年同月比+4.08%の伸びを示す。中小企業の伸びは鈍化傾向で、男女格差や非正規雇用の賃金格差が依然課題。今後は労働力不足を背景に賃金上昇圧力が強まり、格差是正と均衡の取れた給与構造への期待が高まる。

男女別の給料の推移

最近の給料データ

1000人以上 500-999人 100-499人 5人以上 30-99人
最新 2025年3月 2025年3月 2025年3月 2025年3月 2025年3月
最大期 2024年12月 2018年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月
最新値[万円] 53.46 46.62 43.15 38.54 36.98
最大値[万円] 138.2 109.7 95.13 80.15 74.65
前年同月比[%] +4.08 +1.578 +1.254 +1.884 +1.707

男性の給料の推移

給料の推移
最新のデータ

詳細なデータとグラフ

日本の全産業の労働者数の特徴

最新データでは、男性の平均給与は53.46万円と高水準で推移しています。企業規模別では、500~999人規模で46.62万円、100~499人規模で43.15万円、30~99人規模では36.98万円、全体の5人以上企業平均で38.54万円となっており、規模が大きいほど給与が高い傾向が明確です。


過去からの変化と最近の動向

近年の伸び率を見ると、1000人以上の大企業が前年同月比+4.08%と大きく上昇しており、給与水準の引き上げを牽引しています。中規模から小規模企業も増加傾向ですが、その伸び率はやや鈍化している部分が見られ、規模間の給与格差は依然として大きい状況です。


男女別の問題点

男性給与は女性と比べて依然として高いものの、男女間の賃金格差は社会的課題として認識されています。特に中小企業やパートタイムを含む非正規労働者において男女差が顕著で、女性の給与上昇の遅れが続いています。男性給与の伸びが1定でも、女性との格差縮小が急務です。


雇用形態別の影響

1般労働者(正社員中心)の男性給与は比較的高いですが、パートタイムなど非正規労働者の給与は低水準にとどまります。特に中小規模企業での非正規雇用の増加が、男性給与全体の伸びに影響を与えている可能性があります。雇用形態の違いによる格差是正が今後の課題です。


今後の推移と期待

人口減少や労働力不足が進む中で、賃金上昇圧力は強まると予想されます。大企業が引き続き給与水準を押し上げる役割を担いながら、中小企業への波及が重要です。男女格差や非正規問題への対策も併せて進むことで、より均衡の取れた給与構造が期待されます。

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