牛肉支出ランキング2025年|京都・山口が高額消費都市に浮上

生鮮肉

2025年4月時点の牛肉支出は全国平均1618円。京都市と山口市が3000円超で全国トップクラス。購入回数でも山口市が最多で、関西圏中心に高支出・高頻度の都市が目立つ。一方、北九州市や松山市などでは支出・回数ともに減少しており、地域によって消費行動が大きく分かれている。

牛肉の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1532100-6.813
1京都市3324217+61.44
2和歌山市2692175.7+18.49
3佐賀市2514164.1+1.126
4神戸市2463160.8-15.16
5広島市2435158.9+22.18
6山形市2330152.1+2.059
7奈良市2292149.6-13.51
8大津市2230145.6-9.276
9松山市2199143.5+7.531
10大分市2110137.7+29.77
11高知市2104137.3+14.91
12宮崎市2045133.5+20.93
13長崎市2034132.8+10.12
14堺市2016131.6-26.18
15徳島市1945127-9.577
16東京都区部1932126.1+8.661
17福岡市1908124.5-34.79
18北九州市1880122.7+0.75
19鹿児島市1874122.3+25.77
20大阪市1858121.3-23.63
21熊本市1831119.5-10.6
22山口市1823119+7.172
23千葉市1795117.2+9.185
24津市1789116.8-4.84
25岐阜市1780116.2+34.85
26福井市1691110.4+3.998
27高松市1687110.1+0.297
28横浜市1536100.3+3.784
29松江市150698.3+22.74
30鳥取市146095.3+6.336
31長野市145995.23+37.25
32名古屋市144594.32-30.83
33富山市142292.82-22.72
34岡山市129784.66-16
35宇都宮市127182.96+22.21
36川崎市122579.96-23.53
37金沢市115775.52-16.94
38さいたま市113373.96-18.78
39青森市112173.17+2.656
40相模原市109171.21-4.214
41水戸市107770.3+41.71
42秋田市105468.8+7.881
43甲府市99765.08-6.909
44仙台市97263.45+34.63
45静岡市94461.62+3.622
46福島市94061.36+19.9
47新潟市79852.09+26.07
48那覇市78751.37-45.57
49浜松市78651.31-30.38
50札幌市69545.37-29.08
51前橋市55135.97-54.98
52盛岡市49031.98-21.85

月間支出の推移

牛肉の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.45100-7.051
1神戸市2.45169-7.197
2佐賀市2.37163.4-17.99
3松山市2.33160.7+6.881
4京都市2.29157.9+11.17
5宮崎市2.28157.2+36.53
6長崎市2.18150.3+13.54
7北九州市2.16149+11.34
8和歌山市2.13146.9+0.472
9広島市2.08143.4+11.83
10山口市2.08143.4+6.122
11福岡市2.07142.8-9.607
12大津市2.07142.8-5.909
13大分市2.02139.3+32.89
14徳島市1.97135.9-9.633
15堺市1.86128.3-20.17
16奈良市1.85127.6-19.21
17大阪市1.83126.2-21.46
18高知市1.79123.4-17.51
19高松市1.79123.4-2.717
20東京都区部1.78122.8+9.877
21山形市1.76121.4-21.43
22松江市1.66114.5+14.48
23福井市1.65113.8+9.272
24熊本市1.64113.1-16.75
25鹿児島市1.59109.7-2.454
26鳥取市1.52104.8+14.29
27横浜市1.45100+7.407
28津市1.4297.93-15.48
29富山市1.4297.93-32.06
30千葉市1.3895.17-19.77
31川崎市1.3794.48+11.38
32名古屋市1.3693.79-20
33岡山市1.3593.1-11.18
34青森市1.3391.72+15.65
35金沢市1.3391.72-6.993
36岐阜市1.3291.03-0.752
37宇都宮市1.2183.45+24.74
38さいたま市1.1680-8.661
39静岡市1.1579.31+17.35
40長野市1.1176.55-10.48
41秋田市1.0975.17+10.1
42相模原市1.0874.48-23.94
43福島市1.0673.1+26.19
44仙台市1.0371.03+17.05
45那覇市0.9867.59-28.47
46水戸市0.9867.59+34.25
47甲府市0.9464.83-18.26
48札幌市0.9162.76-17.27
49浜松市0.855.17-25.93
50新潟市0.7451.03-9.756
51盛岡市0.6746.21-33
52前橋市0.6242.76-43.64

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

牛肉の月間支出の現状と今後

2025年4月の全国平均の牛肉支出は1618円で、前年同月比でわずかに+0.999%増加しました。1方、購入回数の全国平均は月1.53回であり、週1回にも満たない頻度であることから、牛肉は依然として「特別な食材」あるいは「高級食材」として位置づけられていることがうかがえます。


支出額の上位都市とその特徴

支出額の上位都市は以下の通りです:

  1. 京都市(3135円)全国トップで、前年同月比+20.76%と大きく増加。購入回数も2.55回と高く、家庭での牛肉消費意欲が非常に強い都市といえます。

  2. 山口市(3103円)支出額で京都市に迫る2位。前年から+49.98%と爆発的な増加を記録しており、購入回数も2.68回で全国最高。地元産牛肉や贈答文化の影響も考えられます。

  3. 大津市(2776円)増加率+67.73%は調査都市中最大。購入回数も2.21回と高水準で、急激な消費拡大が見られます。

  4. 和歌山市(2692円)大阪市(2622円)奈良市(2582円)関西圏の都市が軒並み上位に並び、地域的に牛肉文化が根付いていることがうかがえます。特に大阪市は支出額・購入回数共に全国上位で、食へのこだわりが強く表れています。


牛肉支出と購入頻度の関係

支出額が高い都市では、多くの場合購入頻度も高い傾向があります。たとえば、山口市(2.68回)や京都市(2.55回)、大阪市(2.36回)は購入回数でも全国上位です。これは、「量を多く買う」「高単価の商品を選ぶ」「頻度が増す」などの複合的要因が作用していると考えられます。

1方、支出が減少した都市として北9州市(-21.16%)が挙げられますが、購入回数も-13.58%減と連動しており、節約志向や価格高騰への防衛的行動が影響している可能性があります。


支出増加の背景にある要因

支出が急増した都市(大津市+67.73%、山口市+49.98%、岡山市+26.55%など)には以下のような要因が考えられます:

  • 価格上昇と消費マインドの変化:外食機会の減少による「家庭内ぜいたく化」。

  • 地域振興策・地産地消:ふるさと納税返礼品や地域牛ブランドの普及。

  • 高級志向と単価の上昇:質を求めて単価が上昇し、結果的に支出額も増加。

特に大津市では購入回数が35.58%増と突出しており、消費者の牛肉への関心の高さが際立ちます。


支出が減少した都市の傾向と理由

逆に、支出が減った都市では以下のような傾向が見られます:

  • 津市(-1.471%)神戸市(-0.542%)小幅な減少にとどまるも、安定志向や他の食材へのシフトが考えられます。

  • 北9州市(-21.16%)松山市(購入回数-9.211%)家計への圧迫や世帯構成の変化(単身高齢世帯の増加など)による影響が推察されます。


まとめと今後の展望

牛肉は都市によって支出額・購入頻度に大きな差があり、特に関西圏や山口市、大津市では消費意欲が非常に強いことが明らかです。1方で、消費を抑える動きも1部地域で見られ、2極化が進んでいます。今後も物価や消費者意識の変化により、地域差はさらに拡大する可能性があります。

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