牛乳小売価格の地域差と推移分析、今後の価格動向と課題を徹底解説

牛乳・清涼飲料

2025年5月の牛乳1Lの平均価格は253.9円で、那覇が371円と最も高額です。前年同月比は全国平均で+0.224%とほぼ横ばいですが、那覇や富山では6%超の上昇が見られます。価格差は輸送コストや生産地の近さ、需給バランスに起因し、離島や地方で高値傾向が顕著。今後は物流改善と地産地消促進が価格安定の鍵となります。

都市別の牛乳1本1Lの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均254.4+0.817
1那覇371+6.304
2松山324
3今治322+11.03
4旭川305+5.903
5鳥取297-1
6福島297+0.678
7金沢293-0.678
8富山287+7.895
9宮崎284
10山口279
11宇部278-2.797
12枚方276
13高松275-1.079
14札幌274+0.366
15鹿児島273+1.111
16大津271
17立川266
18福山266+2.308
19北九州265-0.749
20佐賀265+9.959
21松江264
22264-0.752
23藤沢263
24佐世保263
25伊丹263+4.365
26相模原262+10.08
27熊本259+0.778
28水戸259
29大阪259-0.766
30長崎258-1.901
31岐阜258+3.2
32宇都宮258+1.176
33和歌山258+7.054
34福井257-2.281
35浜松256+4.49
36徳島255-3.774
37大分255-1.923
38山形254+0.794
39青森253+6.303
40東京都区部253-1.172
41252+3.279
42神戸251
43八王子251
44高知249-4.962
45横浜249+1.633
46函館248+3.333
47松阪247+1.23
48広島247
49岡山247+1.23
50八戸247
51西宮246
52日立246
53福岡245-0.81
54仙台245+1.24
55新潟243
56名古屋243
57甲府242
58富士241
59奈良241
60京都241-1.23
61浦安240
62静岡238-1.653
63郡山238-1.245
64小山238
65盛岡236
66姫路235
67秋田234+0.429
68川崎234-0.847
69東大阪232+6.422
70さいたま231-3.75
71豊橋222
72熊谷222+1.37
73松本220+3.774
74前橋220
75千葉219-0.455
76長野218
77川口217-0.913
78216
79府中214
80所沢213-2.294
81長岡211
牛乳1本1L

詳細なデータとグラフ

牛乳の小売価格の相場と推移

牛乳は日本の生活に欠かせない基本的な食品であり、その価格は生産コスト、流通経路、地域需要、輸送費、そして季節変動に大きく影響されます。2000年から2025年までの長期データを通じて、牛乳価格はゆるやかな上昇傾向を示しつつ、地域間で価格差が存在します。特に輸送コストの影響を受けやすい離島や地方都市では、価格が高くなる傾向が見られます。


2025年5月時点の都市別相場価格の特徴

最新の牛乳1Lの全国平均価格は253.9円です。地域別に見ると、価格の高い都市は以下の通りです。

  • 那覇:371円

  • 松山:324円

  • 今治:322円

  • 鳥取:300円

  • 福島:297円

  • 金沢:293円

  • 旭川:288円

  • 富山:287円

  • 山口:279円

  • 高松:278円

特に沖縄の那覇が群を抜いて高く、松山や今治といった4国・中国地方の都市も高価格帯に位置しています。


前年同月比の価格変動傾向

前年同月と比較すると、全国平均でわずか+0.224%の増加にとどまっているものの、地域ごとに増減があります。那覇は+6.304%と大幅に上昇し、富山も+6.691%で顕著な伸びを示しています。1方で、金沢は-0.678%、旭川は-3.679%と若干の価格低下が見られます。これらの差は地域の生産事情や流通効率、季節的要因による需給バランスの変化が関係しています。


価格差と高騰の背景要因

  1. 物流コストの地域差 那覇のような離島地域では輸送費が高く、他地域と比較して価格が大きく上昇します。陸続きの都市でも、山間部や地方では物流効率の低さが価格に影響を与えています。

  2. 生産地の近さと供給体制 酪農地帯に近い都市は比較的価格が抑えられやすく、逆に供給が限定的な地域では価格が上がる傾向があります。富山や金沢のような北陸地域は地元産乳製品の供給体制が価格に影響を与えています。

  3. 季節変動と需要構造 季節による牛乳生産量の変動や消費動向も価格の変動要因となり、冬季には生産が減少し価格が上昇しやすい傾向があります。

  4. 市場競争と小売政策 都市ごとの小売業者の競争状況やプロモーション政策も価格形成に影響し、価格差を生み出しています。


今後の展望と課題

今後、牛乳価格は原材料価格の変動や物流コストの推移、さらには消費者の健康志向の高まりなどにより変動が続くと考えられます。特に地方の価格高騰緩和には物流効率化や地産地消の推進が重要です。また、持続可能な酪農経営と品質維持も価格安定に寄与すると期待されます。

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