煮干し100gの価格が7%上昇:2025年4月最新データと今後の動向分析

加工食品

煮干し100gの全国平均価格は360円で、高松や函館、大阪で特に高値。前年からの価格上昇率は函館が約49%、大阪が25%と急騰。漁獲量減少や加工・物流コストの高騰が価格上昇の主因で、地域ごとの供給構造や需要の違いが価格差を生んでいる。今後も価格の不安定化が続く見込み。

都市別の煮干し100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均357.9+4.412
1高松509+16.21
2函館493+48.94
3鳥取456+10.68
4川崎454+6.573
5那覇453+0.443
6さいたま438+3.059
7徳島437+13.21
8大阪421+20.29
9今治421-1.636
10京都418+10.58
11浦安412+0.98
12富山412+11.65
13高知411+8.158
14岡山409+2.764
15浜松408+17.58
16立川407+7.672
17神戸403+11.02
18403+12.26
19大津397+19.94
20熊谷394+1.026
21松本393-1.256
22東大阪391+0.256
23山形391+8.611
24東京都区部389+2.1
25岐阜388+4.865
26宇部388+4.301
27松山387+11.85
28盛岡386+12.54
29和歌山386+4.607
30姫路384-0.775
31枚方383+11.99
32川口382+8.832
33金沢381+10.76
34所沢381+6.128
35奈良381+5.54
36藤沢380
37八王子376+5.915
38前橋367+11.21
39秋田365+14.06
40広島363+4.611
41青森361+17.21
42名古屋357+9.174
43松江356+1.136
44山口356
45長野352+1.149
46富士352+11.04
47長岡351+1.153
48横浜349+1.159
49札幌345+6.481
50小山344-5.234
51伊丹340-20
52福井339+8.307
53大分334+4.375
54千葉333+6.39
55日立332+12.54
56仙台332+13.7
57相模原324+1.25
58新潟322-3.593
59八戸322
60豊橋321
61静岡319+3.571
62西宮318-12.64
63福山316-13.66
64宇都宮316+4.983
65福島312-8.235
66312+7.216
67府中312-21.61
68302
69松阪300+14.5
70鹿児島299+7.168
71水戸290+27.19
72郡山283+0.712
73甲府278
74長崎275-1.786
75北九州269-7.241
76福岡267-9.797
77佐世保262+2.344
78熊本260+6.996
79佐賀245
80宮崎224+4.673
81旭川213
煮干し100g

詳細なデータとグラフ

煮干しの小売価格の相場と推移

2025年5月時点における煮干し100gの全国平均価格は360円です。煮干しはだしの素材として広く家庭で利用されるため、比較的需要は安定していますが、価格は地域によって大きく異なる傾向にあります。特に価格が高い都市は以下の通りです:

  • 高松:519円

  • 函館:493円

  • 那覇:453円

  • 川崎:447円

  • さいたま:438円

  • 徳島:437円

  • 鳥取:431円

  • 大阪:431円

  • 今治:421円

  • 京都:418円

高松や函館、大阪など地域の特色や流通構造によって価格が異なり、高松の519円は全国平均の約1.4倍にあたります。


前年同月比の価格変動

前年同月比では全国平均で+6.041%と上昇傾向にありますが、都市別には差が見られます。

  • 函館が+48.94%と突出した急騰を示しており、地域的な供給不足や加工費の高騰が推察されます。

  • 大阪も前年比で+25.29%と大幅に上昇。都市部での需要増や流通コストの増加が影響していると考えられます。

  • 高松(+18.49%)、徳島(+13.21%)、京都(+10.58%)も2桁の伸びを示し、4国や関西圏での価格高騰が顕著です。

  • 1方で今治は-1.636%と微減傾向にあります。


都市別の特徴と価格構造

高松・徳島など4国地方の高価格

4国は地場での魚加工業が盛んな1方、漁獲の変動やエネルギーコストの影響を強く受けやすい地域です。特に高松は近年の漁獲減少や加工コスト上昇に加え、輸送費の高騰が価格上昇を後押ししています。

函館の急騰の背景

函館は北海道を代表する水産加工の中心地ですが、煮干しの原料となる小型魚の漁獲減少が深刻で、供給量の大幅減少が価格に直結しています。また、原料輸入の制約や加工業者の人件費上昇も大きな要因です。

都市圏の需要増加と流通コスト

大阪や川崎、さいたまといった大都市圏では、加工食品としての需要増加により価格が上昇。さらに物流費の高騰や中間流通の複雑化が価格に影響を与えています。


価格高騰の要因

漁獲量の不安定化と気候変動

煮干しの原料魚は小型で漁期が限定されているため、漁獲量は年によって大きく変動します。海水温の上昇や海流の変化が漁獲量減少の1因となり、供給が不足すると価格が急騰します。

加工・流通コストの上昇

エネルギー価格、人件費、包装材費などの上昇が加工コストを押し上げています。また、燃料高騰に伴う物流費の増加も最終価格に反映されやすいです。

地域特性による価格差

地元産の供給量や消費者の嗜好、販売チャネルの違いが価格差を生み出します。特に地方都市では流通が限定されるため価格が高くなる傾向があります。


今後の展望

煮干しは日本の伝統的なだし素材として根強い需要がありますが、今後も漁獲量の変動と加工・流通コストの上昇が価格を押し上げる可能性が高いです。1方で、代替素材や輸入品の増加、効率的な流通システムの導入によって価格の安定化も期待されます。

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