照明器具価格動向|都市別比較とLED・スマート化による価格上昇の背景

照明器具


照明器具電球ランプ

照明器具市場は、LED化とスマート化の進展に伴い、価格帯の幅が広がっています。2025年3月時点での全国平均価格は1.708万円で、高松・金沢では2.178万円と高水準、山形では1.245万円と低価格帯となっています。原材料費高騰やスマート機能搭載製品の増加が価格上昇を後押ししており、今後も高性能モデル中心に価格上昇傾向が続く可能性があります。

電気製品の都市別小売価格

照明器具価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 高松 金沢 郡山 西宮 相模原 枚方 東大阪 甲府 宇都宮
最新値[万円] 1.708 2.178 2.178 2.046 2.046 2.046 2.046 2.046 2.046 2.013 2.013
平均比[%] 100 127.5 127.5 119.8 119.8 119.8 119.8 119.8 119.8 117.8 117.8
前年月同比[%] 2.651 22.22 38.79 0 14.35 6.897 -6.061 6.897 0 -1.613 7.018

照明器具価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 山形 豊橋 札幌 前橋 鹿児島 青森 千葉 山口 神戸 さいたま
最新値[万円] 1.708 1.245 1.324 1.328 1.334 1.351 1.355 1.38 1.393 1.402 1.413
平均比[%] 100 72.89 77.49 77.7 78.08 79.1 79.32 80.78 81.55 82.05 82.71
前年月同比[%] 2.651 -5.559 0 -11.5 -8.089 -18.1 2.156 1.62 -16.67 -5.673 4.35

 

これまでの照明器具の推移

照明器具の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

照明器具の現状と今後

日本の照明器具市場は、2010年代にLED照明の普及に伴い、一時的に価格が高騰した後、量産効果や技術革新により平均価格は緩やかに下落してきました。最新2025年3月時点の全国平均価格は1.708万円であり、過去と比較すると依然として高い水準ですが、ピーク時よりは安定した動きにあります。この背景には、省エネ性能の向上や、IoT機能を搭載した高付加価値モデルの登場が影響しています。

 都市別に見る特徴的な価格動向

高価格帯では、高松(金沢と同額)が2.178万円とトップに立ち、続いて郡山、西宮、相模原、枚方、東大阪、堺が2.046万円と横並びで続いています。これらの地域では、高機能型やデザイン性の高い照明器具が多く販売されている傾向が強いと推測されます。一方、低価格帯では、山形が1.245万円、豊橋が1.324万円、札幌が1.328万円と続き、地方都市を中心に、比較的シンプルな製品が主流となっていることが見て取れます。

 都市ごとの価格変動率と特徴

前年同期比で見ると、高松(+22.22%)、金沢(+38.79%)などで大幅な上昇が見られました。これは、リフォーム需要の高まりや、観光需要による商業施設の建て替え・新設が影響している可能性があります。一方で、鹿児島(-18.1%)、山口(-16.67%)、札幌(-11.5%)などでは大きく下落しています。これらの地域では、在庫調整や安価なモデルへの切り替えが進んだ影響と考えられます。

 最近の価格上昇要因

直近の価格上昇には、いくつかの要因が関係しています。まず、世界的な原材料価格の高騰(特に金属や半導体部材)が製造コストを押し上げたこと。次に、エネルギー価格高騰に伴い、省エネ性能が高い製品への需要が一段と高まり、これに応じた高価格帯製品の販売比率が増えた点が挙げられます。また、スマートホーム需要の拡大により、通信機能を搭載した照明器具が増え、これも価格上昇に寄与しています。

 今後の見通し

今後もLEDを基盤とした省エネ型・スマート型照明器具が市場をリードする見込みです。ただし、物価高や為替影響が続く限り、価格は一段と上昇する可能性も否定できません。一方で、リサイクル志向の高まりや、DIY市場の拡大により、低価格帯市場も一定の需要を維持すると考えられます。

 

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