灯油支出都市ランキング|札幌・青森など寒冷地が高額上位に

光熱・水道

2025年4月の灯油支出は全国平均1,270円。札幌市(12,340円)や青森市など寒冷地が上位を占める。富山市や新潟市では前年比で倍増以上の増加も。購入頻度も寒冷地ほど高く、気候と住宅構造が大きく影響。省エネ化が進む一方で、厳寒地では灯油への依存が根強い。

灯油の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国640100+2.894
1青森市84031313+21.36
2札幌市70971109+31.57
3秋田市2364369.4-9.529
4盛岡市2329363.9-15.43
5山形市1233192.7-60.51
6富山市1093170.8+197.8
7長野市1066166.6-23.47
8福島市1041162.7-1.42
9金沢市715111.7-49.65
10前橋市715111.7+288.6
11宇都宮市61896.56+88.99
12新潟市61195.47+15.72
13鳥取市51280+12.78
14甲府市45070.31+123.9
15徳島市31849.69-46.64
16水戸市31248.75-24.27
17松山市29746.41+1088
18福井市25740.16-28.01
19那覇市24337.97+69.93
20津市23236.25+179.5
21和歌山市21132.97-16.27
22松江市17827.81-47.65
23浜松市13821.56+7.813
24高松市11117.34+15.63
25宮崎市9014.06+9.756
26熊本市8513.28-59.91
27大津市8012.5-25.93
28仙台市7010.94
29岐阜市6410-87.5
30佐賀市629.688-71.43
31山口市497.656-75.98
32奈良市436.719-2.273
33鹿児島市416.406+156.3
34岡山市355.469-61.11
35横浜市294.531-65.48
36静岡市233.594
37長崎市233.594
38北九州市223.438-90.76
39堺市162.5-23.81
40さいたま市132.031
41大分市121.875-94.39
42高知市00-100
43福岡市00-100
44神戸市00-100
45相模原市00
46東京都区部00-100
47広島市00-100
48川崎市00
49大阪市00
50名古屋市00
51千葉市00
52京都市00

月間支出の推移

灯油の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.06100
1札幌市0.41683.3+17.14
2青森市0.39650+11.43
3盛岡市0.32533.3+60
4秋田市0.18300
5新潟市0.14233.3+75
6山形市0.13216.7-18.75
7鳥取市0.11183.3+57.14
8福島市0.11183.3-35.29
9前橋市0.1166.7+100
10長野市0.09150-10
11水戸市0.09150
12富山市0.09150+200
13宇都宮市0.08133.3+14.29
14松山市0.07116.7+600
15徳島市0.07116.7-12.5
16金沢市0.06100-57.14
17福井市0.0583.33-50
18那覇市0.0466.67+100
19甲府市0.0466.67+33.33
20津市0.0466.67+100
21仙台市0.0466.67
22浜松市0.0350+50
23松江市0.0350-62.5
24奈良市0.0350+50
25和歌山市0.0350-57.14
26高松市0.0233.33
27山口市0.0233.33-33.33
28宮崎市0.0233.33-33.33
29大津市0.0233.33+100
30佐賀市0.0233.33+100
31鹿児島市0.0116.67
32静岡市0.0116.67
33長崎市0.0116.67
34熊本市0.0116.67-50
35横浜市0.0116.67-50
36岡山市0.0116.67-50
37岐阜市0.0116.67-66.67
38大分市0.0116.67-80
39堺市0.0116.67
40北九州市0.0116.67-75
41さいたま市0.0116.67
42高知市00-100
43福岡市00-100
44神戸市00-100
45相模原市00
46東京都区部00
47広島市00-100
48川崎市00
49大阪市00
50名古屋市00
51千葉市00
52京都市00

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

灯油の月間支出の現状と今後

2025年4月時点の日本の世帯あたりの灯油月間支出の全国平均は1,270円で、前年同月比+15.66%の増加となっています。灯油は主に暖房用途で使用され、エアコンや都市ガスの普及が進む都市部よりも、寒冷地や内陸部、山間部での利用が依然として顕著です。また、灯油は価格変動が大きく、季節性や地域輸送コストの影響を強く受けます。


灯油支出が高額な都市の背景

  • 札幌市(12,340円)圧倒的な支出額を記録しており、全国平均の10倍近く。これは、北海道の厳しい冬季の暖房需要と、戸建て住宅での石油ストーブ利用が依然多いことを反映しています。購入頻度も0.6回と非常に高く、寒冷地の典型的な灯油依存型生活を象徴しています。

  • 青森市(9,861円)・秋田市(5,336円)・盛岡市(4,393円)いずれも東北地方で、冬の積雪・寒波が厳しい地域。青森市は前年同月比で-5.3%とやや減少したものの、依然として支出額は高く、購入回数も0.48回と高水準です。秋田市は-33.37%と大幅な減少が見られ、灯油から他の暖房手段への移行が進んでいる可能性があります。

  • 長野市(3,853円)・富山市(3,226円)内陸部で寒冷な気候の長野や、日本海側で雪の多い富山も上位にランクイン。特に富山市は前年比+102.8%と倍増しており、寒さの長期化や価格高騰の影響が強く出たと考えられます。


灯油使用頻度の都市別動向

全国平均の月間購入回数は0.14回ですが、札幌市(0.6回)や盛岡市(0.54回)などでは、ほぼ毎週購入している計算になります。これに対して、秋田市(0.39回)や新潟市(0.32回)などでは減少傾向も確認され、住宅の断熱性能向上やオール電化住宅の普及が影響している可能性があります。

中でも新潟市は+190.9%の大幅増となっており、気温変化や1時的な寒波が消費行動を押し上げたと推察されます。


都市別傾向の総括と今後の見通し

灯油の使用は、気候条件、住宅構造、暖房機器の種類、エネルギー政策など多岐にわたる要因によって地域差が生まれます。特に寒冷地では灯油に対する依存度が依然高く、代替エネルギーの導入が遅れている場合が多いです。

1方で、秋田市や山形市のように支出・購入回数ともに大幅減少した地域もあり、これは省エネ機器の普及やエネルギー効率の向上によるものと見られます。

将来的には、再生可能エネルギーや電化への移行が進む中で、灯油の支出は徐々に減少していくことが予想されます。ただし、低温地帯では当面の間、1定の需要が維持されるでしょう。

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