洋食外食の都市別支出ランキング|相模原・東京・京都が上位に浮上

外食費

2025年4月時点で洋食(外食)の支出が最も高かった都市は相模原市(2,829円)で、全国平均の2倍超。東京都区部や京都市も高く、前年比で高知市や福井市の急増が顕著。回数では川崎市が最多。都市によって支出額や頻度に大きな差があり、洋食外食は地域文化や経済に密接に関係している。

洋食の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1435100+31.65
1松江市5428378.3+1189
2水戸市2815196.2+42.39
3東京都区部2699188.1+68.37
4静岡市2122147.9+43.96
5札幌市1969137.2+96.12
6佐賀市1843128.4-1.127
7名古屋市1823127+0.165
8山形市1779124+81.53
9宇都宮市1705118.8+18.98
10さいたま市1677116.9-7.194
11高知市1649114.9+30.15
12徳島市1641114.4+256
13相模原市1546107.7+20.97
14福井市1521106+11.59
15奈良市141898.82-54.86
16金沢市141298.4+19.06
17横浜市136294.91-22.53
18川崎市135594.43+2.187
19富山市134393.59+42.12
20前橋市127288.64+88.44
21浜松市123485.99+17.75
22山口市123385.92+34.61
23千葉市122185.09-13.34
24甲府市121684.74-14.55
25高松市112878.61+37.06
26広島市108475.54+68.32
27福島市107074.56+0.0935
28仙台市103672.2-46.13
29神戸市102871.64-48.45
30大分市98468.57-18.88
31岐阜市98168.36-52.47
32大阪市97267.74-31.89
33京都市95466.48-46.55
34青森市91263.55+18.6
35岡山市82157.21-2.725
36長野市80556.1-29.94
37松山市67747.18+334
38秋田市66146.06+12.22
39津市63043.9-11.14
40新潟市62743.69-13.04
41那覇市60742.3-15.81
42熊本市60141.88-29.21
43宮崎市56439.3-50.35
44大津市56439.3-51.75
45鳥取市55838.89-48.38
46長崎市54638.05+36.84
47堺市54237.77-45.53
48盛岡市53737.42-16.36
49和歌山市49034.15+11.62
50北九州市43630.38-24.44
51福岡市42729.76-81.17
52鹿児島市27218.95-24.86

月間支出の推移

洋食の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.68100+11.48
1甲府市1.2176.5+10.09
2東京都区部1.18173.5+28.26
3徳島市1.12164.7+273.3
4水戸市1.06155.9+30.86
5静岡市1.04152.9+20.93
6札幌市1.03151.5+24.1
7さいたま市1.03151.5+19.77
8佐賀市0.93136.8
9山形市0.89130.9+56.14
10浜松市0.85125+54.55
11宇都宮市0.85125+23.19
12千葉市0.82120.6+54.72
13京都市0.81119.1+8
14高松市0.8117.6+19.4
15新潟市0.79116.2+83.72
16名古屋市0.79116.2+19.7
17川崎市0.76111.8-3.797
18大阪市0.75110.3
19前橋市0.72105.9+67.44
20秋田市0.7102.9+133.3
21福井市0.69101.5+30.19
22神戸市0.69101.5+40.82
23奈良市0.68100-2.857
24相模原市0.6291.18-33.33
25岐阜市0.6291.18-25.3
26大分市0.6189.71-10.29
27仙台市0.6189.71-37.11
28横浜市0.5885.29-12.12
29金沢市0.5783.82
30山口市0.5783.82+58.33
31松江市0.5682.35+154.5
32福島市0.5580.88-9.836
33富山市0.5580.88+5.769
34盛岡市0.5276.47+48.57
35青森市0.5175+24.39
36松山市0.5175+292.3
37広島市0.4972.06+157.9
38大津市0.4464.71-27.87
39長野市0.4363.24-20.37
40岡山市0.458.82-2.439
41高知市0.3957.35-23.53
42長崎市0.3957.35+5.405
43北九州市0.3754.41-39.34
44那覇市0.3652.94-28
45熊本市0.3652.94-23.4
46堺市0.3551.47-23.91
47福岡市0.3247.06-48.39
48宮崎市0.2942.65-60.81
49鳥取市0.2536.76-50.98
50鹿児島市0.2333.82+27.78
51和歌山市0.2130.88-41.67
52津市0.1623.53-56.76

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

洋食の月間支出の現状と今後

日本における外食文化は多様であり、和食と並んで「洋食」は家庭でも外食でも親しまれています。ハンバーグ、オムライス、パスタなど、日本風にアレンジされた洋食は、子どもから大人まで幅広い層に支持されています。都市によって洋食に対する支出や利用頻度に大きな差が見られるため、本章では都市別のデータに基づいてその背景を読み解いていきます。


洋食(外食)月間支出ランキング(2025年4月時点)

1位:相模原市(2,829円)

神奈川県の相模原市がトップに立ったことは注目に値します。全国平均(1,164円)の2.4倍を超える水準であり、前年同月比でも+59.2%の増加。首都圏の影響を受け、ファミリーレストランやカフェなど洋食を提供する多様な店舗が集中していると見られます。

2位:東京都区部(2,137円)

首都東京ならではの豊富な外食選択肢が支出額を押し上げています。前年比+120.8%という急増は、コロナ後の外食需要回復、インバウンド観光や外食価格の上昇など複数の要因が絡んでいると考えられます。月間の購入回数も0.99回と高めです。

3位:京都市(2,118円)

伝統的な街並みと共に、洋食の老舗も多い京都市では、文化的に洗練された洋食が支持されているようです。前年比+80.56%、回数も0.85回と増加傾向で、洋食に対する地元の需要が顕著に現れています。

4位:水戸市(1,997円)

水戸市では支出額こそ高いものの、増加率は+0.554%と安定的な推移。月間回数0.91回と比較的高く、日常的に洋食を楽しむ地域性がうかがえます。

以下上位都市の支出額(増加率):

  • 山形市:1,901円(+43.47%)/回数1.07回

  • 福井市:1,874円(+226.5%)/回数0.77回

  • 金沢市:1,821円(+17.86%)/回数不明

  • 高知市:1,698円(+389.3%)/回数不明

  • 名古屋市:1,658円(-33.87%)/回数1.01回

  • 宇都宮市:1,645円(-13.05%)/回数0.76回


月間購入回数から見る利用実態

支出額だけでなく、「月間の購入回数」も洋食利用の実態を把握するうえで重要です。

  • 最多:川崎市(1.33回)川崎市は支出額では上位に入っていませんが、回数は全国トップ。気軽な価格帯の洋食利用が多い可能性があります。

  • 注目:徳島市(1.15回/+134.7%)急増する利用回数は、地域の外食環境や生活スタイルの変化が影響していると考えられます。

  • その他高頻度都市山形市(1.07回)、名古屋市(1.01回)、東京都区部(0.99回)など、支出と頻度のバランスが取れた都市が見られます。


支出増加率から見る地域的な変化

高知市(+389.3%)、福井市(+226.5%)、東京都区部(+120.8%)など、2024年から2025年にかけて大幅な増加があった地域は、観光回復、店舗数の増加、原材料価格の上昇といった複合的要因が重なったと推察されます。

1方、名古屋市(-33.87%)、宇都宮市(-13.05%)などは、消費の抑制傾向や和食志向へのシフト、物価高への反応として洋食外食を控えた可能性も否定できません。


洋食支出と地域性の関係性

日本では洋食文化が各地で独自に発展してきました。東日本の都市(東京都区部、水戸市、相模原市)では、ビジネス需要や1人外食の増加も支出増に関係しています。

1方、北陸・中部地方の都市(福井市、金沢市、名古屋市)では、伝統的な和食の影響を受けながらも1定の洋食需要を保っており、家庭外での「特別な食」として洋食を楽しむ傾向も見られます。


全国平均との比較と今後の展望

全国平均は1,164円、前年比+16.63%。全国的にも洋食外食への回帰傾向が見られます。背景には「コロナ明けの外食再開」「インフレによる価格上昇」「ファミレスなどの再成長」などがあり、特に都市部ではこの傾向が顕著です。

今後は、地方都市でも多様な外食文化が浸透することで支出額・回数ともに上昇する可能性があり、世代別・家族構成別の違いにも注目が必要です。

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