洋服の世帯支出都市別ランキング:松山市が首位、福岡・名古屋も高水準

被服・履物

2025年4月時点での洋服の全国平均支出は4,162円。最も高い松山市は7,298円で前年比+197.9%。福岡市や名古屋市も支出が多く、都市部の購買意欲が目立つ。購入頻度では鹿児島市が1.46回と最も多く、消費傾向に地域差が顕著。支出額の伸びは新潟市や長野市でも顕著で、地域経済や生活スタイルが影響している。

洋服の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3826100+7.051
1高知市6064158.5+144.8
2名古屋市6054158.2+47.01
3広島市5987156.5+145.7
4岡山市5860153.2+25.81
5川崎市5717149.4-3.819
6金沢市5581145.9+21.27
7千葉市5470143+1.184
8熊本市5303138.6+11.5
9富山市5145134.5+46.12
10東京都区部5037131.7+12.36
11松山市4688122.5+40.32
12松江市4397114.9+77.3
13大分市4269111.6+28.43
14徳島市4229110.5+15.36
15甲府市4209110+31.41
16宇都宮市4158108.7-26.26
17鹿児島市4120107.7-4.519
18横浜市4096107.1-50.04
19福岡市4030105.3-1.153
20仙台市3994104.4+0.0501
21札幌市380099.32-10.9
22さいたま市370396.79-40.99
23盛岡市354492.63+97.22
24奈良市348691.11-51.1
25神戸市344389.99-3.557
26大阪市341089.13-36.24
27和歌山市340689.02+5.908
28前橋市338488.45+70.48
29堺市332987.01+8.578
30静岡市329686.15-29.65
31福島市328085.73+86.89
32大津市325885.15-28.11
33山口市317783.04-26.27
34新潟市313982.04-21.13
35福井市311281.34+78.75
36高松市301778.86+147.3
37宮崎市299078.15+32.48
38京都市297177.65+2.061
39津市292876.53-28.5
40北九州市287775.2-3.779
41鳥取市287575.14-38.45
42長野市271370.91
43岐阜市267369.86-45.69
44水戸市247164.58-53.48
45山形市243063.51+3.185
46佐賀市195751.15-27.46
47浜松市189649.56-38.06
48長崎市185348.43-34.59
49相模原市176646.16-40.2
50那覇市171344.77-26.23
51秋田市163142.63-13.24
52青森市159341.64-35.27

月間支出の推移

洋服の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.84100+6.329
1岡山市1.46173.8+55.32
2新潟市1.17139.3+72.06
3さいたま市1.17139.3-22
4川崎市1.04123.8+5.051
5大阪市1.04123.8-11.11
6熊本市1.02121.4-2.857
7松山市1.02121.4+41.67
8仙台市0.97115.5+10.23
9名古屋市0.94111.9+11.9
10鹿児島市0.92109.5+27.78
11東京都区部0.91108.3+5.814
12札幌市0.9107.1+13.92
13広島市0.9107.1+50
14宮崎市0.87103.6+35.94
15千葉市0.86102.4-1.149
16福岡市0.85101.2+21.43
17横浜市0.8398.81+10.67
18甲府市0.8297.62-1.205
19高知市0.895.24+17.65
20津市0.895.24-30.43
21前橋市0.7994.05+51.92
22岐阜市0.7892.86-9.302
23神戸市0.7690.48+22.58
24和歌山市0.7690.48+22.58
25高松市0.7589.29+33.93
26福井市0.7589.29+74.42
27徳島市0.7589.29-26.47
28宇都宮市0.7589.29-31.19
29大津市0.7589.29-24.24
30堺市0.7589.29-13.79
31金沢市0.7488.1-21.28
32山口市0.783.33+20.69
33富山市0.6880.95+6.25
34山形市0.6779.76-15.19
35京都市0.6779.76-6.944
36水戸市0.6678.57-27.47
37奈良市0.6678.57-44.54
38盛岡市0.6577.38+41.3
39長野市0.6476.19+8.475
40静岡市0.6375-37.62
41福島市0.6273.81-3.125
42大分市0.6172.62-19.74
43松江市0.5869.05-4.918
44北九州市0.5869.05-36.96
45那覇市0.5767.86-6.557
46佐賀市0.5666.67-23.29
47鳥取市0.5464.29-43.16
48秋田市0.4958.33+25.64
49相模原市0.4857.14-20
50浜松市0.4857.14-29.41
51青森市0.4654.76-19.3
52長崎市0.447.62-34.43

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

洋服の月間支出の現状と今後

日本における「洋服」支出は、生活必需品であると同時に、季節や流行、地域の経済状況や文化的要素を色濃く反映する消費項目です。2025年4月時点における全国平均は4,162円であり、前年同月比では-2.757%とやや減少傾向が見られます。しかし都市別に見ると、支出金額の格差が非常に大きく、地域ごとの洋服への関心や購買行動に大きな違いがあることが明らかです。


支出金額の上位都市の特徴

最新のデータで最も支出額が高いのは松山市(7,298円)です。これは全国平均の約1.75倍で、前年同月比+197.9%という驚異的な伸びを示しています。急激な増加には、季節的なイベントやセール、地域消費喚起策、あるいは偶発的な高額購入が含まれる可能性もあり、単月では読み取りに注意が必要です。

福岡市(7,038円)も高水準で安定しており、+29.73%の増加を記録しています。福岡市は9州最大の都市で、ファッション産業も盛んであり、大型商業施設の存在や若年層の多さが高支出の1因と考えられます。

次いで名古屋市(6,023円)さいたま市(5,936円)、鹿児島市(5,875円)と続き、地方中核都市での支出が目立ちます。都市部での消費傾向や、地域住民の生活スタイルが色濃く反映されています。


購入頻度と支出額の関係

1方、購入回数は支出金額と完全には比例していません。全国平均は0.83回/月ですが、最も高い鹿児島市は1.46回と、頻繁に洋服を購入していることがわかります。支出額が上位にある福岡市(1.22回)名古屋市(1.1回)も高頻度に該当しますが、松山市の購入回数はデータに含まれておらず、単価の高いアイテムの1括購入による支出増の可能性があります。

長崎市(0.97回)鳥取市(1.01回)のように、回数の増加が見られながら支出額が上位に現れていない都市もあり、購買単価の地域差が示唆されます。


前年比でみる急増・急減地域の背景

前年同月比で特に注目すべきは、支出額が大きく増加した都市です。松山市(+197.9%)や名古屋市(+77.09%)、新潟市(+74.82%)、長野市(+62.5%)などは、地域経済の回復や生活防衛意識の変化、あるいは新たな商業施設の開業などが背景にある可能性があります。

逆に、鹿児島市(-26.93%)神戸市(-3.437%)などは支出減となっており、購買意欲の1時的な低下や前年が1時的に高水準だった可能性も考えられます。


まとめと展望

洋服の世帯支出は、都市規模や地域の購買文化、経済状況、気候、イベントなど複数の要因が複雑に絡み合っています。特に松山市や福岡市、名古屋市のような中核都市では、高額かつ頻度の高い消費がみられ、ファッションへの関心の高さがうかがえます。1方で、消費の安定感や1時的な伸びにも注意が必要です。今後は、オンライン購買の影響や地域の生活様式の変化が、さらにこの分野に変化をもたらすと予想されます。

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