油揚げの月間支出ランキング|福井・京都・富山が高い理由とは

乾物・大豆

油揚げの月間支出は全国平均262円で、福井市が497円と突出。京都市、富山市も高水準で、頻度も月2.5回以上と高い。千葉市や高松市でも前年比で2〜3割増と急伸しており、家庭料理での活用度が支出に直結。地域の食文化が消費行動に表れている。

油揚げの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国262100+0.383
1福井市497189.7-3.868
2京都市434165.6+21.23
3富山市414158+30.19
4高松市391149.2+19.94
5金沢市372142+9.412
6大津市347132.4+25.72
7千葉市329125.6+38.82
8奈良市328125.2-11.59
9大阪市325124+8.333
10新潟市312119.1+2.97
11熊本市307117.2+5.862
12松江市307117.2+17.62
13相模原市306116.8+22.4
14神戸市305116.4-6.442
15福島市304116+14.72
16岡山市303115.6-3.195
17水戸市299114.1+18.65
18山形市296113-8.359
19鳥取市292111.5-1.351
20松山市292111.5+8.955
21長崎市291111.1+11.07
22山口市288109.9+33.33
23堺市287109.5+6.296
24静岡市283108+23.04
25佐賀市282107.6+3.297
26浜松市277105.7-20.17
27前橋市272103.8+6.25
28仙台市272103.8+5.426
29さいたま市270103.1+8.434
30横浜市269102.7
31宇都宮市264100.8+31.34
32東京都区部26199.62
33津市25898.47+12.66
34川崎市25798.09+6.198
35宮崎市25697.71-0.389
36福岡市25195.8+0.803
37岐阜市24493.13-13.17
38名古屋市23188.17+17.26
39広島市22987.4+15.08
40徳島市22686.26
41青森市22585.88+18.42
42盛岡市22184.35-19.34
43秋田市22083.97-9.091
44北九州市22083.97+2.326
45鹿児島市21682.44-19.1
46長野市21682.44-8.085
47大分市21280.92+12.17
48甲府市18871.76-25.98
49高知市17767.56-24.68
50和歌山市16763.74-30.13
51札幌市14153.82-38.43
52那覇市10540.08-23.91

月間支出の推移

油揚げの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.86100+2.762
1福井市2.86153.8-5.921
2高松市2.81151.1+27.73
3富山市2.65142.5+16.74
4京都市2.52135.5+13.51
5大阪市2.42130.1+14.15
6大津市2.24120.4+6.667
7堺市2.22119.4+6.22
8新潟市2.2118.3+6.28
9山形市2.2118.3-0.452
10千葉市2.2118.3+22.91
11長崎市2.16116.1+18.68
12水戸市2.16116.1+22.03
13山口市2.16116.1+35
14相模原市2.15115.6+16.22
15神戸市2.13114.5-9.746
16奈良市2.13114.5-7.792
17金沢市2.11113.4-0.939
18熊本市2.11113.4+6.566
19岡山市2.09112.4-11.06
20松江市2.08111.8+6.122
21福島市2.03109.1+13.41
22浜松市2.03109.1-21.92
23静岡市2.02108.6+24.69
24鳥取市2.01108.1-2.427
25松山市1.99107+0.505
26さいたま市1.97105.9+10.06
27佐賀市1.92103.2+6.667
28仙台市1.92103.2+10.98
29津市1.91102.7+2.688
30前橋市1.91102.7+4.372
31宮崎市1.88101.1-3.59
32岐阜市1.8398.39-17.19
33宇都宮市1.8398.39+28.87
34長野市1.896.77-5.759
35川崎市1.7795.16+7.273
36横浜市1.7694.62-1.676
37東京都区部1.7191.94
38北九州市1.6990.86+4.321
39鹿児島市1.6890.32-17.24
40福岡市1.6890.32-6.145
41広島市1.6287.1+7.285
42徳島市1.6186.56+1.258
43盛岡市1.686.02-17.95
44名古屋市1.5985.48+6.711
45秋田市1.5784.41-9.77
46青森市1.5683.87+14.71
47大分市1.5583.33+9.929
48甲府市1.580.65-10.18
49高知市1.4376.88-23.53
50和歌山市1.3974.73-27.98
51札幌市153.76-38.27
52那覇市0.5328.49-31.17

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

油揚げの月間支出の現状と今後

油揚げは、日本の家庭で頻繁に利用される大豆製品で、味噌汁の具材や煮物、いなり寿司などに幅広く用いられています。安価かつ栄養価が高いことから、日常的な食材として根強い人気があり、世帯支出にも地域性が色濃く表れています。


支出金額の上位都市 ― 福井市・京都市・富山市

2025年4月時点での全国平均は262円に対し、福井市は497円で断トツのトップ。京都市(434円)、富山市(414円)が続きます。福井や京都は伝統的に大豆食品文化が根付いており、油揚げも地元の料理に多用される傾向があります。特に京都では「お揚げさん」として親しまれ、質の高い厚揚げや京あげが存在することも、単価や支出額を押し上げる要因です。


支出増加が顕著な都市 ― 富山・高松・千葉

前年比で特に大きく増加したのが、千葉市(+38.82%)富山市(+30.19%)高松市(+19.94%)です。これらの都市では、地元スーパーの価格改定や需要拡大、あるいは家庭内調理回数の増加などが影響していると考えられます。富山では月間支出が414円に達しており、購入頻度も2.65回/月と高く、油揚げを日常的に活用している家庭が多いことがわかります。


購入頻度の視点から見る地域性

全国平均の1.86回/月を大きく上回るのが、福井市(2.86回)高松市(2.81回)富山市(2.65回)。これらの都市では、油揚げが「買い置き」ではなく、高頻度で継続的に購入される日常食材であることを示しています。また、京都市(2.52回)大阪市(2.42回)など、関西圏でも使用頻度は非常に高く、出汁文化と油揚げの親和性の高さが背景にあると見られます。


減少傾向にある都市の動向

支出金額が前年を下回ったのは、福井市(-3.868%)奈良市(-11.59%)。また、購入回数も福井市で-5.921%の減少が見られました。これは価格変動や、食卓の多様化による豆製品の需要変化などが要因と考えられます。それでも福井市は全国トップの支出額を維持しており、地元文化に根ざした油揚げの重要性は揺るいでいません。


まとめ ― 油揚げに映る地域の食生活

油揚げの支出傾向は、地域の食文化と日常の食事スタイルを反映しています。福井・京都・富山などでは、油揚げが主役級の食材として日常に溶け込んでおり、支出や購入頻度にその影響が表れています。今後も物価や食習慣の変化とともに、こうした支出傾向は動いていくでしょうが、伝統と食の地場性が消費行動に与える影響の大きさが改めて浮き彫りになっています。

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