殺虫・防虫剤の支出都市ランキング|京都・奈良・高知が高額上位

家事雑貨

2025年4月の殺虫・防虫剤の全国平均支出は258円で、京都市(495円)や奈良市(485円)など関西地方が上位。高知市では前年比+168%と急増し、地域差が顕著。購入頻度も松山市や堺市では高く、生活習慣や気候が大きく影響。今後は環境配慮型製品の普及が進みそうです。

殺虫・防虫剤の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国224100+6.161
1津市491219.2+99.59
2京都市358159.8+37.16
3名古屋市351156.7+127.9
4横浜市343153.1+44.12
5水戸市331147.8+16.55
6青森市321143.3+104.5
7高知市305136.2+50.25
8宮崎市304135.7+141.3
9静岡市300133.9+132.6
10堺市286127.7-4.667
11和歌山市283126.3+0.712
12山口市279124.6-25
13甲府市275122.8-29.31
14那覇市267119.2+40.53
15松江市263117.4+168.4
16東京都区部251112.1+34.22
17奈良市242108-20.66
18広島市239106.7-34.16
19千葉市237105.8+9.722
20福島市228101.8+30.29
21神戸市226100.9+32.94
22仙台市21997.77+88.79
23福井市21595.98+5.392
24佐賀市21194.2+14.67
25浜松市20390.63-5.581
26松山市18883.93-35.17
27新潟市18883.93+23.68
28鳥取市18783.48-40.26
29高松市18683.04-35.19
30鹿児島市18482.14+31.43
31長野市18381.7-14.49
32相模原市18381.7-29.89
33岐阜市18281.25-33.58
34大阪市18281.25-9
35前橋市18080.36-40.2
36大津市17276.79+8.176
37徳島市16372.77-27.23
38北九州市16372.77+1.875
39金沢市16272.32-19.4
40福岡市14263.39-52.82
41大分市14263.39+9.231
42川崎市13459.82-36.19
43岡山市12857.14-52.94
44宇都宮市12656.25-67.69
45札幌市12354.91-37.56
46富山市12154.02-47.39
47さいたま市11049.11-64.63
48山形市10948.66+32.93
49秋田市9944.2-32.65
50盛岡市7332.59-50
51長崎市6026.79-58.04
52熊本市5524.55-72.77

月間支出の推移

殺虫・防虫剤の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.22100-4.348
1津市0.4181.8+37.93
2青森市0.35159.1+59.09
3宮崎市0.34154.5+78.95
4名古屋市0.34154.5+70
5京都市0.33150+13.79
6堺市0.31140.9+6.897
7山口市0.3136.4+3.448
8那覇市0.29131.8+31.82
9横浜市0.29131.8+16
10水戸市0.27122.7-6.897
11和歌山市0.27122.7+8
12高知市0.26118.2
13神戸市0.26118.2+44.44
14浜松市0.26118.2+13.04
15福島市0.25113.6+8.696
16松江市0.25113.6+56.25
17奈良市0.25113.6-28.57
18鹿児島市0.24109.1+33.33
19東京都区部0.24109.1+60
20千葉市0.24109.1+9.091
21鳥取市0.23104.5-34.29
22高松市0.23104.5-28.13
23甲府市0.23104.5-36.11
24静岡市0.22100+120
25仙台市0.22100+29.41
26広島市0.2195.45-34.38
27長野市0.290.91-20
28相模原市0.290.91-39.39
29新潟市0.1986.36
30前橋市0.1986.36-38.71
31福井市0.1881.82-18.18
32大津市0.1881.82+20
33佐賀市0.1881.82-28
34徳島市0.1777.27-29.17
35岐阜市0.1777.27-45.16
36山形市0.1777.27+41.67
37大阪市0.1777.27-19.05
38大分市0.1777.27-5.556
39北九州市0.1777.27-22.73
40松山市0.1672.73-44.83
41秋田市0.1568.18
42福岡市0.1568.18-37.5
43川崎市0.1568.18-21.05
44宇都宮市0.1463.64-65
45金沢市0.1359.09-48
46岡山市0.1254.55-36.84
47さいたま市0.1254.55-61.29
48札幌市0.145.45-44.44
49富山市0.145.45-62.96
50長崎市0.0940.91-30.77
51熊本市0.0940.91-59.09
52盛岡市0.0627.27-70

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

殺虫・防虫剤の月間支出の現状と今後

殺虫・防虫剤は、日本の湿潤な気候と密集した都市生活において、特に夏季に欠かせない日用品です。ゴキブリ・蚊・ハエなどの害虫対策のため、都市によって消費傾向が大きく異なります。2025年4月時点の全国平均支出は258円で、これは過去と比較して前年比 -15.69%と減少していますが、都市ごとには依然として大きな開きがあります。


支出上位都市の特徴

支出額が最も高いのは京都市(495円)で、次いで奈良市(485円)、堺市(463円)と続きます。いずれも関西地方の都市であり、古い住宅や木造建築が多いエリアでは、害虫が発生しやすく、殺虫・防虫剤の使用頻度も自然と高まると推測されます。

また、松山市(418円)高知市(394円)など4国地方の都市も上位に位置しており、温暖湿潤な気候が虫の繁殖を促していると考えられます。これらの都市では防虫対策が生活の中で特に重視されていることがうかがえます。


前年比から見る支出の増減傾向

全体としては支出が減少傾向にありますが、都市別には興味深い増加も見られます。特に高知市は+168%奈良市は+77.66%、松山市は+62.02%と大幅な増加が見られます。これらは、近年の温暖化や局地的な虫の大量発生が影響している可能性があります。

逆に相模原市(-22.47%)徳島市(-9.375%)のように、支出を抑えている地域もあります。これは、代替手段(防虫網や電子機器)の利用拡大、価格競争の激化による単価低下、あるいは地域住民の虫対策意識の変化などが要因と考えられます。


購入頻度に見る生活習慣の違い

購入頻度では、京都市(0.42回)松山市(0.41回)堺市(0.41回)が上位で、これらの地域ではほぼ月に1回程度のペースで殺虫・防虫剤が購入されています。高知市(0.34回)や奈良市(0.36回)も高頻度です。

これに対し、全国平均は0.25回で前年比-21.88%と、やや減少傾向にあります。これは、近年の持続型防虫剤(スプレーではなく置き型・吊り下げ型など)の普及によって、買い替え頻度が低くなってきていることが背景にあると見られます。


支出額と購入頻度のギャップから見える傾向

例えば、奈良市は購入頻度0.36回で支出額485円と、単価が比較的高い商品を選ぶ傾向があると見られます。1方、高知市は頻度0.34回で394円の支出と、使用頻度と支出額のバランスが取れている都市です。

こうした分析により、都市ごとの防虫対策のスタイルや嗜好の違いが浮かび上がってきます。スプレータイプ中心の地域、設置型や高価格帯の製品が好まれる地域、必要最低限の対応に留める地域など、多様な使い方が地域の生活文化に結びついています。


今後の展望と環境・健康への配慮

今後は、化学薬品に対する健康・環境意識の高まりから、天然由来成分の防虫剤や電子式機器へのシフトが進むことが予想されます。そうした商品は価格が高めであるため、支出額は今後も上昇する可能性があります。

また、地域によっては自治体が提供する防虫サービスや、マンション管理組合が対応するケースも増えており、家庭単位での支出が減る反面、共同体での対策が増えるといった構造的変化も注目されます。

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