2025年4月の日本の梨卸売価格は神戸市や広島市で1000円超えの高値、一方仙台市や富山市は200~300円台と大きな地域差が見られます。価格変動は需給バランスや流通環境の違いによるもので、急激な上昇・下落も発生。今後は農業技術と物流改善で価格安定が期待されるものの、気候変動など課題も残ります。
梨の卸売り市場価格
梨の高い順
神戸市 | 広島市 | 和歌山市 | 岡山市 | 長野市 | 高松市 | 秋田市 | 徳島市 | 高知市 | 青森市 | |
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最新 | 2024年12月 | 2024年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2024年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2019年6月 | 2021年6月 | 2020年12月 | 2023年12月 | 2019年6月 | 2018年6月 | 2020年6月 | 2016年6月 | 2018年6月 | 2011年6月 |
最新値[円/kg] | 1182 | 1113 | 918 | 836 | 812 | 788.3 | 721 | 705 | 647 | 646 |
最大値[円/kg] | 1774 | 1389 | 1523 | 836 | 1380 | 2592 | 1998 | 3672 | 2376 | 2573 |
前月比[%] | +90.6 | +109.5 | +104 | +14.05 | +62.08 | +39.2 | +69.25 | +13.53 | +5.032 | +10.62 |
前年同月比[%] | +131.3 | +88.96 | +188.7 | +20.81 | +59.22 | +61.54 | +30.62 | +43.29 | +79.22 | +36.58 |
梨の安い順
富山市 | 八戸市 | 名古屋市 | 高知市 | 仙台市 | 広島市 | 大分市 | 長野市 | 前橋市 | 福岡市 | |
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最新 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2025年2月 | 2023年12月 | 2025年4月 | 2024年12月 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2021年11月 | 2025年1月 |
最大期 | 2012年6月 | 2018年6月 | 2021年6月 | 2018年6月 | 2014年6月 | 2021年6月 | 2021年6月 | 2019年6月 | 2018年6月 | 2024年6月 |
最新値[円/kg] | 265 | 540 | 447.3 | 647 | 223 | 1113 | 493 | 812 | 528 | 526.7 |
最大値[円/kg] | 1916 | 4680 | 1723 | 2376 | 2170 | 1389 | 1019 | 1380 | 2098 | 1272 |
前月比[%] | -8.621 | +31.07 | -14.96 | +5.032 | -57.17 | +109.5 | +0.2033 | +62.08 | +42.7 | +31.78 |
前年同月比[%] | +69.87 | +30.75 | +79.22 | -11.86 | +88.96 | +1.86 | +59.22 | +3.937 | +18.09 |
梨の推移


その他のデータとグラフ
梨の価格についての推移と展望
2010年から2025年までのデータを見ると、梨の価格は全国的に季節変動が大きいものの、地域ごとに価格水準や動向に顕著な差が存在しています。消費者の嗜好や流通効率、産地の供給状況が価格形成に影響し、都市ごとに価格のばらつきが生じています。特に消費力の強い都市や主要市場では高価格傾向が続いています。
最近の価格動向と主な問題点
2025年4月のデータでは、神戸市(1182円/kg)や広島市(1113円/kg)など、関西・中国地方の主要都市で非常に高い価格が観測されています。一方、仙台市(223円/kg)や富山市(265円/kg)などでは低価格が続いています。前月比で見ると、広島市の+109.5%や神戸市の+90.6%といった急激な上昇がある反面、仙台市は-57.17%と大幅に下落しており、需給調整の難しさや地域間の市場環境の差が浮き彫りとなっています。
地域別ランキングの特色
価格の高い地域は、消費者の購買力が高い都市や高品質な梨の需要が大きい市場が多く、これが価格上昇を促しています。逆に、低価格地域は生産過多や物流コスト、消費者ニーズの違いなどで価格抑制要因となっています。特に富山市や仙台市は価格が低い傾向にあり、これらの地域では販促や新商品開発が必要です。
今後の価格推移の期待と予想
今後は農業技術の進歩やスマート農業の導入により、生産効率と品質の向上が期待されます。さらに、物流の改善や地域間連携の強化で流通コスト削減が進むことで価格安定が図られるでしょう。しかし、気候変動による収穫量の不安定化や消費者の嗜好変化は依然としてリスク要因です。地域特性に応じたきめ細かい対策と市場開拓が必要となります。
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