2025年4月の春夏ワンピース平均小売価格は1.059万円。山口や金沢、広島などの都市では2万円を超え、前年比20%以上の価格上昇が目立つ。一方、水戸や福岡などでは3,000〜5,000円台で低価格帯が続き、地域間の価格差が拡大している。原材料高騰や消費者価値観の多様化が価格変動の主な要因となっている。
衣類・美容の都市別小売価格
春夏ワンピース価格の高い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 山口 | 金沢 | 広島 | 岡山 | 京都 | 札幌 | 津 | 長野 | 岐阜 | 神戸 |
最新値[万円] | 1.059 | 2.526 | 2.222 | 2.032 | 2.009 | 1.956 | 1.95 | 1.913 | 1.822 | 1.716 | 1.573 |
平均比[%] | 100 | 238.5 | 209.7 | 191.8 | 189.7 | 184.6 | 184 | 180.5 | 172 | 162 | 148.4 |
前年月同比[%] | +5.965 | +18.59 | +19.76 | +21.17 | +25.38 | +9.212 | +2.903 | +26.14 | +47.47 | -7.876 | +10.29 |
春夏ワンピース価格の低い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 水戸 | 大津 | 富山 | 鳥取 | 福岡 | 奈良 | 山形 | 甲府 | 前橋 | 千葉 |
最新値[万円] | 1.059 | 0.378 | 0.392 | 0.441 | 0.475 | 0.539 | 0.549 | 0.59 | 0.602 | 0.636 | 0.644 |
平均比[%] | 100 | 35.68 | 36.95 | 41.63 | 44.82 | 50.83 | 51.78 | 55.72 | 56.79 | 59.99 | 60.74 |
前年月同比[%] | +5.965 | -21.9 | +12.6 | -7.72 | -7.175 | -18.21 | +9.218 | -8.523 | -13.67 | +10.35 | +11.2 |
これまでの女性季節物の推移


詳細なデータとグラフ
春夏ワンピースの現状と今後
2025年4月時点での春夏ワンピースの全国平均小売価格は10,590円(1.059万円)です。2010年から約15年の間で緩やかな価格上昇が続いていますが、地域による価格差が非常に大きい点が目立ちます。特に高価格帯と低価格帯の間では数倍の差があり、地域の消費傾向や流通構造の違いが反映されています。
都市別価格の特徴と増減率
高価格帯の都市と価格上昇率
最も高い価格帯に位置するのは山口(25,260円)、金沢(22,220円)、広島(20,320円)、岡山(20,090円)、京都(19,560円)などです。前年同期比では、津(+26.14%)、長野(+47.47%)、岡山(+25.38%)、広島(+21.17%)、金沢(+19.76%)などで2桁以上の上昇率を示しており、山口(+18.59%)も含めて全体的に大幅な価格上昇が見られます。これらの都市は高品質素材やデザインにこだわった商品が多く、地場産業の影響や消費者の購買力向上が背景にあります。
低価格帯の都市と増減率
1方で、水戸(3,780円)、大津(3,920円)、富山(4,410円)、鳥取(4,750円)、福岡(5,390円)などは価格が低く、前年同期比では水戸(-21.9%)、福岡(-18.21%)、富山(-7.72%)などで価格が下落傾向です。これらの地域では、消費者の節約志向や廉価品志向が強まり、低価格帯商品が中心となっています。
価格変動の要因分析
原材料費・製造コストの影響
春夏ワンピースは主に綿や麻、ポリエステルなど軽く涼しい素材が用いられます。これらの原材料費は近年の国際情勢や天候不順の影響を受けやすく、価格変動の1因となっています。特に天然繊維の価格上昇は高価格帯商品の値上げを促進しています。
流通と販売チャネルの違い
都市圏では高級ブランドやセレクトショップが多く、デザイン性や品質に優れた商品が販売され、価格も高めです。地方都市ではチェーン店や廉価ショップが多く、価格競争が激しいため低価格が維持されています。
消費者の価値観と購買傾向
高価格帯都市の消費者はデザイン性やブランド価値、エシカル・サステナブルな製品への関心が高まり、価格上昇に耐える傾向があります。反面、低価格帯の地域では節約志向が強く、低価格帯商品の需要が根強いです。
都市別の特色と今後の課題
高価格帯の都市は伝統的な繊維産業や地場のデザイナー支援が価格形成に寄与しており、地域ブランドの強化が進んでいます。1方、低価格帯都市は人口減少や若年層流出による市場縮小が価格低迷に影響しています。
今後は、原材料価格の不安定化に対する対策や地域間の消費格差是正が課題となります。また、サステナブルファッションの普及やデジタル販売チャネルの活用による市場拡大も期待されています。
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