2010年から2025年にかけ、日本の春夏スカート小売価格は上昇傾向にあり、2025年3月の全国平均は7331円。金沢や富士、宮崎では高級志向化が進み高価格帯を形成。宇部や福岡、北九州では低価格帯中心で、競争激化による価格下落が目立ちます。今後は円安や原材料高騰が続けば、さらに価格上昇圧力が高まる可能性もあります。
衣類・美容の都市別小売価格
春夏スカート価格の高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 金沢 | 富士 | 宮崎 | 前橋 | 広島 | 札幌 | 熊谷 | 堺 | 山形 | 那覇 |
最新値[円] | 7331 | 15620 | 12800 | 12430 | 12430 | 11840 | 11800 | 11730 | 11400 | 11000 | 10960 |
平均比[%] | 100 | 213.1 | 174.6 | 169.6 | 169.5 | 161.5 | 160.9 | 160.1 | 155.5 | 150.1 | 149.5 |
前年月同比[%] | 0.753 | 10.94 | 29.75 | 30.88 | -0.0161 | 0.186 | 37.63 | 0 | 14.39 | 11.11 | 20.08 |
春夏スカート価格の低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 宇部 | 福岡 | 福山 | 西宮 | 北九州 | 今治 | 東大阪 | 岐阜 | 藤沢 | 松本 |
最新値[円] | 7331 | 3486 | 3559 | 3586 | 3645 | 3674 | 3982 | 4011 | 4016 | 4019 | 4063 |
平均比[%] | 100 | 47.55 | 48.55 | 48.92 | 49.72 | 50.12 | 54.32 | 54.72 | 54.78 | 54.82 | 55.42 |
前年月同比[%] | 0.753 | -9.525 | -27.05 | 0.196 | -16.74 | -25.2 | 0 | 0 | 0.0249 | 0 | -30.62 |
これまでの女性季節物の推移


詳細なデータとグラフ
春夏スカートの現状と今後
日本のアパレル市場において、春夏用スカートは季節を彩る重要なアイテムの一つです。2010年から2025年までのデータをもとに、全国の価格動向、都市別の特徴、最近の価格変動要因を分析します。
全国平均価格の推移
2025年3月時点で、春夏スカート1枚あたりの全国平均小売価格は7331円となっています。これは2010年代初頭と比較して着実に上昇しており、アパレル業界全体の価格上昇傾向と一致しています。
高価格帯都市の特徴
上位都市は以下の通りです。
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金沢(15620円、前年比+10.94%)
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富士(12800円、前年比+29.75%)
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宮崎(12430円、前年比+30.88%)
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前橋(12430円、前年比-0.0161%)
金沢は特に伝統工芸や高品質素材を使った製品が多く、価格が高めです。宮崎、富士といった地方都市でも30%前後の大幅な価格上昇が見られ、プレミアム志向の高まりが背景にあると考えられます。札幌も前年比37.63%と大幅に上昇しており、高機能素材や高付加価値商品の投入が影響している可能性があります。
低価格帯都市の特徴
一方、低価格帯の都市は以下です。
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宇部(3486円、前年比-9.525%)
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福岡(3559円、前年比-27.05%)
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福山(3586円、前年比+0.196%)
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西宮(3645円、前年比-16.74%)
宇部、福岡、北九州などでは価格の大幅な下落が確認されています。これは、低価格帯市場を重視する戦略や、大量生産・大量販売型商品の比重増加が背景にあると考えられます。福岡のような大都市圏で-27.05%もの下落がみられるのは、競争激化によるディスカウント傾向が強まっていることを示しています。
ここ数年の価格上昇と下落要因
春夏スカートの価格変動には次の要因が影響しています。
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原材料価格の上昇(綿やポリエステル価格の変動)
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為替変動による輸入コストの増減
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ブランド戦略による高付加価値化
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都市ごとの需要特性と競争状況
また、地域ごとに価格戦略が大きく異なることも、平均価格にばらつきを生んでいます。金沢や札幌では高級志向、福岡や北九州では価格志向が顕著です。
都市別動向と今後の展望
高価格帯都市では、今後も高品質・個性重視の商品が中心となるでしょう。一方、低価格帯都市では、機能性と価格バランスを重視した商品展開が継続すると予想されます。全体として、円安やエネルギーコスト上昇が続けば、今後さらに価格上昇圧力が強まる可能性があります。
まとめ
春夏スカートの価格動向は、単なるインフレだけでなく、地域性、流通コスト、消費者嗜好の変化が密接に絡んでいます。今後も動向を注意深く見守ることが重要です。
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