昆布支出ランキング|青森・富山が上位、地域別消費傾向を解説

乾物・大豆

昆布の月間支出は全国平均53円。青森市が140円で首位、購入頻度も0.52回と全国の3倍以上。関西や北陸でも高支出都市が並び、出汁文化の根強さが反映されている。一方、全国的には支出額・購入回数とも減少傾向。和食回帰の影響で一部都市では支出が大きく伸びている。

昆布の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国53100-3.636
1青森市140264.2+150
2富山市114215.1-35.59
3長崎市100188.7+36.99
4堺市90169.8+69.81
5新潟市87164.2+171.9
6盛岡市79149.1+49.06
7鹿児島市78147.2+34.48
8静岡市78147.2+225
9金沢市77145.3+32.76
10神戸市77145.3+120
11山形市77145.3+11.59
12福島市72135.8+414.3
13浜松市65122.6+35.42
14山口市65122.6+71.05
15佐賀市64120.8+178.3
16福岡市63118.9+5
17奈良市59111.3+51.28
18和歌山市59111.3+156.5
19熊本市58109.4+81.25
20水戸市58109.4-43.69
21仙台市58109.4-46.79
22前橋市56105.7+9.804
23高松市53100+76.67
24福井市53100-55.46
25那覇市5298.11+67.74
26大津市5298.11+15.56
27横浜市5196.23+6.25
28津市5094.34+316.7
29北九州市4992.45-40.96
30広島市4584.91-4.255
31松山市4483.02-54.64
32岐阜市4279.25+27.27
33京都市4279.25-62.5
34さいたま市4279.25+40
35秋田市4177.36-26.79
36長野市3973.58+34.48
37東京都区部3973.58-22
38宮崎市3973.58+21.88
39松江市3871.7-15.56
40大分市3667.92+20
41宇都宮市3464.15+9.677
42大阪市3464.15-52.78
43高知市3260.38+39.13
44相模原市3056.6+76.47
45名古屋市3056.6+100
46札幌市2954.72+70.59
47岡山市2547.17-32.43
48川崎市2343.4-51.06
49甲府市2241.51-54.17
50千葉市2139.62-36.36
51鳥取市1935.85-38.71
52徳島市1833.96-64

月間支出の推移

昆布の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.15100-11.76
1青森市0.52346.7+100
2長崎市0.34226.7+36
3山形市0.31206.7-8.824
4盛岡市0.29193.3-6.452
5富山市0.29193.3-39.58
6金沢市0.28186.7+21.74
7神戸市0.28186.7+115.4
8浜松市0.25166.7+47.06
9福島市0.24160+300
10水戸市0.23153.3+4.545
11仙台市0.23153.3-17.86
12佐賀市0.22146.7+214.3
13熊本市0.21140+61.54
14福岡市0.2133.3
15新潟市0.2133.3+25
16高松市0.19126.7+111.1
17静岡市0.19126.7+90
18秋田市0.19126.7-24
19津市0.19126.7+137.5
20前橋市0.19126.7
21福井市0.18120-33.33
22長野市0.17113.3+54.55
23奈良市0.17113.3+30.77
24大分市0.17113.3+13.33
25岐阜市0.16106.7+14.29
26山口市0.16106.7-5.882
27北九州市0.16106.7-20
28さいたま市0.16106.7+23.08
29鹿児島市0.15100+66.67
30松山市0.15100-40
31和歌山市0.15100+50
32那覇市0.1493.33+55.56
33広島市0.1493.33-36.36
34大津市0.1493.33-12.5
35堺市0.1493.33
36横浜市0.1386.67-13.33
37宮崎市0.1386.67-7.143
38宇都宮市0.1386.67+8.333
39京都市0.1386.67-40.91
40高知市0.1280-7.692
41松江市0.1280-40
42大阪市0.1280-14.29
43相模原市0.1173.33+37.5
44東京都区部0.1173.33-31.25
45岡山市0.166.67-33.33
46名古屋市0.166.67+66.67
47甲府市0.0960-25
48千葉市0.0960-10
49鳥取市0.0853.33-38.46
50川崎市0.0853.33-42.86
51札幌市0.0746.67+16.67
52徳島市0.0640-57.14

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

昆布の月間支出の現状と今後

昆布(こんぶ)は日本の食文化に欠かせない海藻であり、出汁や煮物、佃煮など幅広く使われています。保存性が高く、家庭での備蓄にも適しているため、地域や世代によって消費の仕方や頻度に違いが出やすい食材のひとつです。


支出額の上位都市 ― 青森・富山・長崎の傾向

2025年4月の全国平均支出は53円。中でも青森市(140円)が突出しており、購入回数0.52回と全国平均(0.15回)の3倍以上です。これは、東北地域での出汁文化の根強さや、寒冷地での保存食品としての昆布の重要性が背景にあります。富山市(114円)は前年から35.6%減少しているものの、依然として支出額は高く、昆布消費が日常的である様子が伺えます。長崎市(100円)も前年比+37%と大幅に増加しており、9州でも昆布が広く使われている実態が見て取れます。


近畿・中部地方の特徴 ― 堺市・新潟市・金沢市など

堺市(90円)神戸市(77円)などの近畿地方、新潟市(87円)金沢市(77円)など北陸地方も支出が高い傾向です。これはいずれの地域でも出汁を多用する食文化が根強く、特に関西では昆布出汁が1般的なため、日常の食事に不可欠な存在となっています。新潟市の前年比+171.9%、神戸市の+120%は、家庭内調理の回帰や和食需要の再評価も1因と考えられます。


購入回数と消費習慣の差異

購入回数の全国平均は0.15回ですが、青森市(0.52回)長崎市(0.34回)など、支出額上位の都市では回数も高い傾向があります。これは、単価の高い高級昆布の利用というよりも、日常使いされていることの証左です。1方、金沢市(0.28回)神戸市(0.28回)などでは支出額と回数がバランスしており、家庭の料理頻度が高い可能性が示唆されます。富山市のように支出額は高いが回数は0.29回と変化がない場合は、単価の高い昆布の購入や1度にまとめ買いする傾向があるとも解釈できます。


前年比の動きと今後の展望

全国平均は前年比で-3.6%(支出額)-11.76%(購入回数)と全体としては減少傾向にあります。これは、昆布の価格高騰や簡便調理の浸透による「出汁離れ」が背景にあるかもしれません。しかし1方で、静岡市(+225%)神戸市(+120%)などでは著しい増加が見られ、健康志向や和食回帰といった消費スタイルの変化が局所的に反映されています。

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