【2025年最新】日本の駐車料金動向:都市別価格と今後の展望

自動車・交通

2025年5月時点の駐車料金全国平均は292.8円で、都市別では東京都区部が710円と突出。大阪や静岡、熊本など地方都市でも値上がり傾向。観光需要の回復や土地供給減、スマートパーキングの普及が背景。今後も都市部を中心に価格は高止まりが予想される。

都市別の駐車料金1時間の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均293.9+2.016
1東京都区部710+2.601
2横浜553
3名古屋527
4仙台500
5京都450+3.926
6静岡433+4.843
7大阪433+8.25
8札幌427+4.914
9さいたま400
10熊本367+10.21
11金沢350
12山形343
13長崎333+11
14新潟333+11
15千葉333
16広島320+11.5
17岡山317
18奈良317
19大分313+30.42
20岐阜307+14.98
21那覇303-9.009
22高知300
23宇都宮300-18.26
24富山287
25松山267
26徳島267
27大津267
28鹿児島233
29高松233
30神戸233
31盛岡233
32233
33水戸233+16.5
34青森207
35秋田200+19.76
36福島200
37福岡200
38甲府200
39鳥取167
40長野167
41福井167
42松江167
43宮崎167
44佐賀167
45前橋133-11.33
46和歌山117-22
47山口100
駐車料金1時間

詳細なデータとグラフ

駐車料金の小売価格の相場と推移

2025年5月時点の駐車料金1時間あたりの全国平均は292.8円で、前年同月比で+1.625%の上昇が見られました。これはゆるやかなインフレ傾向のなかで、都市部を中心に需要と供給のバランスが再編されつつある状況を反映しています。特に観光都市や商業中心地での値上がりが顕著です。


高価格都市の特徴

上位10都市は以下の通りです:

都市 駐車料金(1時間) 前年比増加率
東京都区部 710円 +2.601%
横浜 553円 不明
名古屋 527円 不明
仙台 500円 不明
京都 450円 +3.926%
静岡 433円 +4.843%
大阪 433円 +8.25%
札幌 407円 不明
さいたま 400円 不明
熊本 367円 +10.21%

東京都区部(710円)

圧倒的な高さを誇り、全国平均の2.4倍。これはオフィス・商業施設が密集する都心部(特に千代田・中央・港区)での土地需要が極めて高く、駐車場運営側も高単価設定で稼働率を維持できるためです。

横浜・名古屋・京都・大阪

これらの都市も政令指定都市であり、観光・通勤・商業用途での駐車需要が高いのが共通点です。特に京都は観光回復の影響で値上げに踏み切ったと見られます。


地方都市における変動と傾向

静岡・熊本の値上がりが顕著

静岡(+4.843%)や熊本(+10.21%)では、再開発や大型商業施設の新設による1時的な駐車場不足、あるいは料金再編の影響が見られます。特に熊本では、地方都市としては異例の上昇率であり、観光再生や郊外型モールの都市部回帰なども背景と考えられます。


駐車料金上昇の主な要因

土地利用の競争激化

駐車場は「土地資源を時間貸しで収益化できる手段」として、マンション建設や商業施設用地としての転用との競争にさらされています。特に都市部では駐車場の絶対数が減少し、供給圧力が価格上昇を招いています。

② インバウンド回復と観光地需要

インバウンド需要の回復で、観光地やその周辺での駐車需要が再び増加し、繁忙期・週末料金の水準も引き上げられる傾向にあります。

③ スマートパーキング化による価格設定の柔軟化

近年ではスマート精算機やアプリ連動のダイナミックプライシングが導入されており、料金の上限も1部では柔軟に引き上げられています。特に都市部でその傾向は強くなっています。


今後の展望

今後、駐車料金は以下の2つの方向性で分化すると見られます:

  • 都市部:持続的な上昇傾向

    • 駐車需要が強く、土地利用効率を優先する都市部では高止まりまたは更なる値上げ。

  • 地方都市:価格の2極化

    • 商業エリアでは値上げが進む1方、郊外や競合が多いエリアでは割引化や時間帯別設定が拡大する可能性。

また、EV充電器併設の付加価値を含めた価格体系の導入など、単なる「停める場所」から「サービス価値」を重視した設定への転換が加速するでしょう。

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