レタス市場の最新価格動向と2025年春の予測|都市別価格分析

レタス

全国のレタス卸売価格は沖縄県が最高(200円/kg)、東京都が最安(134円/kg)で、地域間で大きな価格差がある。卸売数量は福岡市が前年比+14.53%と大きく増加。気候・輸送費・地域需要の違いが価格と数量に影響し、安定供給への課題が浮き彫りとなっている。

レタスの市場価格

2025年6月
降順昇順
市場卸売価格[円/kg]主要比前年同月比[%]
主要市場140100+5.003
1沖縄県200.3143.1+3.798
2北九州市156.3111.7+2.397
3福岡市152.3108.8+14.53
4仙台市147105+8.623
5横浜市146.3104.5+4.521
6名古屋市146.3104.5+3.049
7神戸市146104.3+6.051
8札幌市144.3103.1-4.626
9京都市13797.86+5.653
10東京都134.395.95+4.399
11金沢市133.395.24+5.258
12広島市13395+6.682
13大阪市132.394.52+5.864
14高松市116.383.09+9.056

市場価格の推移

レタスの市場価格

全国の卸売数量

2025年6月
降順昇順
市場卸売数量[k円/kg]主要比前年同月比[%]
主要市場0.14100+5.003
1沖縄県0.2143.1+3.798
2北九州市0.156111.7+2.397
3福岡市0.152108.8+14.53
4仙台市0.147105+8.623
5横浜市0.146104.5+4.521
6名古屋市0.146104.5+3.049
7神戸市0.146104.3+6.051
8札幌市0.144103.1-4.626
9京都市0.13797.86+5.653
10東京都0.13495.95+4.399
11金沢市0.13395.24+5.258
12広島市0.13395+6.682
13大阪市0.13294.52+5.864
14高松市0.11683.09+9.056

卸売数量の推移

レタスの卸売数量

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

レタスの卸売り市場の現状と今後

2025年6月時点における主要市場でのレタス卸売価格は0.14k円/kg(=140円/kg)であり、全国的にはやや高めの水準を示しています。都市別では、沖縄県が0.2k円/kg(=200円/kg)と最も高く、以下北9州市0.156k円/kg福岡市0.152k円/kgと続きます。最も低いのは東京都の0.134k円/kgで、価格差は最大で66円/kgと大きな開きがあります。

この価格差は、各地の輸送コスト・需要動向・地場生産の有無によって左右されています。特に沖縄県の高価格は、離島輸送費・気候による安定供給の難しさが反映されていると考えられます。


卸売数量の都市別の特徴とその増減傾向

卸売数量では、主要市場(全国合計)で0.14k円/kg(≒実量不明の価格指標)ですが、都市別に見ると次のような順序となっています:

  • 沖縄県:0.2k円/kg(+3.798%)

  • 北9州市:0.156k円/kg(+2.397%)

  • 福岡市:0.152k円/kg(+14.53%)

  • 仙台市:0.147k円/kg(+8.623%)

  • 横浜市・名古屋市・神戸市:0.146k円/kg(+4〜6%)

  • 札幌市:0.144k円/kg(-4.626%)

  • 京都市:0.137k円/kg(+5.653%)

  • 東京都:0.134k円/kg(+4.399%)

福岡市の伸び(+14.53%)が顕著で、9州内での消費拡大や流通改善が背景とみられます。1方、札幌市は唯1マイナス(-4.626%)で、地場生産の減少や価格高騰による需要減退が影響していると推察されます。


都市別の構造とレタスの流通特徴

●沖縄県:

輸入コストと地場栽培の難しさから、常に全国平均を上回る価格を維持。数量自体は多くないが、需要に対し供給が不足気味となる傾向があり、価格は安定して高止まり。

●9州(北9州・福岡):

レタスの消費が多く、特に福岡では外食産業の需要に支えられた高い流通量を維持。2025年6月の数量増加は需要回復や仕入れ体制の強化が奏功したと見られる。

●首都圏(東京都・横浜市):

価格は相対的に安価で、卸売数量も安定。流通の効率性と消費者層の広さが価格抑制につながっている。とくに東京都は規模に対し価格が最も低い点が特徴的。


価格高騰の要因と地域差

レタス価格に影響する主な要因は以下の通りです:

  • 気候条件:高温障害・台風被害・干ばつなどにより、特に露地栽培が主流の地域で収穫量が不安定に。

  • 輸送・燃料費の上昇:離島や遠隔地(沖縄や北海道)では物流コストが価格に直接反映される。

  • 都市別需要の違い:消費の集中する都市(例:福岡・東京)では価格は抑えられる傾向にあるが、地方都市では小規模な需給のアンバランスが価格の変動要因となる。


全国のレタス生産と今後の動向

日本のレタス生産は、長野県、茨城県、群馬県、静岡県、熊本県などが主力産地です。特に夏場の高冷地(長野)と冬場の温暖地(静岡・熊本)のリレー出荷により、年間を通じた安定供給が図られています。

しかしながら、高齢化による離農、気候変動による作柄不安定化が進み、今後の安定供給には懸念があります。また、水耕栽培・植物工場などの施設型栽培の普及も1部進行しており、価格・供給面で新たな選択肢となりつつあります。

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