【2025年最新】全国メロン卸売市場価格の地域差と動向|最新データで見る特徴と今後の展望

メロン

全国のメロン市場では、価格は前年比で6.6%上昇し、金沢・札幌・京都などで特に高騰。供給量は大都市圏を中心に減少傾向で、東京では前年同月比で20%超の減少が見られる。生産コストや異常気象、贈答需要が価格上昇の背景にあり、今後も高値推移が予想される。

メロンの市場価格

2025年6月
降順昇順
市場卸売価格[円/kg]主要比前年同月比[%]
主要市場559.7100+6.604
1金沢市788.3140.9+31.02
2札幌市731.7130.7+3.832
3京都市681.3121.7+19.81
4東京都555.399.22+10.7
5大阪市55599.17+2.905
6沖縄県554.399.05-1.598
7仙台市550.798.39+12
8広島市539.796.43-2.937
9横浜市53695.77+5.236
10高松市523.393.51-5.079
11名古屋市51291.48+1.925
12福岡市446.379.75-2.05
13北九州市446.379.75+2.763
14神戸市44579.51-1.039

市場価格の推移

メロンの市場価格

全国の卸売数量

2025年6月
降順昇順
市場卸売数量[kt]主要比前年同月比[%]
主要市場6.503100-15.96
1東京都2.86844.1-20.69
2大阪市0.91814.12-6.517
3札幌市0.6249.596-21.41
4名古屋市0.5548.519-5.622
5横浜市0.4587.043-9.843
6仙台市0.3285.044-9.141
7福岡市0.2614.014+1.556
8神戸市0.1642.522-1.205
9広島市0.1081.661-6.087
10北九州市0.0891.369-33.58
11京都市0.060.923-50
12高松市0.040.615
13金沢市0.030.461-44.44
14沖縄県0.0030.0461-50

卸売数量の推移

メロンの卸売数量

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詳細なデータとグラフ

メロンの卸売り市場の現状と今後

日本におけるメロンは高級果実として位置づけられ、夏を中心に強い需要が見られる果物です。2025年6月時点での全国主要市場平均価格は559.7円/kg。価格は前年同月比で+6.604%と上昇しており、果物全体の中でも値上がり傾向が際立っています。1方で卸売数量は6.503ktで前年同月比-15.96%と大きく減少しており、供給面における制約が影響していると見られます。


都市別価格の特徴と背景

  • 金沢市(788.3円/kg):全国で最も高価格。高級メロン(アールスメロン等)の取扱率が高く、百貨店や高所得層を対象とした販売が影響。前年比+31.02%と急上昇。

  • 札幌市(731.7円/kg):北海道内流通の中心。地元ブランドメロンの人気と物流費の反映により高水準を維持。

  • 京都市(681.3円/kg):贈答文化が根強く、高単価商品への需要が安定。前年比+19.81%。

  • 東京都(555.3円/kg)・大阪市(555円/kg):全国平均とほぼ1致。流通量が非常に多く、大衆向け商品と高級品が混在。

  • 沖縄県(554.3円/kg):気候的に生産が難しく、輸入・本土品に依存するため高め。

  • 広島市(539.7円/kg)、高松市(523.3円/kg):価格はやや低めだが、前年と比べて減少傾向(-2.937%、-5.079%)であり、需給バランスに変化があった可能性。


卸売数量の都市別動向

  • 東京都(2.868kt):圧倒的な流通量。全国需要の中心地であるため、安定供給が続くが、前年同月比で-20.69%と大幅減。

  • 大阪市(0.918kt)、名古屋市(0.554kt):関西・中部圏の需要を支える中核市場。減少幅は東京より小さいが傾向は同じ。

  • 札幌市(0.624kt):北海道内最大の市場ながら-21.41%と急減。物流や収穫時期の影響も推測される。

  • 福岡市(0.261kt):9州圏において唯1、前年比+1.556%の微増。地域内消費の底堅さがうかがえる。

  • 北9州市(0.089kt):前年比-33.58%と大幅減少。市場の縮小傾向が顕著。


価格上昇の要因

  • 生産コストの上昇:人件費、肥料、エネルギーコストが上昇し、メロンのような管理が難しい作物では単価が高くなりやすい。

  • 異常気象:近年の猛暑や干ばつにより、メロンの収穫量が減少傾向にあり、供給制限が価格に反映されやすい。

  • 贈答需要の堅調:お中元や父の日など、6月にピークを迎える需要期に価格が上振れしやすい。

  • 流通環境の変化:EC需要や物流費の上昇が末端価格を押し上げている背景も。


生産動向と今後の見通し

メロンの主な生産地は茨城、北海道、熊本などであるが、生産者の高齢化と農業従事者不足の影響により、近年は作付面積が縮小傾向にあります。さらに、気候変動の影響で品質確保が困難になる場面も増加。このような背景から、メロンの価格は今後も高止まりもしくは緩やかな上昇基調が続くと見込まれます。特に贈答用としての需要が堅調である都市部では、高価格帯メロンの比重が増していく可能性が高いでしょう。

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