ダイニングセット価格の地域別動向と今後の変化【2025年3月最新データ】

住宅関連

2025年5月時点のダイニングセットの全国平均価格は10.01万円。仙台や静岡などでは高級志向の高まりにより価格上昇が顕著。一方、神戸や岡山では簡素な製品の需要増で価格は下落傾向。地域によって住宅事情や家族構成の差が価格に反映されている。

都市別のダイニングセットの相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均9.414+4.281
1福井13.49+20.5
2仙台13.15+28.94
3静岡12.72+20.91
4東京都区部12.49+1.917
5鹿児島11.9+34.09
6金沢11.8+6.402
7甲府11.75+13.09
8さいたま11.65+6.049
9山形11.6+7.408
10新潟11.4+10.68
11松江11.39+7.894
12前橋11.27+4.254
13盛岡11.26+17.17
14宇都宮11.1+5.916
15千葉10.72
16名古屋9.999+5.314
17横浜9.995
18大津9.95+8.335
19長野9.69+9.307
20福島9.69+22.04
21和歌山9.499+5.556
22神戸9.49-13.25
23岡山9.435-15.11
24奈良9.4
25大阪9.356-2.586
26山口9.038-16.6
27徳島8.79+4.768
28松山8.49
29宮崎8.175+1.051
30秋田8.095-18.44
31水戸8.04-5.855
32高知7.999+2.762
33京都7.999
34富山7.94+0.634
35福岡7.925+6.871
36高松7.889+2.05
37佐賀7.64+2.896
38大分7.599+7.49
39青森7.397+13.82
40熊本7.095
41鳥取7.025
42広島6.999+2.942
43札幌6.844-8.734
44岐阜6.465-1.523
45長崎6.365-6.876
465.082
ダイニングセット

詳細なデータとグラフ

ダイニングセットの現状と今後

2025年5月時点におけるダイニングセット1組の全国平均価格は10.01万円です。この20年余りの推移を振り返ると、ダイニングセットは生活様式の多様化に合わせて価格の幅や傾向に地域差が顕著に表れる家具カテゴリーとなっています。サイズ、材質、ブランド志向、住宅面積の地域性が影響し、都心部と地方で選ばれる商品の傾向が分かれています。


高価格帯地域 ― 仙台・静岡・東京都区部

最も高いのは仙台市(13.15万円)で、前年比+28.94%という大幅な上昇が見られます。これは、郊外の住宅開発が進み、広めのダイニングスペースを備えた新築住宅に合わせて、高品質・大型のダイニングセットの需要が拡大しているためと考えられます。

次いで静岡市(12.72万円)も前年比+20.91%と急伸しています。地場の家具メーカーや自然素材を生かしたナチュラル家具への関心が強く、高級志向の家庭が多いことが背景にあると見られます。

東京都区部(12.49万円)も相場が高い都市の1つですが、上昇率は+1.917%と控えめです。都市型コンパクト住宅が多いエリアでは、価格よりもスペース効率やデザイン性が重視されており、単価上昇は限定的です。


中価格帯都市 ― さいたま・新潟・千葉

さいたま市(11.65万円)では前年比+6.049%新潟市(11.4万円)+10.68%といずれも堅調な上昇が続いています。いずれの都市も持ち家率が高く、家族構成も核家族・3世代同居と多様化しており、それに合わせた拡張式や高品質ダイニングセットのニーズが底堅いと推察されます。

千葉市(10.72万円)も都市型住宅と郊外戸建ての混在により、幅広い価格帯が流通していますが、平均相場は全国水準をやや上回っています。


全国平均付近から低価格帯 ― 名古屋・横浜・神戸・岡山

全国平均に近い価格帯にあるのが、名古屋市(9.999万円/+5.314%)横浜市(9.995万円)です。両都市とも人口規模が大きく、ニーズも幅広いため、中価格帯の製品が主流となり、極端な価格変動は見られません。

1方で、神戸市(9.49万円)岡山市(9.435万円)は、前年比でそれぞれ-13.25%・-15.11%と大幅な価格下落が発生しています。これは、小規模世帯向けや省スペース型の家具需要が強まり、高級品が売れにくくなっている現状が影響していると考えられます。


ダイニング家具の地域差と今後の展望

ダイニングセットの相場は、居住スタイル・地域経済・家族構成の変化に敏感です。持ち家率が高くスペースに余裕のある都市では大型・高価格帯のセットが好まれ、1方で都市部ではコンパクトで機能性を重視した製品が主流となります。

また、インテリアへのこだわりが強い層は、リビングとのトータルコーディネートを重視しており、そうした流れが高価格帯商品の需要を支えています。今後は、省スペース・分割可能・昇降式などライフスタイルの多様化に対応する製品の普及が進むと考えられ、相場価格の2極化も見込まれます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました