日本のアルコール支出ランキング|熊本市・さいたま市が支出額で上位

食料

2025年6月のアルコール全般平均は1,372円。全国では前年同月比−9.62%(約−146円)と減少しているが、都市別差は大きく、札幌+193.7%・奈良+178.3%・長崎+539.2%など急騰例もある。アルコールは購入頻度が低く(全国0.37回/月)、1回あたり数千円になるため、急変は母数の小ささやサンプル変動の影響を受けやすく、品目別・サンプル情報の照合が必要。

アルコール全般の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年6月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1372100-9.618
1札幌市3366245.3+193.7
2熊本市3332242.9-21.95
3東京都区部3136228.6+26.4
4奈良市2766201.6+178.3
5徳島市2735199.3+113.8
6京都市2599189.4-12.96
7長崎市2250164+539.2
8千葉市2102153.2-43.14
9さいたま市1905138.8-28.71
10静岡市1878136.9-31.23
11福島市1854135.1+134.4
12鹿児島市1774129.3+19.62
13川崎市1736126.5+15.04
14山形市1711124.7+151.6
15秋田市1502109.5+29.37
16高松市1496109+14.37
17長野市1489108.5-31.73
18横浜市1438104.8-14.15
19宇都宮市1403102.3-4.363
20福井市133096.94+65.84
21富山市132996.87-45.22
22高知市132696.65-35.06
23福岡市131295.63-49.03
24大阪市128193.37+70.8
25広島市125791.62+54.61
26仙台市121888.78-8.283
27浜松市121588.56+9.657
28宮崎市121388.41+43.72
29水戸市120387.68-48.94
30佐賀市114183.16-15.67
31岐阜市108178.79+50.35
32堺市107878.57-7.942
33金沢市107578.35-61.51
34那覇市107478.28-21.78
35新潟市107178.06-31.83
36相模原市106077.26-58.85
37盛岡市104976.46-4.288
38鳥取市101373.83-46.6
39大分市100373.1-16.63
40神戸市94869.1-6.046
41松江市93067.78-46.02
42前橋市85162.03-32.14
43松山市83560.86-2.453
44甲府市83260.64-55.58
45北九州市77156.2-19.18
46岡山市65547.74-25.99
47名古屋市65447.67-33.47
48青森市61945.12-28.69
49山口市55840.67-53.65
50大津市53138.7-82.62
51津市42631.05-63.59
52和歌山市28720.92-42.37

月間支出の推移

アルコール全般の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年6月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.37100-5.128
1さいたま市0.84227-15.15
2川崎市0.8216.2+63.27
3東京都区部0.75202.7+27.12
4熊本市0.72194.6-1.37
5甲府市0.67181.1+42.55
6奈良市0.64173+39.13
7札幌市0.63170.3+70.27
8千葉市0.54145.9-11.48
9高松市0.52140.5+108
10仙台市0.51137.8+24.39
11山形市0.46124.3+119
12宇都宮市0.46124.3+53.33
13福島市0.44118.9+33.33
14徳島市0.44118.9+193.3
15広島市0.42113.5+133.3
16静岡市0.41110.8+17.14
17岐阜市0.41110.8+115.8
18長野市0.4108.1-9.091
19神戸市0.39105.4+44.44
20堺市0.38102.7+8.571
21京都市0.37100-63
22大阪市0.3697.3-35.71
23富山市0.3491.89-42.37
24相模原市0.3389.19-19.51
25横浜市0.3389.19-17.5
26秋田市0.3286.49+14.29
27佐賀市0.3286.49-3.03
28福岡市0.3183.78-58.11
29浜松市0.381.08-40
30鹿児島市0.2978.38-3.333
31那覇市0.2978.38+3.571
32鳥取市0.2875.68+40
33金沢市0.2875.68-69.57
34宮崎市0.2875.68+75
35水戸市0.2772.97-28.95
36高知市0.2567.57-37.5
37岡山市0.2567.57-32.43
38大津市0.2567.57-56.14
39長崎市0.2464.86+60
40松山市0.2464.86+33.33
41新潟市0.2464.86-35.14
42福井市0.2362.16+9.524
43盛岡市0.2362.16-45.24
44名古屋市0.2156.76-27.59
45青森市0.1951.35+26.67
46大分市0.1951.35-20.83
47山口市0.1848.65-41.94
48北九州市0.1848.65-18.18
49前橋市0.1848.65-30.77
50松江市0.1745.95-51.43
51津市0.1232.43-50
52和歌山市0.127.03-47.37

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

アルコール全般の月間支出の現状と今後

  • 全国平均(最新):1,372円/月

  • 支出が高い上位(高い順・円):

    1. 札幌市:3,366円

    2. 熊本市:3,332円

    3. 東京都区部:3,136円

    4. 奈良市:2,766円

    5. 徳島市:2,735円

    6. 京都市:2,599円

    7. 長崎市:2,250円

    8. 千葉市:2,102円

    9. さいたま市:1,905円

  1. 静岡市:1,878円

上位都市は全国平均を大きく上回っており、札幌・熊本・東京の3都市は約3千円台で突出しています(全国差は約+1,000〜2,000円台)。

第2章 前年同月比(支出)の変化と注目点(絶対差も併記)

  • 全国-9.618%→ 前年同月(推定)約1,518円差 −146円(支出減)。

  • 主な都市(前年推定・増減):

    • 札幌市 +193.7% → 前年約1,146円増 +2,219.9円(非常に大きな上振れ)

    • 熊本市 −21.95% → 前年約4,269円減 −937.1円

    • 東京都区部 +26.4% → 前年約2,481円増 +655.0円

    • 奈良市 +178.3% → 前年約993.9円増 +1,772.1円

    • 徳島市 +113.8% → 前年約1,279円増 +1,455.8円

    • 京都市 −12.96% → 前年約2,986円減 −387.0円

    • 長崎市 +539.2% → 前年約352円増 +1,898.0円(非常に小さい母数からの跳ね上がり)

    • 千葉市 −43.14% → 前年約3,697円減 −1,594.8円

    • さいたま市 −28.71% → 前年約2,672円減 −767.2円

    • 静岡市 −31.23% → 前年約2,731円減 −852.8円

解説:全国ではアルコール支出が減少している1方、都市ごとの変化は極めてばらつきが大きいです。特に札幌・奈良・徳島・長崎などで数倍〜数百%の大幅増が観察されます。こうした大きな%変化は「直近の母数が小さい(過去の支出が極めて低い)」場合に起きやすく、統計的に不安定な動きである可能性が高い点に注意が必要です。

第3章 購入頻度(回数)と「1回当たり支出」の意味

  • 全国の購入頻度(最新):0.37回/月(ほぼ月に1回未満)。→ これを用いると1回当たり支出 ≒ 1,372円 ÷ 0.37 ≒ 3,708円/回。アルコールは購入頻度が極めて低い(まとめ買い・パーティ用など)ため、1回あたり金額が大きくなる点が特徴です。

主要都市について(購入頻度のデータが提供されている都市で算出):

  • 札幌市:購入頻度 0.63回 → 1回当たり 約5,343円(前年の推定:頻度0.37回、1回当たり約3,097円)。

  • 熊本市:頻度 0.72回 → 1回当たり 約4,628円(前年の推定:頻度0.73回、1回当たり約5,848円)。

  • 東京都区部:頻度 0.75回 → 1回当たり 約4,181円(前年の推定:頻度0.59回、1回当たり約4,205円)。

  • 奈良市:頻度 0.64回 → 1回当たり 約4,322円(前年の推定:頻度0.46回、1回当たり約2,161円)。

  • 千葉市:頻度 0.54回 → 1回当たり 約3,893円(前年の推定:頻度0.61回、1回当たり約6,060円)。

  • さいたま市:頻度 0.84回 → 1回当たり 約2,268円(前年の推定:頻度0.99回、1回当たり約2,699円)。

解説:

  • 「購入回数」が少ないために、1回あたりの金額が数千円に達するのは自然な現象です(まとめ買いや箱買い、飲み会用など)。

  • 都市によっては「回数が増えた」ことで総額が上がる例(回数変動主導)と、「1回あたり単価が変わって総額が動く」例(単価変動主導)が混在します。例えば札幌は1回当たりが大きく上昇して総額増に寄与しています。

第4章 都市別の典型パターン(分類的に見る)

  1. 高支出×高1回当たり(まとめ買い・高額購入):札幌、熊本、東京都区部。1回当たりが高く、支出も上位。

  2. 出現的な急騰(母数が小さく統計的に不安定):長崎(+539%・前年は約352円)、奈良(+178%)など。元の支出が非常に小さいため大きく跳ね上がる。

  3. 継続的な減少傾向の都市:千葉・さいたま・静岡・京都などは前年から支出が減少。消費抑制や購買機会の減少が示唆される。

  4. 頻度が相対的に高い都市:さいたま(0.84回)や川崎(0.80回)は購入頻度が比較的高く、1回当たりの金額は相対的に小さい(=こまめに買う傾向)。

第5章 考えられる要因(仮説)

与えられた数値のみでの推定に留めますが、主な可能性を列挙します:

  • 統計的要因(サンプル入替・回答者分布の変化):極端な%変化はしばしばサンプル構成の変化で生じる。特に「前年が非常に小さい」都市は要注意。

  • 購入行動の変化:まとめ買い→小分け買い、外飲み(居酒屋)から家飲みへのシフトなど。

  • 価格や商品の構成変化:輸入/原料価格・容器コスト・販売政策(セールの有無)による影響。

  • 季節・イベント要因:1回のまとめ買いが増える月(年末・祝祭日・イベント)だと最新値が上振れることがある。

  • 政策・税制の影響(可能性として挙げるが、因果を確定するには別途検証が必要)。

第6章 実務的示唆(小売・メーカー・行政向け)

  • 小売 / メーカー:購買頻度が低く1回当たりが大きい市場では「大容量パック」「まとめ買い割引」「季節需要プロモーション」が有効。頻度が比較的高い都市では「少量パック」「定期購入」訴求が効く。

  • 行政:全国的なアルコール支出減(−9.6%)は、消費抑制や節約志向の影響かもしれない。生活支援や消費動向のモニタリングが有益。

  • マーケティング:急騰都市は「データのブレ」を前提に注意深く扱い、品目(ビール、缶チューハイ、日本酒など)別の実態確認が必要。

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