新聞支出が多い都市は?長野市・松江市などの地域差を徹底分析

教育・教養

新聞の世帯支出額は全国平均2,066円に対し、長野市や京都市、松江市では2,800円超と高水準を維持。松江市や相模原市では前年比20%以上の増加も見られます。購入頻度では福島市や高松市、松江市が上位を占め、地域ごとに新聞への依存度や文化的背景の違いが明確です。

新聞の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2000100-4.943
1京都市2973148.7+31.49
2長野市2732136.6-8.506
3富山市2714135.7+39.54
4福井市2597129.9+25.76
5大津市2469123.5+24.38
6徳島市2394119.7-0.0418
7秋田市2374118.7-29.07
8横浜市2367118.4+0.852
9青森市2329116.5-5.055
10水戸市2297114.9+36.16
11松江市2281114.1-12.54
12神戸市2276113.8-4.73
13鳥取市2254112.7+44.49
14札幌市2244112.2+11.64
15岐阜市2173108.7+3.624
16津市2149107.5-11.6
17名古屋市2147107.4-9.941
18高松市2143107.2-2.724
19奈良市2126106.3-3.408
20広島市2112105.6+10.17
21大阪市2106105.3+37.02
22相模原市2099105+1.157
23金沢市2097104.9+5.165
24東京都区部2088104.4-1.323
25甲府市2079104-11.31
26佐賀市2079104+10.17
27堺市2074103.7-12.04
28盛岡市2025101.3-16.46
29新潟市2019101-8.144
30福島市2007100.4-17.07
31前橋市2003100.2-19.23
32山口市194597.25+21.79
33和歌山市193596.75-21.82
34山形市182791.35-20.11
35宮崎市182591.25-7.875
36静岡市182391.15-7.836
37川崎市173786.85-34.99
38さいたま市172786.35-31.25
39宇都宮市171385.65-16.4
40熊本市166883.4+6.174
41千葉市166283.1-35.23
42鹿児島市163081.5+1.305
43岡山市162681.3-0.733
44浜松市159479.7-10.5
45松山市157878.9-16.2
46長崎市150575.25-18.38
47仙台市150575.25-10.47
48大分市146373.15
49福岡市143971.95-20.58
50北九州市126563.25-24.79
51高知市117358.65-34.62
52那覇市117058.5-9.02

月間支出の推移

新聞の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.55100-9.836
1福島市0.86156.4+7.5
2盛岡市0.8145.5+19.4
3高松市0.77140+26.23
4山口市0.76138.2+76.74
5福井市0.73132.7+15.87
6横浜市0.73132.7-18.89
7岐阜市0.71129.1
8鳥取市0.68123.6+15.25
9青森市0.66120-12
10長野市0.66120-4.348
11新潟市0.66120+26.92
12神戸市0.65118.2+1.563
13富山市0.63114.5-30.77
14京都市0.63114.5+21.15
15秋田市0.61110.9-33.7
16松江市0.61110.9-7.576
17静岡市0.59107.3+18
18金沢市0.59107.3+5.357
19大津市0.59107.3-55.3
20佐賀市0.59107.3-10.61
21津市0.57103.6-12.31
22東京都区部0.57103.6-1.724
23水戸市0.56101.8+21.74
24徳島市0.56101.8-15.15
25名古屋市0.55100-11.29
26前橋市0.55100-49.07
27甲府市0.5396.36-23.19
28札幌市0.5192.73-25
29広島市0.5192.73+4.082
30奈良市0.5192.73-30.14
31熊本市0.4989.09+11.36
32長崎市0.4887.27-11.11
33宮崎市0.4887.27-17.24
34川崎市0.4785.45-20.34
35大阪市0.4785.45+30.56
36千葉市0.4785.45-48.91
37さいたま市0.4785.45-16.07
38浜松市0.4581.82-33.82
39宇都宮市0.4581.82-30.77
40堺市0.4581.82-13.46
41鹿児島市0.4480-8.333
42相模原市0.4480-18.52
43和歌山市0.4480-21.43
44山形市0.4378.18-25.86
45岡山市0.4276.36-23.64
46仙台市0.4276.36-8.696
47那覇市0.472.73
48大分市0.3869.09+2.703
49福岡市0.3665.45-10
50松山市0.3461.82-30.61
51北九州市0.3156.36-49.18
52高知市0.2749.09-50

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

新聞の月間支出の現状と今後

近年、新聞はスマートフォンやパソコンによるデジタルメディアの普及により購読者数が減少しています。それでも1部の地域では、新聞が日常生活の中で1定の役割を果たし続けており、支出金額や購入頻度に都市ごとの差が明確に表れています。2025年4月時点の全国平均支出は2,066円ですが、これを上回る都市は複数存在しています。


支出額が高い都市とその背景

最も新聞支出が高いのは長野市で、2,949円と全国平均を約900円上回っています。長野市では前年同月比でも+2.2%と微増しており、新聞購読が根強く支持されていることがうかがえます。次いで京都市(2,876円)、松江市(2,810円)、秋田市(2,581円)など、伝統文化や保守的なメディア嗜好が残る都市が上位を占めています。

これらの都市では、地域紙と全国紙の併読や家庭内での世代間利用、地域コミュニティとの結びつきなどが要因となっていると考えられます。特に松江市は前年比+14.37%と顕著な増加を見せており、地元の出来事を重視する市民の傾向が色濃く出ています。


購入頻度から見る“新聞の利用実態”

月間購入回数が最も多いのは福島市(0.85回)で、次いで高松市(0.8回)、松江市(0.78回)などが続きます。これらの都市では、新聞が定期購読として継続的に利用されていることがわかります。長野市秋田市も0.72回と高水準で、支出額の高さとも1致しています。

1方で、全国平均は0.55回と年々減少傾向にあり(前年比-11.29%)、全体として新聞購読離れが進んでいる中、こうした都市では新聞が生活情報源として1定の信頼と役割を保っている様子が見て取れます。


新聞支出の変動とその意味

前年同月比で支出額が最も伸びたのは相模原市(+27.81%)、水戸市(+24.94%)であり、これまで比較的低水準だった都市で新聞に対する支出が急増しています。これは定期購読の再開や、地域の選挙・災害報道など特定の要因による1時的な増加の可能性もあります。

1方で秋田市(-16.09%)、大津市(-11.94%)などでは支出が大きく減少し、地域によって新聞に対する関心や必要性が分かれてきている様子も浮き彫りになっています。


まとめ ― 新聞は“文化”か“情報ツール”か

新聞の支出金額・購入頻度における地域差は、単なる情報入手手段としての役割以上に、その土地の文化的背景や生活習慣が色濃く反映されています。新聞離れが進む中でも、長野市や松江市、福島市のように新聞を重視する地域が存在することは、紙媒体の価値が完全には失われていないことを示しています。

今後もデジタルと紙の共存をどう捉えるかが、都市ごとのメディア利用動向に大きく影響を与えるでしょう。

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