松江市がトップ!放送受信料の都市別支出ランキングと地域差分析

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2025年4月の放送受信料の全国平均は2,520円で、松江市や福井市、富山市など地方都市で支出額が高く、複数契約や衛星契約の影響が見られる。都市によっては契約率・支払回数ともに高く、今後はテレビ視聴習慣やサブスクリプション化の進展により地域差がさらに広がる見通し。

放送受信料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2520100+2.19
1松江市4505178.8+12.65
2福井市4106162.9-3.547
3富山市3954156.9+17.12
4山口市3743148.5+13.08
5相模原市3546140.7+8.407
6横浜市3417135.6-8.88
7津市3356133.2+35.32
8新潟市3283130.3+39.94
9宮崎市3169125.8-17.09
10鳥取市3163125.5-27.57
11さいたま市3064121.6+20.3
12水戸市3059121.4+43.14
13松山市3042120.7-2.625
14福岡市2969117.8+17.82
15青森市2940116.7+27.27
16秋田市2928116.2-23.21
17堺市2924116+8.699
18甲府市2837112.6+5.465
19盛岡市2774110.1+13.69
20大分市2774110.1+13.13
21京都市2763109.6+21.66
22浜松市2755109.3+21.42
23千葉市2608103.5-2.94
24和歌山市2588102.7+6.81
25静岡市250399.33+14.71
26東京都区部249498.97+14.88
27佐賀市246697.86+27.9
28広島市245697.46+16.45
29徳島市243096.43-6.61
30大阪市241795.91+7.47
31大津市234993.21-3.651
32鹿児島市233092.46-1.646
33長崎市230291.35+7.671
34高松市224589.09-9.293
35長野市223588.69+2.995
36金沢市221787.98+40.67
37山形市215985.67-23.95
38前橋市212684.37-36.54
39奈良市210883.65-15.88
40岐阜市204981.31-12.99
41福島市193376.71+17.01
42熊本市188174.64-1.724
43仙台市183272.7+49.67
44札幌市178770.91-20.47
45宇都宮市177170.28-8.381
46名古屋市167966.63-28.67
47神戸市161964.25-44.99
48北九州市155561.71-20.38
49川崎市133653.02-46.37
50高知市125249.68-16.42
51那覇市118246.9+12.36
52岡山市104041.27-43.04

月間支出の推移

放送受信料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.52100+1.961
1福井市0.87167.3-5.435
2富山市0.8153.8+8.108
3秋田市0.79151.9-5.952
4徳島市0.77148.1+1.316
5宮崎市0.76146.2-2.564
6鳥取市0.75144.2-13.79
7松江市0.71136.5-4.054
8津市0.68130.8+25.93
9相模原市0.67128.8+19.64
10大分市0.67128.8
11横浜市0.63121.2+1.613
12長崎市0.62119.2+31.91
13青森市0.61117.3+24.49
14堺市0.61117.3-11.59
15福岡市0.58111.5+9.434
16高松市0.57109.6-1.724
17さいたま市0.57109.6+1.786
18新潟市0.56107.7+24.44
19大阪市0.56107.7+7.692
20松山市0.55105.8+1.852
21奈良市0.55105.8+22.22
22山口市0.52100+8.333
23静岡市0.5198.08+8.511
24長野市0.5198.08+4.082
25和歌山市0.5198.08+6.25
26浜松市0.596.15+25
27岐阜市0.596.15+8.696
28東京都区部0.4994.23+11.36
29盛岡市0.4892.31-12.73
30千葉市0.4892.31-9.434
31佐賀市0.4892.31-2.041
32京都市0.4892.31+14.29
33水戸市0.4790.38+27.03
34鹿児島市0.4688.46-13.21
35甲府市0.4586.54-4.255
36広島市0.4484.62-6.383
37大津市0.4484.62-20
38仙台市0.4484.62+33.33
39金沢市0.4382.69+48.28
40札幌市0.4382.69-24.56
41熊本市0.4280.77-8.696
42川崎市0.4280.77-12.5
43福島市0.476.92+5.263
44神戸市0.476.92-36.51
45山形市0.3975-17.02
46名古屋市0.3771.15-9.756
47宇都宮市0.3669.23-21.74
48北九州市0.3669.23-25
49前橋市0.3567.31-37.5
50高知市0.3465.38-26.09
51那覇市0.3465.38+13.33
52岡山市0.3261.54+6.667

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

放送受信料の月間支出の現状と今後

放送受信料とは、テレビ受信機を保有する家庭が、公共放送(NHK)に対して支払う料金を中心に、ケーブルテレビや衛星放送の契約料金を含む支出項目です。近年ではインターネットテレビやサブスクリプション型メディアも登場していますが、家計調査では主に地上波・衛星の放送契約料が反映されています。


全国平均と都市別上位10都市

2025年4月時点での全国平均の放送受信料は2,520円。この水準に対して、地方都市を中心に大きく上回る地域が見られ、以下が上位10都市です。

順位 都市名 支出額(円)
1位 松江市 4,505円
2位 福井市 4,106円
3位 富山市 3,954円
4位 山口市 3,743円
5位 相模原市 3,546円
6位 横浜市 3,417円
7位 津市 3,356円
8位 新潟市 3,283円
9位 宮崎市 3,169円
10位 鳥取市 3,163円

特に松江市・福井市・富山市では全国平均の1.5倍以上の支出が見られ、衛星契約が普及している、複数世帯契約の傾向が強いなどが影響していると考えられます。


支出増減の傾向と地域特性

前年同月比で全国平均は+2.19%と微増にとどまる1方、個別都市では著しい変化が見られます。

  • 増加が顕著な都市

    • 新潟市:+39.94%

    • 津市:+35.32%

    • 富山市:+17.12%

    • 山口市:+13.08%

これらの都市では、衛星放送や有料放送パッケージの新規契約の増加、もしくはNHK受信料の支払いがこれまで未納だった層の支払い開始が影響している可能性があります。

  • 減少が目立つ都市

    • 鳥取市:-27.57%

    • 宮崎市:-17.09%

    • 横浜市:-8.88%

    • 福井市:-3.547%

こうした都市では、地上波のみの契約への切替や、サブスクリプションサービスへの移行、テレビの解約などが進んでいる可能性が挙げられます。


月間購入回数から見る契約状況

購入回数(契約回数)の全国平均は0.52回で、これは世帯のうち約半数が月ごとに受信料を支払っていることを意味します。上位都市は以下の通りです。

都市名 月間購入回数
福井市 0.87回
富山市 0.80回
秋田市 0.79回
徳島市 0.77回
宮崎市 0.76回
鳥取市 0.75回
松江市 0.71回
津市 0.68回
相模原市 0.67回
大分市 0.67回

0.7回以上の地域では、世帯の多くがきちんと月払い契約をしていることを示し、支出金額とも連動して高水準となっています。


放送受信料における都市ごとの特徴と背景

地方都市において支出額が高くなる背景には、以下のような要因が考えられます:

  • 衛星契約率の高さ(NHK BSなど)

  • 高齢世帯の多さ(公共放送への信頼)

  • 地上波以外の有料放送サービス(CATV・CS)の加入率

  • 契約管理の厳格化による未払いの是正

1方、都市部ではテレビ視聴離れの進行や、ネット動画サービス(YouTube、Netflix等)への移行が進み、支出抑制の傾向が見られます。


今後の展望と家計への影響

今後は、テレビを設置しない「ネットのみ世帯」の増加や、NHKのインターネット同時配信の拡充などにより、受信料の徴収形態や金額体系そのものが変化する可能性があります。すでに若年層を中心にテレビ未契約・未設置の世帯が都市部で拡大しており、放送受信料は今後ますます地域差が顕著になると予想されます。

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