弁当の月間支出が高い都市ランキング|那覇・高知・広島が上位に

調理食品

日本の世帯における弁当の月間支出は平均1,479円で、都市によって大きな差が見られます。特に那覇市(2,485円)、高知市(2,204円)、広島市(2,187円)がトップで、家庭外調理への依存度や地元文化の影響がうかがえます。浜松市や和歌山市でも高水準で、浜松市は前年同月比+98.63%と急増。購入回数でも佐賀市や那覇市、北九州市が多く、日常的に弁当を活用していることが分かります。家計における「中食」ニーズの高さが反映された結果といえるでしょう。

弁当の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1542100+2.527
1前橋市2508162.6+44.64
2山口市2421157+64.02
3長崎市2420156.9+51.82
4那覇市2333151.3-0.384
5静岡市2219143.9-8.871
6東京都区部2219143.9+18.79
7北九州市2119137.4+67.11
8鹿児島市2111136.9+39.52
9さいたま市2051133-21.54
10水戸市2043132.5+7.188
11宮崎市1962127.2+37.97
12高知市1953126.7-4.639
13広島市1949126.4-9.18
14岡山市1910123.9+15.9
15和歌山市1885122.2+31.54
16徳島市1806117.1+57.59
17佐賀市1803116.9+28.51
18千葉市1794116.3+9.792
19宇都宮市1741112.9+10.82
20浜松市1718111.4+22.19
21仙台市1706110.6-6.264
22相模原市1664107.9+11.98
23福岡市1641106.4-32.75
24京都市1618104.9+38.53
25新潟市1574102.1+17.73
26福井市152899.09+37.04
27鳥取市146995.27+6.142
28津市145994.62-9.04
29福島市145594.36-17.42
30名古屋市144693.77-1.364
31松山市144393.58-8.902
32横浜市142392.28-7.357
33青森市141992.02-4.573
34長野市141992.02+10.69
35大津市141391.63+14.78
36松江市140390.99+9.953
37川崎市136188.26-52.13
38秋田市135788-8.496
39岐阜市135187.61+26.62
40熊本市134987.48-42.1
41大阪市129283.79+5.383
42山形市127682.75+17.82
43大分市121578.79-47.65
44甲府市121478.73-21.01
45高松市120378.02+45.29
46富山市116175.29+26.2
47奈良市107869.91-4.178
48堺市107869.91-10.39
49神戸市104067.44-9.011
50盛岡市101165.56-13.52
51札幌市95461.87-9.056
52金沢市83454.09-24.93

月間支出の推移

弁当の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国2.16100+1.887
1山口市3.53163.4+57.59
2長崎市3.48161.1+38.65
3北九州市3.48161.1+94.41
4宮崎市3.21148.6+32.1
5前橋市3.12144.4+28.93
6さいたま市3.06141.7+3.729
7高知市3.02139.8-1.629
8那覇市2.99138.4-22.34
9佐賀市2.97137.5+49.25
10広島市2.88133.3-10.84
11鹿児島市2.76127.8+10.4
12千葉市2.72125.9+32.68
13仙台市2.7125+7.57
14岡山市2.69124.5+14.47
15東京都区部2.63121.8+7.347
16水戸市2.62121.3-13.53
17静岡市2.57119-8.214
18青森市2.45113.4+1.66
19和歌山市2.44113+2.521
20相模原市2.37109.7
21鳥取市2.31106.9+12.14
22宇都宮市2.31106.9+20.94
23福岡市2.3106.5-19.58
24福井市2.26104.6+32.16
25津市2.24103.7+0.448
26松山市2.18100.9+12.37
27徳島市2.1499.07+18.23
28大津市2.1499.07+24.42
29熊本市2.1398.61-37.9
30福島市2.197.22-21.64
31浜松市2.0594.91
32新潟市2.0594.91-5.53
33山形市2.0594.91+31.41
34秋田市1.9791.2-4.831
35長野市1.9690.74+56.8
36大阪市1.9389.35+2.116
37甲府市1.987.96-23.69
38松江市1.987.96-11.21
39川崎市1.8987.5-45.38
40横浜市1.883.33-21.74
41岐阜市1.7982.87+23.45
42高松市1.7882.41+10.56
43名古屋市1.7882.41-2.198
44堺市1.7781.94+1.143
45札幌市1.6877.78+1.205
46富山市1.5873.15+8.219
47京都市1.4768.06-2.649
48金沢市1.4667.59-19.34
49神戸市1.4567.13-18.54
50大分市1.4466.67-58.26
51盛岡市1.4366.2-19.66
52奈良市1.4366.2-21.43

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

弁当の月間支出の現状と今後

弁当は、調理済み食品として「中食」市場の代表格です。外食と内食の中間に位置し、家庭での調理時間を節約できる1方で、ある程度の栄養バランスや手軽さが求められる商品です。2025年4月現在、日本の1世帯あたりの弁当支出の全国平均は1,479円。コロナ禍以降のテレワーク普及や個食化傾向が、弁当の需要を底支えしています。


弁当支出が多い都市トップ10

支出が高い都市ランキングは以下のとおりです:

順位 都市名 支出金額(円)
1位 那覇市 2,485
2位 高知市 2,204
3位 広島市 2,187
4位 浜松市 2,175
5位 和歌山市 2,137
6位 静岡市 2,105
7位 水戸市 2,050
8位 東京都区部 1,958
9位 鹿児島市 1,943
10位 大分市 1,925

上位に位置する那覇市・高知市・広島市では、家庭外での食事を取り込む文化が根付いているほか、弁当の種類や販売形態も豊富です。特に那覇市では2,485円と全国平均の約1.7倍に達しており、日常的に弁当を取り入れている様子がうかがえます。


支出増加率から見る生活の変化

注目すべきは浜松市(+98.63%)の大幅な伸びです。共働き家庭の増加や高齢化が、手軽な食事としての弁当ニーズを急増させた可能性があります。同様に、高知市(+42.1%)や和歌山市(+24.9%)も大きく伸びています。

1方、静岡市(-9.54%)や大分市(-9.112%)は支出が減少しており、地元での外食機会の回復や、自炊回帰の傾向があるかもしれません。


購入頻度の高さが示す文化的特徴

弁当の全国平均購入回数は月2.12回ですが、上位都市ではこの数値を大きく上回ります:

順位 都市名 平均購入回数(回/月)
1位 佐賀市 3.35
2位 那覇市 3.31
3位 北9州市 3.07
4位 静岡市 2.97
5位 高知市 2.94

特に佐賀市と那覇市では月3回以上の購入があり、生活スタイルの中に「弁当」が組み込まれている様子が浮き彫りになります。これらの地域では、スーパーマーケットやコンビニの弁当売場の充実が影響していると考えられます。


今後の展望と地域間格差

弁当支出の地域差には、ライフスタイル・所得・人口構成・小売環境などが複雑に絡んでいます。都市部や地方中核市では支出が高くなる傾向があり、特に核家族化・高齢化が進んでいる地域では今後も弁当市場の需要は堅調に推移する見込みです。

また、地域によっては弁当が「外食代替」ではなく、「生活の1部」として根付いていることが、購入回数や支出額の高さに表れています。


結論

弁当支出に関するデータは、日本の家庭の「中食化」の進行や、地域ごとの生活様式の違いを浮き彫りにしています。今後も働き方や家庭構成の変化に応じて、弁当の役割はますます重要になるでしょう。今後は、健康志向・地域性・サステナビリティなどの要素も、消費行動に影響を与えていくと考えられます。

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