年齢別パソコン月間支出は45~54歳層が最も高く、仕事や家庭での需要増加が背景にあります。50代も高水準を維持し、60歳以上は支出が低いものの60~64歳層で急増傾向です。若年層は支出が控えめですが、今後は全世代でIT利用拡大が予測されます。世代間の情報格差や支出差への対応が課題となっています。
年齢別のパソコン
1世帯当りの月間支出
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 45~49歳 | 45~54歳 | 50~54歳 | 50~59歳 | 40~49歳 | 55~59歳 | 55~64歳 | 40~44歳 | 60~64歳 | 35~44歳 |
最新値[円] | 2390 | 7705 | 7475 | 7290 | 5610 | 5556 | 3915 | 3111 | 2730 | 2365 | 1840 |
前年月同比[%] | +19.83 | +44.8 | +40.19 | +36.52 | +18.25 | +38.69 | -4.138 | +14.04 | +23.25 | +54.07 | +3.662 |
これまでの年齢別の推移


詳細なデータとグラフ
年齢別の現状と今後
2002年から2025年3月までのデータにおいて、パソコンの月間支出は年齢層によって顕著な差が見られます。特に45歳から54歳の層が突出して高く(7,000円台後半)、IT機器への支出が最も活発です。この年齢層は働き盛りであり、仕事や家庭でのパソコン需要が高いことが背景にあります。40代全体も高めの支出を示し、50代も比較的高い支出水準を維持しています。逆に35~44歳層や60歳以上の高齢層は支出が抑えられていますが、60~64歳層は前年比で54.07%の大幅増加があり、徐々にパソコン利用が広がっている兆しがあります。
年齢別の特徴
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45~54歳層: 最も支出額が高く、仕事上の需要に加え、家庭のIT環境整備も進んでいます。リモートワークの普及や子どもの教育支援、趣味など多様な利用目的が支出増の要因です。
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50~59歳層: 支出額はやや下がるものの依然として高い水準。デジタル機器への適応が進みつつある世代で、最新技術導入にも積極的です。
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40~44歳および35~44歳層: 比較的支出が控えめですが、40代後半に向けて支出が増加傾向。若い層の中でもIT投資の意識が世代間で異なり、ライフステージの影響が大きいです。
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60歳以上層: 全体的に支出は低いものの、60~64歳で支出増が急激に伸びており、高齢者のデジタル利用拡大の可能性が示唆されます。
問題点と課題
年齢による支出差はパソコンの利用機会の不均衡を示し、高齢層のIT環境整備が遅れると、情報格差の拡大が懸念されます。また、若年層の一部が支出を控える背景には、価格負担や必要性の低さも考えられ、ライフスタイルや働き方の多様化が影響しています。世代間でのITリテラシー差や支出格差への対策が求められます。
今後の推移の予測
45歳から54歳層は今後も高水準の支出が続く見込みで、仕事や家庭でのIT需要が持続すると考えられます。60歳以上の高齢者層では、さらに支出増加が期待され、高齢者向けの使いやすいIT製品やサービスの拡充が必要です。若年層は支出が安定または緩やかに増加し、価格競争力や利便性の向上が普及を後押しすると予測されます。
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