2025年6月の小麦粉平均は51円。上位は佐賀140円、大分94円、和歌山82円など。全国は前年比+4.08%と小幅増だが都市差は大きく、佐賀+288.9%、大分+235.7%など極端な伸びがある。購入頻度は低く(全国0.19回/月)、1回当たり支出は都市で数百円〜千円に達するため、まとめ買いやサンプル構成の変動で平均が大きく振れる点に注意が必要。
小麦粉の月間支出ランキング(二人以上世帯)
都市名 | 支出額[円] | 全国比[%] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|---|
全国 | 51 | 100 | +4.082 | |
1 | 佐賀市 | 140 | 274.5 | +288.9 |
2 | 大分市 | 94 | 184.3 | +235.7 |
3 | 和歌山市 | 82 | 160.8 | +41.38 |
4 | 神戸市 | 78 | 152.9 | +21.88 |
5 | 熊本市 | 78 | 152.9 | +34.48 |
6 | 水戸市 | 78 | 152.9 | +62.5 |
7 | 山口市 | 78 | 152.9 | +105.3 |
8 | 松江市 | 77 | 151 | +113.9 |
9 | 津市 | 75 | 147.1 | +63.04 |
10 | 長野市 | 74 | 145.1 | -13.95 |
11 | 秋田市 | 67 | 131.4 | +48.89 |
12 | 鳥取市 | 66 | 129.4 | +57.14 |
13 | 大阪市 | 66 | 129.4 | +153.8 |
14 | 奈良市 | 63 | 123.5 | +3.279 |
15 | 横浜市 | 60 | 117.6 | +33.33 |
16 | 札幌市 | 59 | 115.7 | -15.71 |
17 | 仙台市 | 59 | 115.7 | +40.48 |
18 | 甲府市 | 58 | 113.7 | +427.3 |
19 | 千葉市 | 58 | 113.7 | -14.71 |
20 | 名古屋市 | 57 | 111.8 | +137.5 |
21 | 鹿児島市 | 56 | 109.8 | +12 |
22 | 那覇市 | 55 | 107.8 | +77.42 |
23 | 岐阜市 | 55 | 107.8 | -24.66 |
24 | 盛岡市 | 54 | 105.9 | +12.5 |
25 | 宇都宮市 | 54 | 105.9 | -28.95 |
26 | 高松市 | 53 | 103.9 | -33.75 |
27 | 高知市 | 52 | 102 | +62.5 |
28 | 大津市 | 52 | 102 | +4 |
29 | 静岡市 | 50 | 98.04 | -45.65 |
30 | 松山市 | 50 | 98.04 | -1.961 |
31 | 岡山市 | 48 | 94.12 | +6.667 |
32 | 山形市 | 48 | 94.12 | +17.07 |
33 | 京都市 | 47 | 92.16 | -29.85 |
34 | 徳島市 | 46 | 90.2 | -44.58 |
35 | 青森市 | 45 | 88.24 | +25 |
36 | 富山市 | 44 | 86.27 | +10 |
37 | 金沢市 | 43 | 84.31 | +26.47 |
38 | 川崎市 | 41 | 80.39 | -42.25 |
39 | 新潟市 | 39 | 76.47 | +14.71 |
40 | 前橋市 | 39 | 76.47 | -18.75 |
41 | 浜松市 | 38 | 74.51 | -39.68 |
42 | 堺市 | 37 | 72.55 | -19.57 |
43 | 福島市 | 36 | 70.59 | -25 |
44 | 福岡市 | 34 | 66.67 | -22.73 |
45 | さいたま市 | 34 | 66.67 | -63.83 |
46 | 宮崎市 | 33 | 64.71 | -32.65 |
47 | 福井市 | 29 | 56.86 | -56.72 |
48 | 相模原市 | 27 | 52.94 | -38.64 |
49 | 北九州市 | 25 | 49.02 | -50.98 |
50 | 長崎市 | 24 | 47.06 | -42.86 |
51 | 広島市 | 23 | 45.1 | -60.34 |
52 | 東京都区部 | 22 | 43.14 | -47.62 |
月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数
都市名 | 購入回数[回] | 全国比 | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|---|
全国 | 0.19 | 100 | -5 | |
1 | 大分市 | 0.36 | 189.5 | +176.9 |
2 | 鳥取市 | 0.3 | 157.9 | +25 |
3 | 神戸市 | 0.3 | 157.9 | +25 |
4 | 佐賀市 | 0.3 | 157.9 | +50 |
5 | 長野市 | 0.26 | 136.8 | -18.75 |
6 | 秋田市 | 0.26 | 136.8 | +62.5 |
7 | 津市 | 0.26 | 136.8 | +44.44 |
8 | 山口市 | 0.26 | 136.8 | +73.33 |
9 | 鹿児島市 | 0.25 | 131.6 | +13.64 |
10 | 熊本市 | 0.25 | 131.6 | -3.846 |
11 | 札幌市 | 0.24 | 126.3 | +9.091 |
12 | 水戸市 | 0.23 | 121.1 | +21.05 |
13 | 松江市 | 0.23 | 121.1 | +64.29 |
14 | 岡山市 | 0.23 | 121.1 | +21.05 |
15 | 奈良市 | 0.23 | 121.1 | -14.81 |
16 | 徳島市 | 0.22 | 115.8 | -37.14 |
17 | 岐阜市 | 0.22 | 115.8 | -35.29 |
18 | 大阪市 | 0.22 | 115.8 | +100 |
19 | 仙台市 | 0.22 | 115.8 | +69.23 |
20 | 高松市 | 0.21 | 110.5 | -38.24 |
21 | 甲府市 | 0.21 | 110.5 | +250 |
22 | 和歌山市 | 0.21 | 110.5 | -19.23 |
23 | 静岡市 | 0.2 | 105.3 | -31.03 |
24 | 横浜市 | 0.2 | 105.3 | +17.65 |
25 | 高知市 | 0.19 | 100 | +26.67 |
26 | 那覇市 | 0.19 | 100 | +18.75 |
27 | 松山市 | 0.19 | 100 | -20.83 |
28 | 山形市 | 0.19 | 100 | +26.67 |
29 | 大津市 | 0.19 | 100 | +11.76 |
30 | 福岡市 | 0.18 | 94.74 | -14.29 |
31 | 宮崎市 | 0.18 | 94.74 | -30.77 |
32 | 盛岡市 | 0.17 | 89.47 | -26.09 |
33 | 浜松市 | 0.17 | 89.47 | -15 |
34 | 宇都宮市 | 0.17 | 89.47 | -22.73 |
35 | 前橋市 | 0.17 | 89.47 | -10.53 |
36 | 金沢市 | 0.16 | 84.21 | +6.667 |
37 | 川崎市 | 0.16 | 84.21 | -23.81 |
38 | 名古屋市 | 0.16 | 84.21 | +45.45 |
39 | 千葉市 | 0.16 | 84.21 | -5.882 |
40 | 京都市 | 0.16 | 84.21 | -27.27 |
41 | 青森市 | 0.15 | 78.95 | +15.38 |
42 | 富山市 | 0.15 | 78.95 | |
43 | 北九州市 | 0.15 | 78.95 | -16.67 |
44 | さいたま市 | 0.15 | 78.95 | -42.31 |
45 | 福島市 | 0.14 | 73.68 | -6.667 |
46 | 福井市 | 0.14 | 73.68 | -44 |
47 | 新潟市 | 0.14 | 73.68 | -6.667 |
48 | 長崎市 | 0.13 | 68.42 | -38.1 |
49 | 堺市 | 0.13 | 68.42 | -31.58 |
50 | 広島市 | 0.11 | 57.89 | -47.62 |
51 | 相模原市 | 0.1 | 52.63 | -56.52 |
52 | 東京都区部 | 0.08 | 42.11 | -46.67 |
月間購入回数の推移

カテゴリー
詳細なデータとグラフ
小麦粉の月間支出の現状と今後
最新の全国平均:51円/月。上位(高い順)と全国との差(抜粋)は次の通りです。
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佐賀市:140円(全国より+89円、約+174.5%)
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大分市:94円(+43円、約+84.3%)
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和歌山市:82円(+31円、約+60.8%)
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神戸市:78円(+27円、約+52.9%)
-
熊本市:78円(+27円、約+52.9%)
-
水戸市:78円(+27円、約+52.9%)
-
山口市:78円(+27円、約+52.9%)
-
松江市:77円(+26円、約+51.0%)
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津市:75円(+24円、約+47.1%)
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長野市:74円(+23円、約+45.1%)
概観として、小麦粉の最新支出は全国で非常に低い水準(51円)ですが、上位都市はこれを大きく上回り、佐賀だけで全国平均の約2.7倍と突出しています。小麦粉は「購入頻度が低い商品カテゴリ」になりやすく、少数の大口購入や地域特性で平均が振れやすい点に注意が必要です。
第2章 前年同月比(変化)と前年値の逆算(主要都市)
ご提示の前年同月比から逆算した前年同月(推定)と増減(円)は次の通りです(代表値、4捨5入)。
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全国:最新 51円 → 前年推定 49円(増 +2円、+4.08%)
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佐賀:140円 → 前年推定 36円(増 +104円、+288.9%)
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大分:94円 → 前年推定 28円(増 +66円、+235.7%)
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和歌山:82円 → 前年推定 58円(増 +24円、+41.38%)
-
神戸:78円 → 前年推定 64円(増 +14円、+21.88%)
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熊本:78円 → 前年推定 58円(増 +20円、+34.48%)
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水戸:78円 → 前年推定 48円(増 +30円、+62.50%)
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山口:78円 → 前年推定 約38円(増 約+40円、+105.3%)
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松江:77円 → 前年推定 36円(増 +41円、+113.9%)
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津:75円 → 前年推定 46円(増 +29円、+63.04%)
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長野:74円 → 前年推定 86円(減 −12円、−13.95%)
解説ポイント:全国は小幅増(+4%)にとどまる1方、個別都市では非常に大きな増加率(佐賀+288.9%、大分+235.7%、松江+113.9%、山口+105.3% など)が散見されます。これらの大きな率は多くの場合「前年の母数が小さかった」「特定の1時的需要があった」「サンプル構成が変わった」などの要因で説明され得ます。長野のように前年より減った都市もある点に留意してください。
第3章 購入頻度(回数)と1回当たり支出の算出(実例)
小麦粉は月あたり購入回数が0.x回の低頻度商品で、したがって1回当たり支出(=月支出 ÷ 月回数)が家計負担の本質を示します。ご提供値から計算した代表例:
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全国:購入回数 0.19回/月→ 1回当たり 約268.4円/回(前年推定:0.20回 → 1回当たり約245.0円)。→ 全国では回数はやや減少(−5%)だが1回当たりは上昇し、単価・購入量が増えている様子。
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佐賀(140円、回数0.30回) → 1回当たり 約466.7円/回(前年推定:回数0.20回、1回当たり180.0円)。→ 1回あたりの金額が大幅に増え、総支出を強く押し上げている。
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大分(94円、回数0.36回) → 1回当たり 約261.1円/回(前年推定:約0.13回 → 前年1回当たり約215.4円)。→ 回数の大幅増(+176.9%)が総額伸長に寄与している。
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神戸(78円、回数0.30回) → 1回当たり 約260.0円/回(前年推定0.24回 → 約266.7円)。→ 回数増で総額が少し伸びているが1回当たりはほぼ横ばい。
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熊本(78円、回数0.25回) → 1回当たり 約312.0円/回(前年推定 0.26回 → 約223.1円)。→ 1回当たりの大きな上昇が目立つ。
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水戸(78円、回数0.12回) → 1回当たり 約650.0円/回(前年推定0.14回 → 約342.9円)。→ 購入頻度が低いため、1回あたりが非常に大きく見える(まとめ買いや業務用途混入の可能性)。
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山口(78円、回数0.26回) → 1回当たり 約300.0円/回(前年推定0.15回 → 約253.3円)。
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津(75円、回数0.26回) → 1回当たり 約288.5円/回(前年推定0.18回 → 約255.6円)。
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長野(74円、回数0.26回) → 1回当たり 約284.6円/回(前年推定0.32回 → 約268.8円)。
注:購入回数の前年推定は 前年回数 ≒ 最新回数 ÷ (1 + 増加率)
の逆算で得ています。上の数値は「最新の各都市の月間支出が、実際にその回数で買われた場合に1回で支払われる金額」を示しており、低頻度カテゴリでは数百円〜千円に達することが普通です。
第4章 都市別パターンの類型化(読み取り)
データから見える典型パターンを整理します。
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「単価(1回あたり)上昇が主因」型
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佐賀、熊本、水戸など:回数はそれほど大きく変わらない/少ないが、1回あたり支出が大きく増えた。まとめ買い・高付加価値商品の購入・業務用混入などが疑われる。
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「購入頻度の増加が主因」型
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大分、山口、津など:購入回数が大きく増え、総支出が伸びた。家庭での消費回数増や店舗の取り扱い増加などが推測される。
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「混合型(頻度+単価双方で増)」
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1部都市では両方が同時に上がっており、総額が特に大きく伸びる(例:地域によっては回数増と1回当たりの増が同時発生)。
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「減少または安定」
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長野は前年より支出が減少(−13.95%)しており、地域差は1様でない。
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第5章 考えられる要因(仮説)
以下は与えられた数値のみから推測できる「あり得る要因」です(因果の確定は追加データ必要)。
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サンプル構成・統計的ノイズ:前年が極めて低かった都市では少数の大口購入で%が跳ねやすい(佐賀・大分・松江など)。まずはサンプル数・回答者属性の確認を。
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まとめ買いや業務用購入の混入:回数が非常に低い(例 0.12回/月)の都市で1回支出が数百〜千円になる場合、業務用やまとめ買いが平均を押し上げている可能性が高い。
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価格転嫁・品目構成変化:原料・包装・輸送コストの上昇や、高付加価値粉(強力粉・有機粉等)へシフトがあれば1個あたり支出は上がる。
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流通チャネル変化:店舗の出店や販促、ネット通販利用増で購入頻度や単価が変わることがある。
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季節・行事要因:パン焼き需要や行事期のまとめ買いで1時的に値が跳ねることもある。
第6章 実務的示唆(小売・メーカー・行政向け)
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小売/メーカー:
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回数が増えている地域には「少量パック」「定期購入」など利便性重視の商品を。
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1回当たりが高い地域では「大袋・業務用」「プレミアム粉」の訴求が適切。
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行政:
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地域によっては家計への影響が大きくなる可能性があるため、生活調査と物価モニタリングを強化するとよい。
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調査担当者:
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変動が大きい都市はまずサンプル数・調査母集団・調査時期を点検し、品目内訳(強力粉/薄力粉/混合粉)での分解を行うべき。
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