宿泊料の世帯支出ランキングと都市別傾向【2025年最新】

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日本の宿泊料支出は都市ごとに大きな差があり、全国平均は2,463円。中でも東京都区部(6,481円)や岐阜市(6,022円)、名古屋市(5,749円)などで高く、出張や観光地需要が影響しています。特に名古屋市は前年比+2,894%と爆発的な伸びを記録。宿泊回数の平均は全国で0.09回と少ないが、福島市(0.24回)、長野市(0.18回)など地方観光地では回数も多め。物価上昇と旅行復活が今後の動向を左右します。

宿泊料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2463100-1.716
1東京都区部6481263.1+227.7
2岐阜市6022244.5+301.7
3名古屋市5749233.4+2894
4福島市5426220.3+507.6
5京都市4429179.8+48.13
6長野市4271173.4+316.3
7さいたま市4241172.2+39.05
8福井市4146168.3+82.16
9山形市3671149+39.95
10相模原市3323134.9+201.3
11宇都宮市3236131.4+53.29
12横浜市3177129-52.21
13高松市3072124.7+121.6
14川崎市2975120.8-41.97
15山口市2900117.7+27.81
16広島市2814114.3+107.2
17高知市2801113.7+543.9
18鳥取市2688109.1+22.02
19堺市2640107.2-45.39
20大阪市2585105+241.5
21新潟市2515102.1+13.08
22北九州市2501101.5-1.574
23大分市241898.17+136.6
24佐賀市223390.66-14.8
25盛岡市211185.71+69.56
26仙台市198780.67+42.74
27金沢市193478.52-35.23
28大津市175071.05-41.92
29松山市162565.98+60.41
30秋田市157163.78+106.2
31甲府市157163.78-3.204
32水戸市156063.34-26.86
33徳島市155763.22+65.81
34札幌市143858.38-17.07
35宮崎市142057.65-17.68
36津市141057.25+65.11
37和歌山市134654.65+52.09
38前橋市127651.81+22.22
39松江市108343.97-20.37
40長崎市106143.08+83.88
41富山市105842.96-19.6
42那覇市85434.67+6.884
43浜松市81433.05-79.57
44青森市75830.78-73.43
45奈良市70028.42-82.9
46熊本市69128.06-82.41
47神戸市65626.63-29.84
48静岡市58123.59-76.71
49千葉市57123.18-93.9
50福岡市34614.05-79.22
51鹿児島市31412.75-86.23
52岡山市994.019-97.69

月間支出の推移

宿泊料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.09100
1福島市0.24266.7+500
2長野市0.18200+260
3山形市0.18200+100
4東京都区部0.17188.9+142.9
5高知市0.16177.8+220
6名古屋市0.15166.7+400
7横浜市0.14155.6-17.65
8山口市0.14155.6+55.56
9宇都宮市0.14155.6+16.67
10京都市0.13144.4+30
11さいたま市0.13144.4+8.333
12福井市0.12133.3+33.33
13大分市0.12133.3+33.33
14堺市0.12133.3+71.43
15鳥取市0.11122.2+37.5
16秋田市0.11122.2+175
17津市0.1111.1+66.67
18北九州市0.1111.1+66.67
19相模原市0.09100+12.5
20盛岡市0.09100+28.57
21水戸市0.09100+50
22松山市0.09100
23徳島市0.09100+28.57
24大阪市0.09100+80
25札幌市0.0888.89+33.33
26広島市0.0888.89+166.7
27岐阜市0.0888.89+14.29
28富山市0.0888.89+14.29
29佐賀市0.0888.89-27.27
30高松市0.0777.78-12.5
31甲府市0.0666.67-45.45
32熊本市0.0666.67-60
33川崎市0.0666.67-33.33
34宮崎市0.0666.67-40
35大津市0.0666.67-50
36仙台市0.0666.67-25
37長崎市0.0555.56+25
38金沢市0.0555.56-50
39那覇市0.0555.56+66.67
40浜松市0.0555.56-64.29
41松江市0.0555.56-28.57
42新潟市0.0555.56-50
43奈良市0.0555.56-61.54
44千葉市0.0555.56-81.48
45鹿児島市0.0444.44-50
46和歌山市0.0444.44-33.33
47前橋市0.0444.44+33.33
48静岡市0.0333.33-75
49青森市0.0333.33-78.57
50福岡市0.0333.33-62.5
51神戸市0.0333.33-25
52岡山市0.0222.22-87.5

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

宿泊料の月間支出の現状と今後

日本の月間世帯支出における宿泊料は、2025年4月時点で全国平均2,463円と、依然としてコロナ禍前の水準には完全に戻っていない1方で、地域によっては大きく回復・上昇しています。宿泊料支出は旅行・出張・帰省などの行動に直結するため、都市の観光資源、商業集積、交通利便性により大きく差が出るのが特徴です。


高支出都市の特徴

東京都区部(6,481円)

最も高い宿泊料支出を記録したのは東京都区部。前年比+227.7%の増加で、インバウンド再開、ビジネス出張の本格回復、ホテル料金の高騰が背景にあります。

岐阜市(6,022円)・名古屋市(5,749円)

いずれも中京圏の主要都市で、特に名古屋市は前年比+2,894%と異常な急増。これは大規模イベントや展示会の復活に加え、周辺観光地への拠点都市としての役割が再評価されている可能性があります。

福島市(5,426円)

前年比+507.6%という劇的な伸び。東北地方への観光回復、または震災復興関連の短期滞在需要が影響している可能性が高いです。


観光地・地方都市の上昇傾向

京都市(4,429円)、長野市(4,271円)、福井市(4,146円)、山形市(3,671円)といった観光資源を有する地方都市でも軒並み高い支出が見られます。これらは温泉地や自然観光、伝統文化を背景に、コロナ後の国内観光が堅調であることを示しています。

とくに長野市(+316.3%)山形市(+39.95%)は、地元宿泊や地域イベント、ワーケーション需要なども影響していると考えられます。


宿泊回数とその地域差

全国平均の宿泊回数は月0.09回(=約11か月に1回)と低めですが、福島市(0.24回)長野市・山形市(各0.18回)では高水準。これは、支出額の多さだけでなく、実際の宿泊頻度も高いことを意味します。

1方、横浜市(0.14回、前年比-17.65%)など、1部都市では宿泊需要の停滞が見られ、観光回復に地域差があることを物語っています。


今後の展望と注目点

宿泊料支出は、物価上昇と連動してホテルや旅館の価格が上がる中でも、回復の傾向にあります。国内旅行支援策や訪日観光客の本格復帰が続けば、支出額はさらに増加する可能性があります。1方で、地方格差や都市間の需要差、物価上昇による「旅行控え」リスクも今後の課題です。


まとめ:都市の役割と支出行動の関係

宿泊料支出は都市の役割と個人のライフスタイルを反映しています。ビジネス・観光・イベントという3要素が交差する都市では支出が急増しており、都市政策や観光戦略がそのまま消費動向に影響を及ぼしていることがわかります。今後も都市ごとの取り組みに注目が集まりそうです。

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