2025年 家電支出の都市別ランキングと地域ごとの購買動向分析

住居全般

2025年4月の家電支出は全国平均3,650円。鹿児島市や前橋市では1万円超と突出して高く、前年比で大幅増加。購入頻度も高まり、地域によって家電への投資姿勢が異なる。背景には気候、生活環境、住宅事情などがあり、今後は省エネ化への移行が鍵となる。

家電の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3650100-0.761
1鹿児島市10650291.7+1010
2前橋市10620291+818.8
3徳島市10150278.2+277.2
4奈良市9543261.5+151.9
5神戸市6770185.5+101.4
6横浜市6691183.3+114.6
7京都市5571152.6+88.98
8川崎市5262144.2+73.26
9大阪市4339118.9+398.7
10北九州市4117112.8+308
11福井市3984109.2-0.125
12秋田市3936107.8+32.17
13高松市3894106.7+8.619
14金沢市3849105.5+140.1
15富山市3843105.3+450.6
16水戸市3801104.1-36.29
17名古屋市3734102.3+386.2
18相模原市357597.95+169.2
19津市348395.42-27.35
20福岡市343194+77.22
21宮崎市322588.36-56.84
22山形市306083.84+25.87
23長崎市305283.62+25.18
24堺市301982.71-19.19
25松江市297481.48+48.03
26札幌市276675.78-56.43
27高知市270774.16+108.4
28鳥取市270674.14-77.26
29岐阜市248868.16+2225
30熊本市244266.9-7.71
31福島市213258.41-61.11
32松山市198054.25-32.63
33千葉市186251.01-62.54
34和歌山市178248.82-54.11
35那覇市167946-59.63
36大分市165945.45+57.55
37青森市155042.47-16.62
38東京都区部149941.07-56.89
39岡山市144039.45-76.35
40大津市137937.78-22.27
41広島市132136.19-61.44
42浜松市131836.11-84.19
43佐賀市128035.07+114.4
44盛岡市99027.12+101.2
45長野市82322.55+176.2
46新潟市70619.34-89.52
47宇都宮市57915.86-10.37
48静岡市53914.77-89.37
49山口市47913.12-81.13
50仙台市42211.56-89.69
51甲府市39110.71+234.2
52さいたま市37210.19-97.92

月間支出の推移

家電の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.12100+20
1鹿児島市0.23191.7+130
2京都市0.2166.7+100
3堺市0.19158.3+11.76
4前橋市0.19158.3+58.33
5大分市0.16133.3+128.6
6徳島市0.15125+87.5
7金沢市0.14116.7+55.56
8神戸市0.14116.7+16.67
9松江市0.14116.7+133.3
10札幌市0.14116.7+7.692
11高知市0.13108.3+62.5
12水戸市0.13108.3+30
13奈良市0.13108.3-13.33
14名古屋市0.13108.3+160
15浜松市0.12100-20
16富山市0.12100+500
17宮崎市0.12100-7.692
18鳥取市0.1191.67-31.25
19高松市0.1191.67
20長崎市0.1191.67+10
21秋田市0.1191.67+10
22福島市0.1191.67-52.17
23福井市0.1191.67
24横浜市0.1191.67+83.33
25青森市0.183.33+100
26福岡市0.183.33-16.67
27相模原市0.183.33+233.3
28熊本市0.183.33+11.11
29東京都区部0.183.33
30広島市0.183.33-16.67
31川崎市0.183.33+25
32千葉市0.183.33-9.091
33北九州市0.183.33+11.11
34盛岡市0.0975+28.57
35大阪市0.0975+125
36佐賀市0.0975+28.57
37長野市0.0866.67+100
38津市0.0866.67-33.33
39岡山市0.0866.67-52.94
40松山市0.0758.33-22.22
41山形市0.0758.33-41.67
42大津市0.0758.33-12.5
43静岡市0.0650-50
44那覇市0.0650-50
45甲府市0.0650+500
46新潟市0.0650-57.14
47山口市0.0650-25
48宇都宮市0.0650-14.29
49岐阜市0.0541.67+150
50さいたま市0.0541.67-70.59
51仙台市0.0433.33-71.43
52和歌山市0.0325-66.67

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

家電の月間支出の現状と今後

2025年4月時点で、全国平均の家電支出は月額3,650円となっており、前年同月比ではわずかに-0.761%の減少でした。これは全体としては堅調ながら、個別の都市では大幅な増加が目立っており、都市別の生活環境やニーズにより大きなばらつきがあることを示しています。

家電の支出は単価が高く、購入頻度は月0.12回と非常に低いため、1時的な高額購入があると都市別平均を大きく押し上げる傾向があります。


支出額が多い都市トップ10の特徴

2025年4月時点で、家電支出が多い都市は以下の通りです。

  1. 鹿児島市:10,650円(+1010%)

  2. 前橋市:10,620円(+818.8%)

  3. 徳島市:10,150円(+277.2%)

  4. 奈良市:9,543円(+151.9%)

  5. 神戸市:6,770円(+101.4%)

  6. 横浜市:6,691円(+114.6%)

  7. 京都市:5,571円(+88.98%)

  8. 川崎市:5,262円(+73.26%)

  9. 大阪市:4,339円(+398.7%)

  10. 北9州市:4,117円(+308%)

特に目立つのは鹿児島市と前橋市の1万円超えという異例の水準で、前年比で10倍以上に急増しています。これは1部の世帯で大型家電(冷蔵庫、テレビ、エアコンなど)の更新需要が集中したと推測されます。地方都市特有のまとめ買い傾向や、助成金・補助金活用の可能性も考えられます。

また、徳島市や奈良市も顕著な増加を見せており、各地域で家電需要が活性化している状況です。ライフスタイルの変化やテレワーク対応、節電・省エネ家電への切り替えなどが要因と考えられます。


購入頻度から見る地域の購買行動

家電の全国平均購入頻度は月0.12回。これは約8世帯に1世帯が1か月に1回何らかの家電を購入している計算です。

購入頻度の高い都市トップは以下の通り:

  • 鹿児島市:0.23回(+130%)

  • 京都市:0.20回(+100%)

  • 堺市:0.19回(+11.76%)

  • 前橋市:0.19回(+58.33%)

  • 大分市:0.16回(+128.6%)

  • 徳島市:0.15回(+87.5%)

  • 金沢市・神戸市・松江市・札幌市:各0.14回

特に鹿児島市や前橋市は、購入金額だけでなく頻度も高いことから、家電購入が地域的に活発化していることが明白です。背景としては、

  • 地元電器店のセールやキャンペーンの集中

  • 災害・気象リスクへの備え(例:台風対策の蓄電池や空調設備)

  • 高齢者の暮らしやすさを重視した家電投資などが考えられます。


急増した都市の背景と市場動向

鹿児島市

前年比で+1010%の支出増は極めて異例です。台風常襲地域としての電源設備(バッテリー、太陽光)強化や、高温多湿気候によるエアコン需要の急増が影響した可能性が高いです。

前橋市

冬季は寒冷な内陸型気候で、暖房機器や加湿器の買い替えが集中したとみられます。また、近年住宅取得が進んでおり、新生活に伴う家電購入も寄与しているでしょう。

徳島市・奈良市

ともに郊外型住宅が多く、家電製品の所有率が高い傾向にあります。リフォームや住み替えに合わせた家電買い替えも反映されていると考えられます。


都市別の消費スタイルと今後の展望

都市によって家電の支出・頻度には大きな差があり、それは以下のような要因によって左右されます。

  • 人口構成(高齢化・若年層の移住など)

  • 住宅の構造(戸建て vs マンション)

  • 気候(寒冷・多湿・災害リスク)

  • 経済的背景と所得水準

  • 地元商店と量販店の競争状況

今後、脱炭素社会への対応として、省エネ家電やスマート家電への買い替え需要が全国的に増すことが見込まれます。また、自治体による補助金制度やポイント還元策が、都市別の購入行動に直接的な影響を及ぼすと考えられます。


まとめ

2025年4月の家電支出では、鹿児島市・前橋市・徳島市・奈良市が際立って高額となり、購入頻度も全国平均を大きく上回る動きを見せました。これは各地の気候、災害、生活様式の違いを反映した結果であり、家電支出は単なる商品購入にとどまらず、生活インフラの投資的側面も含むと理解できます。

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