家具・家事サービス支出ランキング2025年:青森市・水戸市が急伸

一般家具

2025年4月の家具・家事用品関連サービスの全国平均支出は358円で、青森市(1304円)、水戸市(1222円)が突出。鳥取市や横浜市も急増し、特にDIYが困難な高齢者層の利用が目立つ。今後は地域差を伴いながら、サービス需要の拡大が予想される。

家具・家事用品関連サービスの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国313100-7.67
1京都市1166372.5+2435
2川崎市1101351.8+601.3
3福岡市1036331+650.7
4青森市804256.9+70.34
5長野市686219.2+152.2
6福島市667213.1+143.4
7堺市632201.9-34.64
8奈良市612195.5+201.5
9松山市599191.4-9.517
10大分市454145+66.3
11佐賀市417133.2-20.27
12津市400127.8+65.29
13横浜市398127.2+35.37
14宇都宮市367117.3+34.43
15大津市339108.3+46.12
16札幌市30798.08-22.67
17高松市30396.81+359.1
18さいたま市29493.93-26.5
19浜松市29393.61-44.82
20千葉市29393.61+30.22
21鹿児島市27989.14-48.71
22松江市27989.14-12.54
23新潟市27888.82+71.6
24大阪市27688.18+487.2
25静岡市26484.35-23.03
26盛岡市25982.75-50.19
27宮崎市24678.59+11.82
28高知市23274.12+45.91
29鳥取市23073.48-35.21
30山形市23073.48-65.62
31熊本市22371.25+346
32岡山市22371.25+284.5
33徳島市19963.58+71.55
34北九州市19562.3-48.68
35甲府市17856.87-32.06
36那覇市17455.59-13.43
37東京都区部15649.84-79.39
38水戸市14847.28-76.21
39広島市13442.81-70.35
40秋田市12941.21-36.45
41福井市12941.21+79.17
42富山市12138.66-70.2
43前橋市11737.38-84.38
44山口市11436.42-29.63
45岐阜市11135.46-77.3
46金沢市10332.91+30.38
47長崎市10031.95-40.83
48仙台市8828.12-78.05
49相模原市6721.41-59.88
50神戸市5417.25-85.56
51名古屋市4113.1-36.92
52和歌山市4012.78-68.25

月間支出の推移

家具・家事用品関連サービスの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.1100
1福島市0.24240+26.32
2長野市0.23230+21.05
3大分市0.18180+50
4川崎市0.17170+183.3
5津市0.15150+114.3
6佐賀市0.15150
7宮崎市0.14140
8宇都宮市0.14140
9京都市0.14140+180
10鹿児島市0.13130+44.44
11福岡市0.13130+30
12盛岡市0.13130-43.48
13札幌市0.13130+85.71
14千葉市0.13130+30
15さいたま市0.13130
16松江市0.12120-29.41
17松山市0.12120+50
18北九州市0.12120-20
19新潟市0.11110-21.43
20徳島市0.11110+37.5
21山形市0.11110-35.29
22富山市0.11110-42.11
23大阪市0.11110+57.14
24大津市0.11110-8.333
25鳥取市0.1100-28.57
26青森市0.1100-37.5
27浜松市0.1100-28.57
28広島市0.1100+11.11
29静岡市0.0990-30.77
30奈良市0.0990
31堺市0.0990-43.75
32長崎市0.0880-33.33
33甲府市0.0880+33.33
34水戸市0.0880-38.46
35岡山市0.0880+60
36前橋市0.0880-46.67
37高松市0.0770+40
38秋田市0.0770-56.25
39福井市0.0770
40神戸市0.0770-41.67
41熊本市0.0770+75
42横浜市0.0770+16.67
43東京都区部0.0770-36.36
44山口市0.0770
45高知市0.0660-50
46金沢市0.0660-25
47岐阜市0.0660-50
48仙台市0.0660-14.29
49那覇市0.0550-44.44
50相模原市0.0550-54.55
51和歌山市0.0440-55.56
52名古屋市0.0330-25

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

家具・家事用品関連サービスの月間支出の現状と今後

「家具・家事用品関連サービス」とは、家具の組立・修理・設置、家事用品のメンテナンス、あるいはレンタルや宅配設置などに係る対価を含むサービスです。これらはDIYの代替手段として、特に高齢者世帯や共働き家庭を中心に需要が高まっており、住環境の利便性と快適性を支える役割を担っています。2025年4月の全国平均支出は358円、購入頻度は0.1回と、頻度は低いながらも出費が集中する傾向があります。


青森市 ― 地域最高支出の背景

青森市の支出は1304円で全国1位、購入頻度も0.21回と高く、サービス利用の積極性が際立ちます。寒冷な気候が家具の劣化やメンテナンス需要を高めるほか、雪対策のための家具修理・設置作業の外注も影響していると考えられます。また、前年比+184.7%と急増しており、突発的な需要(例:大雪被害やリフォーム需要)も関係している可能性があります。


水戸市 ― 5倍増の急伸

水戸市は1222円で2位、前年同月比では+514.1%と大きな伸びを見せました。サービスの種類が増加し、家具の運搬・廃棄・再組立など幅広いニーズが反映されたとみられます。生活様式の変化(在宅勤務増など)や高齢化に伴うDIY困難世帯の増加が、この支出増を後押ししています。


鳥取市・高松市・浜松市 ― 中位層の急拡大

鳥取市(677円)高松市(561円)浜松市(538円)は、いずれも前年比200%以上の伸びを示しています。特に鳥取市では平均購入頻度が0.15回と比較的高く、利用者層が拡大している様子がうかがえます。これらの地方都市では、大都市に比べて専門業者が少ない分、スポット的な高額サービスの利用が支出に反映されやすい傾向があります。


北9州市・横浜市 ― 都市型需要の変動

北9州市(524円)は支出は高いものの、前年比-14.52%と減少。1方、横浜市(523円)は前年比+925.5%と急増しており、家具設置や配送を含む新生活対応需要などが1時的に膨らんだ可能性があります。都市部では単身・共働き世帯が多く、手間のかかる作業を外注する傾向が強く見られます。


岡山市・和歌山市・松山市 ― 安定的な利用と支出

岡山市(434円)和歌山市(428円)、松山市(414円)は全国平均を上回る水準で推移しており、サービスが家庭に1定程度根付いていることがうかがえます。とくに岡山市ではリフォームや買い替え時に業者に依頼する傾向が高く、近年の耐震・省エネ改修補助制度との連動も背景にあると考えられます。


購入頻度から見たサービスの定着度

全国平均の0.1回に対して、青森市(0.21回)長野市(0.20回)、福島市(0.19回)などは高い頻度でサービスを利用しています。これらの都市では、高齢化やDIY離れといった構造的な背景があり、住生活を外部サービスに依存する傾向が今後も強まると予想されます。千葉市や山形市、佐賀市なども前年比で50~100%以上の頻度増加が見られ、広範な地域で利用の定着が進みつつあります。


総括 ― 家具・家事用品関連サービスの今後

2025年4月時点では、特定の都市で急激な支出増加が見られる1方、全国平均では微減(-2.981%)とやや停滞傾向にあります。ただし、利用頻度の増加と地域間格差の拡大は、今後の市場成長の兆しでもあります。家具・家事関連の業務を外注する「暮らしの外部化」が今後さらに進展すれば、地方でも高齢者・共働き世帯を中心に需要が拡大することが予測されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました