2025年3月の女性用上着1着の全国平均価格は2.541万円で、前年より4.6%上昇。金沢が最も高額で、津・静岡・札幌などで大幅な価格上昇が見られた。背景には、機能性重視や素材費高騰、都市ごとのファッション志向の違いがあると考えられる。
都市別の上着、女性用1着の相場価格
都市 | 最新値[万円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 2.541 | +4.603 | |
1 | 金沢 | 3.57 | +3.18 |
2 | 岡山 | 3.296 | +7.151 |
3 | 山形 | 2.996 | +2.512 |
4 | 福島 | 2.959 | +17.29 |
5 | 津 | 2.959 | +25.31 |
6 | 山口 | 2.922 | +8.141 |
7 | 横浜 | 2.919 | +7.278 |
8 | 静岡 | 2.904 | +20.88 |
9 | 札幌 | 2.904 | +17.86 |
10 | 大津 | 2.886 | +3.963 |
11 | 福岡 | 2.877 | +8.282 |
12 | 京都 | 2.856 | +7.186 |
13 | 神戸 | 2.855 | +5.488 |
14 | 青森 | 2.849 | -1.395 |
15 | 長野 | 2.849 | |
16 | 鹿児島 | 2.82 | +8.313 |
17 | 岐阜 | 2.79 | +24.49 |
18 | 富山 | 2.779 | +18.81 |
19 | 大阪 | 2.767 | +7.917 |
20 | 熊本 | 2.667 | -2.268 |
21 | 鳥取 | 2.592 | |
22 | 広島 | 2.574 | +0.969 |
23 | 佐賀 | 2.523 | +2.997 |
24 | 水戸 | 2.482 | -1.601 |
25 | 和歌山 | 2.464 | +4.429 |
26 | 前橋 | 2.436 | +3.982 |
27 | 福井 | 2.433 | +1.375 |
28 | 高知 | 2.413 | +15.44 |
29 | 千葉 | 2.412 | +3.422 |
30 | 那覇 | 2.376 | +13.65 |
31 | 新潟 | 2.373 | +8.424 |
32 | 甲府 | 2.372 | +1.411 |
33 | 東京都区部 | 2.358 | +5.608 |
34 | 長崎 | 2.339 | +8.316 |
35 | 松山 | 2.339 | -3.042 |
36 | 宮崎 | 2.339 | +3.066 |
37 | 大分 | 2.336 | +4.942 |
38 | 仙台 | 2.145 | +4.814 |
39 | 名古屋 | 2.143 | +6.846 |
40 | 宇都宮 | 2.123 | -6.463 |
41 | 盛岡 | 2.071 | +17.69 |
42 | 秋田 | 2.051 | -11.12 |
43 | 徳島 | 1.973 | -3.583 |
44 | 奈良 | 1.969 | -5.622 |
45 | 松江 | 1.958 | -34.07 |
46 | さいたま | 1.908 | +3.448 |
47 | 高松 | 1.489 | -7.934 |

詳細なデータとグラフ
上着の小売価格の相場と推移
2025年3月時点における女性用上着1着の全国平均価格は2.541万円であり、前年同月と比べて+4.603%の上昇が見られます。物価上昇の波は衣類にも及んでおり、とくに素材価格や輸送コストの高騰、ブランド志向の高まり、機能性の進化が平均価格の押し上げ要因となっています。
都市別の価格分布と特徴
相場の高い上位10都市を見ると、以下のような傾向があります。
順位 | 都市名 | 価格(万円) | 前年比増加率 |
---|---|---|---|
1位 | 金沢 | 3.57 | +3.18% |
2位 | 岡山 | 3.296 | +7.151% |
3位 | 山形 | 2.996 | +2.512% |
4位 | 福島 | 2.959 | +17.29% |
5位 | 津 | 2.959 | +25.31% |
6位 | 山口 | 2.922 | +8.141% |
7位 | 横浜 | 2.919 | +7.278% |
8位 | 静岡 | 2.904 | +20.88% |
9位 | 札幌 | 2.904 | +17.86% |
10位 | 大津 | 2.886 | +3.963% |
金沢市(3.57万円)が最も高額であり、他の都市よりも明確に突出しています。2位の岡山との差は0.27万円とやや開きがありますが、都市ごとに「上着」の定義や購買傾向が異なる可能性があります。
価格推移と背景要因の分析
ファッション性と機能性の融合
都市部を中心に、防寒性・撥水性・デザイン性を兼ね備えたアウターの需要が高まっており、1着あたりの単価が上昇する傾向があります。とくに金沢・岡山・横浜などは、百貨店・ブランド店舗が集中し、高価格帯の商品が多く流通しています。
地域ごとの気候特性
山形・福島・札幌など、寒冷地ではより高機能な防寒用の上着が選ばれやすく、必然的に価格が上昇する傾向にあります。逆に温暖地域ではそこまでの価格上昇は見られない傾向がありますが、今回は津(温暖地域)で25%以上の上昇が見られ、特異な変化として注目されます。
インフレ圧力と素材費
昨今の物価上昇局面では、ウールやダウン、合成繊維などの素材価格が上昇しており、これが製品価格に転嫁されている状況です。とくに輸入比率の高い衣類は円安の影響を強く受けやすくなっています。
今後の見通しと都市間の格差
今後も、以下のような傾向が予測されます:
-
都市によって購買傾向の格差が拡大(例:百貨店志向 vs ファストファッション)
-
1部都市(津・静岡・札幌)ではさらに高騰の可能性
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通販やセールの活用で、都市間の価格差が是正される動きも出てくるかもしれません
また、地方都市では安価な量販衣料よりも、少数精鋭の高級アパレルが流通しやすく、単価が高止まりしやすい環境ともいえます。
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