2025年5月の壁紙張替費は全国平均2,197円/平米。神戸(4,141円)や福岡(3,392円)で高値かつ大幅な上昇が顕著で、資材費や施工難度、需要増加が影響。東京都区部は1,799円で安定。地域差は職人不足や高品質ニーズの違いに起因し、今後も価格変動が続く見通し。
都市別の壁紙張替費1平米の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 2492 | +7.515 | |
1 | 佐賀 | 9400 | +48.62 |
2 | 高知 | 4715 | |
3 | 松江 | 4175 | |
4 | 神戸 | 4141 | +20.91 |
5 | 宮崎 | 3915 | +20.28 |
6 | 松山 | 3475 | +1.312 |
7 | 福岡 | 3392 | +41.63 |
8 | 前橋 | 3320 | +3.912 |
9 | 長崎 | 3276 | |
10 | 山形 | 2949 | -1.634 |
11 | 甲府 | 2860 | |
12 | さいたま | 2715 | |
13 | 那覇 | 2655 | +6.03 |
14 | 福島 | 2574 | +3.415 |
15 | 秋田 | 2475 | |
16 | 青森 | 2473 | +9.667 |
17 | 名古屋 | 2400 | +14.29 |
18 | 水戸 | 2365 | +9.541 |
19 | 盛岡 | 2344 | |
20 | 静岡 | 2332 | |
21 | 熊本 | 2320 | |
22 | 京都 | 2317 | +1.936 |
23 | 富山 | 2299 | +22.42 |
24 | 宇都宮 | 2200 | |
25 | 札幌 | 2190 | +4.785 |
26 | 金沢 | 2188 | |
27 | 横浜 | 2145 | |
28 | 仙台 | 2133 | |
29 | 岐阜 | 2100 | +5 |
30 | 長野 | 2035 | |
31 | 津 | 1977 | |
32 | 山口 | 1880 | +5.618 |
33 | 和歌山 | 1875 | +5.16 |
34 | 東京都区部 | 1799 | +0.223 |
35 | 大分 | 1763 | +20.18 |
36 | 徳島 | 1760 | |
37 | 広島 | 1654 | +10.12 |
38 | 鹿児島 | 1625 | |
39 | 大津 | 1540 | |
40 | 奈良 | 1510 | -4.249 |
41 | 岡山 | 1500 | +9.091 |
42 | 千葉 | 1472 | |
43 | 高松 | 1417 | |
44 | 大阪 | 1413 | +8.944 |
45 | 鳥取 | 1365 | |
46 | 新潟 | 1358 | |
47 | 福井 | 1319 | +15.1 |

詳細なデータとグラフ
壁紙張替費の現状と今後
2025年5月時点での壁紙張替費の全国平均は1平米あたり2,197円。壁紙張替費用は、下地処理の有無や壁面の状態、使用する壁紙の種類・グレード、施工業者の技術料などにより変動する。都心部から地方都市まで価格差が生じるのは、材料費の地域差や施工環境の違い、需要の変動が影響しているためである。
神戸の突出した高価格帯
神戸市は4,141円/平米と突出した高値を示している。これは高品質な壁紙素材の利用率が高いことや、歴史ある住宅のリフォーム需要が多く、手間のかかる下地補修や特殊施工が増加傾向にあることが主因。前年同月比でも+20.91%と大幅な価格上昇が見られ、職人不足や資材コスト上昇が拍車をかけていると推測される。
福岡の急激な価格上昇と需要動向
福岡市は3,392円/平米で全国でも高い水準にあり、前年同月比は驚異の+41.63%。急速な都市開発や再開発が背景にあり、新築・リノベーション市場の活況に伴う施工需要の増大が影響している。材料費の高騰に加え、現場数の増加が職人の稼働過多を生み出し、価格の引き上げを招いている。
中規模都市の動向 ― さいたま・名古屋・京都
さいたま市(2,715円)や名古屋市(2,400円)は安定した価格帯を維持しつつも、前年同月比ではそれぞれ+8.4%、+14.29%の増加を示している。地域の住宅改修需要が堅調で、特に新築住宅の引き渡し前や賃貸物件のリフォームによる壁紙張替えが多い。1方、京都市(2,317円)は比較的控えめな伸び(+1.936%)で、伝統的な住宅街における施工の慎重さと、資材選択の幅広さが価格の安定に寄与している。
札幌・横浜・仙台・東京都区部の価格特徴
札幌市(2,190円)は北海道特有の気候対策として断熱・防湿性の高い壁紙が1部で求められ、前年比+4.785%の増加を見せている。横浜市(2,145円)や仙台市(2,133円)は全国平均に近い水準で推移し、都市部ながら比較的安定した相場。東京都区部(1,799円)は全国で最も低い価格帯だが、前年比は微増の+0.223%にとどまり、供給競争が激しいことや大量施工によるスケールメリットが価格を抑制している可能性が高い。
価格推移の背景と今後の展望
壁紙張替費は全体的に資材費の上昇、施工人員不足、職人技術の高度化が価格上昇の主要因となっている。特に都市部での高品質需要と地方での市場拡大が地域差を拡大。今後は環境配慮型素材や機能性壁紙の普及が進む中で、施工技術の高度化がさらに価格に反映される可能性がある。
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