国公立小学校の支出額が最大6倍に!都市別教育費ランキング解説

授業料

2025年4月時点での国公立小学校に対する月間支出は全国平均300円。宮崎市や松江市、福井市が高く、前橋市や浜松市などで前年比大幅増が見られた。支出回数や金額からは、分割払い型と一括払い型の地域差も明らかで、教育活動の質や地域制度が家計支出に影響している。

国公立小学校の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国569100-14.18
1佐賀市2247394.9+132.6
2徳島市2164380.3+19.69
3浜松市2152378.2+30.98
4熊本市2042358.9+101.2
5宇都宮市1667293+47.52
6福島市1558273.8+109.4
7山形市1535269.8+44
8神戸市1516266.4+352.5
9金沢市1235217+21.08
10盛岡市1235217+102.1
11鹿児島市1176206.7+19.15
12松江市1157203.3-13.98
13松山市1140200.4-48.46
14名古屋市1134199.3+63.64
15大阪市1070188
16川崎市1007177+357.7
17大分市1001175.9+13.49
18岐阜市938164.9-11.76
19さいたま市933164-33.07
20新潟市846148.7+16.21
21甲府市845148.5-28.63
22高知市831146+258.2
23千葉市795139.7+248.7
24福井市754132.5+24.42
25高松市743130.6-35.11
26堺市735129.2-25.38
27津市640112.5-48.43
28前橋市590103.7+114.5
29岡山市572100.5+19.92
30那覇市55998.24-21.71
31仙台市54094.9+75.32
32広島市53794.38-21.95
33和歌山市53594.02+296.3
34長野市53493.85+86.06
35鳥取市49687.17-75.77
36秋田市42875.22+242.4
37北九州市42875.22-33.95
38東京都区部38567.66+146.8
39横浜市35662.57+242.3
40大津市35261.86-11.34
41京都市30753.95-58.12
42山口市30152.9-50.41
43長崎市28249.56+16.05
44奈良市28149.38-44.58
45水戸市27448.15-79.46
46福岡市23040.42-83.73
47富山市22539.54-69.26
48札幌市21838.31-12.1
49青森市21738.14-26.19
50静岡市20335.68-88.97
51宮崎市17731.11+2.312
52相模原市00-100

月間支出の推移

国公立小学校の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.09100-25
1徳島市0.34377.8+88.89
2松山市0.32355.6-13.51
3鹿児島市0.24266.7-4
4名古屋市0.24266.7+60
5盛岡市0.23255.6+76.92
6熊本市0.22244.4+100
7浜松市0.21233.3+31.25
8宇都宮市0.21233.3+16.67
9佐賀市0.21233.3
10秋田市0.18200+800
11岐阜市0.18200-25
12堺市0.18200-5.263
13仙台市0.18200+260
14高松市0.17188.9-52.78
15福島市0.17188.9-10.53
16北九州市0.16177.8+14.29
17金沢市0.15166.7-11.76
18松江市0.15166.7-21.05
19福井市0.14155.6+16.67
20甲府市0.14155.6-6.667
21さいたま市0.14155.6+16.67
22新潟市0.13144.4
23川崎市0.13144.4+550
24大阪市0.13144.4-40.91
25千葉市0.13144.4+116.7
26広島市0.12133.3+9.091
27岡山市0.12133.3-29.41
28山形市0.12133.3-36.84
29高知市0.11122.2+57.14
30宮崎市0.11122.2+266.7
31鳥取市0.1111.1-56.52
32大分市0.1111.1-33.33
33長野市0.09100+50
34山口市0.09100-30.77
35前橋市0.09100+28.57
36津市0.0888.89+14.29
37富山市0.0777.78-61.11
38青森市0.0666.67-14.29
39長崎市0.0666.67+100
40那覇市0.0666.67-62.5
41東京都区部0.0666.67+100
42奈良市0.0666.67-40
43大津市0.0666.67
44神戸市0.0555.56+25
45横浜市0.0555.56+400
46札幌市0.0555.56
47静岡市0.0444.44-69.23
48水戸市0.0444.44-77.78
49和歌山市0.0333.33+50
50京都市0.0333.33-62.5
51福岡市0.0222.22-86.67
52相模原市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

国公立小学校の月間支出の現状と今後

国公立小学校は、私立に比べて授業料が無償である点が大きな特徴ですが、実際には給食費や教材費、PTA費、学校活動費、習い事関連の費用など、保護者負担の支出が1定数存在します。本稿では、2025年4月時点の家計調査をもとに、都市ごとの月間支出額や回数、そしてその傾向を詳細に解説します。


支出金額トップ層の特徴 ― 宮崎市、松江市、福井市

最新のデータで最も支出額が高かったのは宮崎市1,763円。これは全国平均(300円)の約5.9倍であり、国公立であっても高い教育関連支出が発生していることがわかります。ただし、前年同月比では-20.48%の減少となっており、地域内での1時的な行事・納付の減少や補助制度の導入なども考えられます。

松江市(1,227円、前年比+260.9%)福井市(1,120円、前年比+41.59%)も支出が高く、特に松江市は急増傾向にあります。これらの地域では、学校活動の充実や地域の教育熱が高く、教具や特別活動費などが世帯支出に上乗せされている可能性があります。


地方中核都市に見られる増加傾向 ― 前橋市、広島市、浜松市

前橋市は1,083円で前年比+657.3%と劇的な上昇を示しており、学校関連支出が1時的に集中したと見られます。広島市(792円、+314.7%)浜松市(697円、+972.3%)も急増しています。これらの都市では、地域主導の教育強化策やICT教育導入などの要因により、家庭が費用を1部負担している事例も考えられます。


盛岡市・佐賀市など中位層の安定支出

盛岡市(735円)佐賀市(705円)なども支出が高めで、それぞれ前年比+82.84%、+127.4%と伸び率も高いです。いずれも地方都市ながら教育活動の活発な地域であり、年間行事や地域教材導入などが支出を押し上げていると考えられます。


支出回数から見る実態 ― 高頻度地域とその背景

支出の平均回数は全国で0.04回と非常に少ないですが、宮崎市(0.19回)、福井市(0.18回)、堺市(0.15回)などは高頻度であり、月額的に少額を分割して支払うスタイルが根づいていると推察されます。

特に広島市、前橋市(いずれも0.09回、+200%増)などは、支出頻度が急増していることから、新たな費用項目が導入された可能性や、保護者負担の仕組みの見直しなどの制度変更があった可能性があります。


都市別支出の全体像と地域性の考察

全体的に見ると、全国平均の300円という数字は、実態を反映しきれていない側面もあります。地域によっては、教育環境の違いや学習材料の質、保護者の教育に対する意識、そして行政の補助制度の有無が世帯の実支出に大きく影響を与えています。

都市部では相対的に支出が安定傾向にあり、地方都市では年度単位の集中的な支出がデータに強く現れていることも読み取れます。

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