喫茶店コーヒー1杯の価格推移と今後の見通し【地域別・全国平均】

コーヒー・茶飲料

喫茶店で提供されるコーヒーの平均価格は489.3円で、東京圏や観光都市で高値傾向にあります。価格上昇の背景には、コーヒー豆の高騰や人件費・エネルギー費の増加、サービス向上への投資などが挙げられます。今後も緩やかな値上がりが見込まれ、店舗ごとの差別化が重要です。

都市別のコーヒー・喫茶店1杯の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均491.1+4.626
1浦安623+2.636
2東京都区部617+8.246
3八王子603+6.349
4宮崎597+2.931
5熊谷588+7.299
6京都563+4.259
7松江558+1.825
8宇部547+6.628
9函館547+3.992
10相模原543+13.6
11川口543+10.14
12佐賀543+5.029
13仙台543+3.824
14札幌538+10.25
15日立537+7.4
16熊本535+7.646
17立川533+1.139
18徳島533+11.04
19富士530+3.314
20小山527+8.214
21今治527+2.33
22新潟520+1.961
23岡山520+7.66
24府中517
25長崎510+6.25
26横浜510-3.955
27山形510+3.448
28藤沢508
29福岡508+4.742
30所沢507+1.4
31山口507+0.795
32甲府500+5.708
33川崎500+5.263
34長岡495
35広島495+1.02
36福山493+3.354
37493
38松山493+3.354
39金沢490+3.594
40豊橋490
41福井490+4.255
42富山490+2.725
43郡山487+28.5
44神戸486+2.748
45浜松483
46松本483+11.55
47大分483
48伊丹483+9.029
49前橋480+4.348
50千葉478+10.39
51青森477+3.696
52北九州475+5.556
53大津473+4.415
54八戸470+0.642
55静岡467+3.778
56467+3.778
57姫路467+7.852
58長野463+1.313
59水戸463+0.652
60和歌山463+2.889
61名古屋463+2.889
62岐阜460+3.837
63盛岡457
64枚方457+3.864
65松阪450+3.926
66奈良450+1.58
67大阪448+3.704
68447+2.288
69高知443+3.747
70西宮443
71鳥取433+17.98
72旭川433+3.837
73宇都宮430+4.878
74秋田423-1.628
75東大阪423+4.187
76さいたま415
77佐世保413+6.995
78那覇394+1.026
79鹿児島383-6.585
80福島380
81高松367+3.966
コーヒー・喫茶店1杯

詳細なデータとグラフ

コーヒー・喫茶店の小売価格の相場と推移

2025年5月時点におけるコーヒー・喫茶店1杯の全国平均価格は489.3円で、前年同月比で+4.286%の上昇を記録しています。中でも高値を示しているのは浦安(623円)で、以下、東京都区部(616円)8王子(603円)と首都圏が中心になっています。その他にも宮崎(597円)熊谷(568円)、京都(563円)など、地域に特色ある都市が上位に並びます。


都市別価格の地理的傾向と特徴

都市別の価格を見ると、最も高額な地域は浦安・東京23区・8王子といった関東圏の都市です。これは大都市圏における地代の高さ、カフェ文化の発展、外国人観光客の集中などが背景にあると考えられます。

1方、宮崎・松江・宇部・函館など地方都市でも高価格帯に入っていることは興味深く、これは個人経営店の多さや、大手チェーンの価格戦略の影響が相対的に小さいことが理由と見られます。また、京都(563円)も歴史的な観光都市としての位置付けから、他地域より高価格でも需要が見込めるエリアです。


過去から現在までの価格推移

2018年以降、喫茶店コーヒーの価格は着実に上昇してきました。特に2022年〜2024年にかけての物価全般の上昇を背景に、多くの店舗が値上げを実施しました。2025年のデータでも、相模原(+13.6%)や8王子(+10.24%)のように、1年で1割以上の値上げが見られます。

これは単なる原価の上昇にとどまらず、店舗側が人件費や店舗維持費、そして付加価値の高いサービスへの投資を価格に反映させている動きといえます。


価格上昇の要因分析

喫茶店で提供されるコーヒーの価格が上昇している背景には、次のような要因が複合的に作用しています。

  • 原材料費の高騰: コーヒー豆の国際価格上昇や円安の影響により、仕入れ価格が上昇。

  • 人件費の増加: 最低賃金の引き上げや人手不足により、接客スタッフの確保が難化し、コスト増。

  • エネルギー費・水道光熱費の上昇: 店舗運営にかかる固定費の増加が継続。

  • サービスの高度化: 内装・器具・焙煎方法・バリスタ育成など、サービス品質向上への投資。

  • 需要構造の変化: 観光地・都市圏で「高価格でも良質な空間・味を求める層」が増加しており、値上げの受容性が高い。

これらの要因により、特に個人経営や独自性の高い喫茶店では、価格上昇を正面から反映する動きが顕著です。


今後の展望と消費者の対応

2025年以降もコーヒー・喫茶店価格は緩やかな上昇基調が続くと予想されます。ただし、消費者側も価格への感度を高めており、「価格に見合った体験・サービス」がより重視されるようになるでしょう。

また、大手チェーンのセルフ式店舗との価格差が拡大しているため、差別化の明確化が生き残りのカギとなります。観光客ニーズや働く人々のリモート需要をいかに取り込むかも、店舗側の戦略に影響を与えそうです。

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