台所用洗剤価格動向と地域差、今後の価格推移と市場展望を詳しく解説

キッチン用品

2025年5月の台所用洗剤(370mL)の平均価格は233.5円。松江・富山・松山など中四国や中部地域で高めの傾向。岐阜や広島では前年から5%以上の上昇も見られ、高機能商品や流通コストの影響が示唆される。今後も緩やかな価格上昇が予想される。

都市別の台所用洗剤1本370mLの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均233.5+0.0212
1松江274
2松山259
3広島258+3.614
4岐阜256+6.667
5大分256-3.396
6熊谷252+4.564
7宮崎251-2.335
8伊丹250-5.303
9徳島249
10小山248
11今治248+4.641
12豊橋246
13富山246-5.385
14高知245
15長崎245+1.24
16福山245
17川口245+1.24
18名古屋245-0.407
19川崎243-0.41
20福島242
21山形242+1.255
22宇部242-1.224
23八王子242
24八戸242
25静岡241+3.879
26金沢240-2.439
27藤沢240
28佐世保240+7.143
29山口239
30北九州239
31熊本238+3.93
32秋田237
33福井237+0.851
34姫路237
35佐賀237
36西宮236
37宇都宮235-1.674
38郡山234
39234
40横浜233
41松阪232+2.203
42東京都区部232
43新潟232-2.11
44高松231-8.696
45長野231-2.532
46水戸231
47大阪230-0.862
48仙台230-0.862
49千葉229
50浜松228
51神戸227-0.873
52立川226
53函館226-0.877
54さいたま226-0.441
55青森225+2.273
56那覇225
57225+0.897
58福岡224
59甲府224-5.882
60和歌山224
61枚方223
62旭川223
63日立223-2.62
64京都221
65浦安220
66東大阪220
67所沢220
68鹿児島218-0.457
69盛岡218+2.83
70府中218-3.54
71富士218
72大津218
73前橋218
74鳥取217
75長岡217
76相模原217
77岡山217
78奈良217
79札幌216+1.887
80214+1.422
81松本211-4.091
台所用洗剤1本370mL

詳細なデータとグラフ

台所用洗剤の小売価格の相場と推移

2025年5月時点における台所用洗剤1本(370mL)の全国平均価格は233.5円であり、家庭日用品としては比較的安定した価格帯を維持しています。前年同月比の平均は+0.207%と、全体では微増にとどまっており、全国的には横ばいに近い推移が見られます。

これは、原材料価格の上昇圧力と企業努力による価格抑制策とが拮抗している状態と考えられます。


都市別の価格上位と地域的な傾向

価格が高い上位10都市は以下の通りです:

都市 価格(円) 前年同月比(%)
松江 274
富山 260
松山 259
広島 258 +3.614
岐阜 256 +6.667
大分 256 -3.396
熊谷 252 +4.564
宮崎 251 -2.335
伊丹 250 -5.303
徳島 249

特筆すべきは、中4国エリア(松江・松山・広島・徳島)や中部(富山・岐阜)で価格が高い傾向がある点です。このような地域では、流通コストの高さや地域限定ブランド製品の販売比率が影響している可能性があります。


価格推移と前年との比較

前年同月比の変化に注目すると、以下のような傾向があります:

  • 上昇傾向:岐阜(+6.667%)、熊谷(+4.564%)、広島(+3.614%)

  • 下落傾向:伊丹(-5.303%)、大分(-3.396%)、宮崎(-2.335%)

岐阜の6.6%増は際立っており、1部地域における販売価格の調整や高機能製品の売上構成比上昇が反映されている可能性があります。逆に、伊丹・大分・宮崎では、セールや価格競争の激化などにより値下がりが見られます。


価格変動の背景と要因分析

原材料コストの変動

洗剤の主成分である界面活性剤や香料などの化学原料の価格は、原油や物流コストに左右されやすいです。ここ数年は円安や輸送費高騰により原材料価格が高止まりしていますが、大手メーカーがコスト吸収しているため、消費者価格は急騰していません。

高機能・高付加価値商品の登場

1部の地域では、「除菌・抗菌機能付き」「肌に優しいタイプ」「香りつき」など、高機能商品が主流化している傾向があります。これらは価格がやや高いため、地域によっては平均価格を引き上げていると考えられます。

小売店の競争構造とセール状況

ドラッグストアやホームセンターが多い地域では価格競争が激しく、洗剤は典型的な目玉商品(ロスリーダー)として扱われることが多いため、価格が抑えられやすくなります。これに対して、地場スーパー中心の地域では安売りの頻度が少なく、平均価格が高くなる傾向があります。


今後の見通しと消費者への示唆

今後、台所用洗剤の価格は次のように推移すると予想されます:

  • 平均価格は緩やかに上昇傾向(原材料コストの影響が続く)

  • 環境配慮型や機能特化型製品の割合が増加(価格を押し上げる要因)

  • 業務用サイズ・詰め替え用の利用拡大により単価を抑える動きも

消費者としては、詰め替えタイプの活用や、複数本まとめ買いによるコスト削減が今後ますます重要になります。また、地域差が意外に大きいため、ネット通販や他都市のチェーン店での購入も選択肢に含めるとよいでしょう。

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