卵の都市別支出ランキング|相模原・広島・神戸で顕著な伸び

乳製品・卵

2025年4月時点での全国平均卵支出額は1177円で、前年同月比+21.34%と大幅に増加。特に相模原市(1364円)、広島市(1359円)、神戸市(1357円)が上位を占め、消費回数でも高松市や奈良市が高水準を記録している。多くの都市で支出額・購入頻度の両面で増加が見られ、物価上昇に加えて家庭内調理の活性化や健康志向の高まりが背景にあると考えられる。

卵の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1177100+21.34
1相模原市1364115.9+44.95
2広島市1359115.5+34.02
3神戸市1357115.3+38.19
4千葉市1335113.4+45.9
5熊本市1307111+12.67
6長崎市1304110.8+25.38
7京都市1301110.5+42.03
8奈良市1274108.2+29.47
9高松市1262107.2+35.84
10鹿児島市1257106.8+37.38
11福岡市1233104.8+18.56
12名古屋市1232104.7+25.97
13大津市1225104.1+18.24
14浜松市1223103.9+36.19
15高知市1217103.4-0.164
16水戸市1213103.1+44.23
17鳥取市1211102.9+7.932
18津市1208102.6+19.13
19福島市1205102.4-22.41
20大阪市1202102.1+26.66
21堺市1188100.9+6.835
22大分市1182100.4+43.62
23福井市1181100.3+28.09
24さいたま市1179100.2+28.99
25岡山市1178100.1+3.243
26秋田市1177100+39.29
27山口市117699.92+24.44
28仙台市115197.79+13.18
29松江市114997.62+21.33
30新潟市113096.01+4.727
31北九州市112695.67+7.854
32宇都宮市112395.41+30.73
33横浜市111995.07+9.064
34松山市111894.99+15.73
35山形市111494.65+5.894
36甲府市110994.22-0.449
37岐阜市110093.46-10.42
38東京都区部109392.86+25.2
39富山市108492.1+4.633
40前橋市108392.01+41.38
41和歌山市108191.84-1.638
42川崎市106790.65+37.68
43佐賀市106590.48+23.98
44静岡市105489.55+11.65
45金沢市105489.55+22.42
46徳島市105389.46+8.333
47那覇市104588.79-1.693
48札幌市103587.94-7.424
49宮崎市103387.77+23.56
50盛岡市100685.47+11.16
51長野市97682.92-1.215
52青森市93479.35+13.9

月間支出の推移

卵の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.93100+2.611
1高松市4.54115.5+15.82
2富山市4.48114+3.944
3福井市4.43112.7+8.578
4奈良市4.38111.5+25.14
5福岡市4.35110.7+10.97
6神戸市4.34110.4+10.71
7秋田市4.31109.7+10.8
8松江市4.3109.4+9.415
9大阪市4.28108.9+6.203
10広島市4.27108.7+7.286
11鹿児島市4.19106.6+17.04
12熊本市4.16105.9+7.772
13堺市4.12104.8-0.483
14京都市4.12104.8+8.421
15岡山市4.11104.6-11.23
16浜松市4.1104.3+5.128
17長崎市4.07103.6+9.409
18津市4.04102.8-6.047
19相模原市4.03102.5+6.332
20大津市4.02102.3-9.05
21新潟市4101.8
22山口市3.99101.5+1.527
23大分市3.97101+7.297
24静岡市3.96100.8-1.98
25名古屋市3.96100.8-0.752
26徳島市3.95100.5-4.358
27山形市3.95100.5-4.358
28青森市3.94100.3-2.475
29金沢市3.9299.75+4.255
30盛岡市3.8998.98-6.715
31千葉市3.8998.98+6.868
32松山市3.8898.73-11.21
33岐阜市3.8898.73-21.3
34さいたま市3.8698.22+4.043
35和歌山市3.7795.93-12.53
36鳥取市3.7695.67-17.9
37甲府市3.7695.67-3.093
38福島市3.7495.17-20.26
39水戸市3.7495.17+5.352
40宮崎市3.7294.66-5.344
41北九州市3.7294.66-2.362
42高知市3.6993.89-18.18
43仙台市3.6993.89-2.381
44前橋市3.5891.09+3.768
45横浜市3.5490.08-6.101
46長野市3.5389.82-9.254
47那覇市3.4788.3-5.191
48東京都区部3.4587.79
49札幌市3.4487.53-10.65
50佐賀市3.2682.95-13.07
51宇都宮市3.2281.93+1.258
52川崎市3.281.42+0.313

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

卵の月間支出の現状と今後

2025年4月現在、日本の世帯における卵の月間平均支出額は1177円と、前年同月比で+21.34%の増加を示しています。これは物価全体の上昇に加え、食費の中でも価格変動の影響を受けやすい卵の値上げ傾向が反映されています。また、月間購入回数も3.93回(+2.611%)と微増しており、依然として日常的かつ必需的な食品としての存在感が高まっています。


支出金額トップ都市の分析

相模原市(1364円、+44.95%)

全国で最も高い支出額を記録し、前年からの伸び率も非常に大きいのが相模原市です。都市部へのアクセスの良さと人口構成の多様性から、家庭内での料理頻度の高さや、質の高い商品への需要が押し上げ要因と考えられます。

広島市(1359円、+34.02%)

支出金額第2位。購入回数も4.27回(+7.29%)と高く、継続的な卵の消費がうかがえます。地元食材との調和や和洋中の調理に幅広く活用されている可能性が高いとみられます。

神戸市(1357円、+38.19%)

支出・回数(4.34回、+10.71%)ともに高水準。洋食文化の根付く神戸では、卵を使ったメニュー(オムレツ、洋菓子など)が多く、単価の高い卵の購入が進んでいると考えられます。


続く上位都市の動き

  • 千葉市(1335円、+45.9%):首都圏の影響を受けつつも地元流通網が整備されており、卵の安定供給と消費が両立。
  • 熊本市(1307円、+12.67%)・長崎市(1304円、+25.38%):9州エリアの家庭料理の中心に卵が位置付けられており、ローカルフード文化と結びついている。
  • 京都市(1301円、+42.03%):和食文化が根強い京都では、出汁巻き卵や茶碗蒸しなど卵料理の幅広さが背景に。

消費頻度が高い都市の特徴

  • 高松市(4.54回、+15.82%):全国で最も購入頻度が高く、日常生活に卵が強く根付いている。
  • 富山市(4.48回)、福井市(4.43回):北陸エリアでは家庭調理の頻度が高く、安定した消費が続く。
  • 奈良市(4.38回、+25.14%):支出金額(1274円)でも上位に位置しており、量・質ともに重視されている。
  • 福岡市・秋田市・松江市・大阪市・広島市などでも4.3回前後の頻度を保ち、家庭での調理文化の強さを示しています。

卵支出の増加要因の考察

都市ごとのデータを分析すると、以下のような要因が支出額や購入頻度の増加に寄与していると考えられます:

  • 物価上昇の影響:卵の仕入れ価格や流通コストの増加により、単価が上がっている。
  • 家庭調理の習慣化:コロナ以降の自炊習慣が根づき、卵を多用する機会が増えている。
  • 高付加価値卵への志向:平飼いや有精卵など、健康志向を背景に高価格帯の商品が選ばれる傾向。
  • 調理文化の多様性:都市ごとの食文化が卵消費に反映され、料理ジャンルごとの利用が拡大。

まとめ

卵は価格変動に敏感な食品でありながら、依然として家庭の必需品であり続けています。相模原市・広島市・神戸市といった都市では、支出額・頻度ともに全国平均を大きく上回っており、家庭料理や嗜好の変化が顕著です。今後も物価と食習慣の変化によって、地域ごとの消費動向に注目が集まると見られます。

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