卵の都市別支出ランキング|相模原・広島・神戸で顕著な伸び

乳製品・卵

2025年4月時点での全国平均卵支出額は1177円で、前年同月比+21.34%と大幅に増加。特に相模原市(1364円)、広島市(1359円)、神戸市(1357円)が上位を占め、消費回数でも高松市や奈良市が高水準を記録している。多くの都市で支出額・購入頻度の両面で増加が見られ、物価上昇に加えて家庭内調理の活性化や健康志向の高まりが背景にあると考えられる。

卵の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1153100+19.98
1奈良市1522132+51.29
2鳥取市1416122.8+30.75
3高知市1365118.4+29.14
4福島市1337116+5.359
5高松市1336115.9+59.81
6堺市1334115.7+17.74
7松江市1323114.7+44.27
8神戸市1318114.3+36.44
9京都市1312113.8+28
10長崎市1309113.5+34.67
11熊本市1307113.4+20.57
12岐阜市1304113.1+3.328
13松山市1294112.2+24.54
14鹿児島市1275110.6+24.51
15和歌山市1273110.4+4.774
16佐賀市1271110.2+28.38
17宮崎市1254108.8+27.31
18北九州市1245108+19.83
19福岡市1195103.6+24.87
20水戸市1192103.4+32.74
21津市1178102.2+16.52
22横浜市1165101+21.48
23福井市1163100.9+23.72
24さいたま市1163100.9+31.56
25浜松市1154100.1+6.852
26札幌市115099.74+32.95
27岡山市113698.53+20.85
28甲府市113498.35+5.784
29山口市110595.84+30.31
30富山市110195.49+7.205
31広島市109494.88+10.51
32大津市109294.71+2.056
33金沢市109194.62+27.01
34名古屋市108994.45+6.765
35東京都区部108894.36+15.5
36徳島市107593.24+28.28
37仙台市107092.8+10.42
38秋田市106292.11+12.86
39大分市105791.67+15.9
40大阪市105291.24+19.14
41前橋市103289.51+11.81
42那覇市102288.64+10.01
43宇都宮市101788.2+36.51
44新潟市99386.12-10.78
45長野市99185.95-9.083
46川崎市99185.95-0.602
47山形市98085+7.692
48相模原市97184.22+7.53
49青森市96683.78+16.53
50静岡市92880.49+10.61
51千葉市91479.27+4.577
52盛岡市88076.32-0.114

月間支出の推移

卵の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.79100-0.785
1松江市4.79126.4+12.97
2奈良市4.54119.8+21.07
3高松市4.44117.2+25.78
4堺市4.44117.2+0.909
5鳥取市4.42116.6+2.315
6富山市4.37115.3+3.8
7松山市4.31113.7+8.564
8福井市4.28112.9+4.902
9神戸市4.23111.6+8.74
10青森市4.17110-1.651
11京都市4.17110-5.011
12岡山市4.14109.2+3.242
13長崎市4.13109+16.34
14鹿児島市4.12108.7-2.37
15福岡市4.1108.2+21.66
16岐阜市4.04106.6-11.01
17宮崎市4.03106.3-8.2
18福島市4.01105.8-4.296
19徳島市4.01105.8+9.563
20和歌山市4105.5-5.882
21浜松市3.96104.5-1.493
22秋田市3.94104-3.902
23札幌市3.94104+13.54
24山口市3.92103.4+5.946
25金沢市3.91103.2+5.108
26高知市3.9102.9-0.256
27佐賀市3.89102.6+5.707
28北九州市3.87102.1+4.595
29熊本市3.85101.6-2.036
30大阪市3.84101.3-1.285
31さいたま市3.8100.3+7.649
32津市3.79100-4.774
33水戸市3.79100+9.538
34横浜市3.7298.15+5.085
35盛岡市3.7197.89-5.838
36広島市3.6997.36-4.404
37大津市3.6997.36-10.65
38新潟市3.6395.78-20.92
39甲府市3.6195.25-5
40長野市3.694.99-9.091
41名古屋市3.5794.2-12.71
42大分市3.4891.82-13.22
43前橋市3.4891.82-11.22
44東京都区部3.4791.56-3.343
45宇都宮市3.4390.5+19.1
46那覇市3.4290.24-3.116
47山形市3.3588.39-8.47
48仙台市3.3287.6-10.99
49静岡市3.2886.54-7.345
50川崎市3.2886.54-13.23
51相模原市3.2385.22-13.4
52千葉市2.9377.31-15.56

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

卵の月間支出の現状と今後

2025年4月現在、日本の世帯における卵の月間平均支出額は1177円と、前年同月比で+21.34%の増加を示しています。これは物価全体の上昇に加え、食費の中でも価格変動の影響を受けやすい卵の値上げ傾向が反映されています。また、月間購入回数も3.93回(+2.611%)と微増しており、依然として日常的かつ必需的な食品としての存在感が高まっています。


支出金額トップ都市の分析

相模原市(1364円、+44.95%)

全国で最も高い支出額を記録し、前年からの伸び率も非常に大きいのが相模原市です。都市部へのアクセスの良さと人口構成の多様性から、家庭内での料理頻度の高さや、質の高い商品への需要が押し上げ要因と考えられます。

広島市(1359円、+34.02%)

支出金額第2位。購入回数も4.27回(+7.29%)と高く、継続的な卵の消費がうかがえます。地元食材との調和や和洋中の調理に幅広く活用されている可能性が高いとみられます。

神戸市(1357円、+38.19%)

支出・回数(4.34回、+10.71%)ともに高水準。洋食文化の根付く神戸では、卵を使ったメニュー(オムレツ、洋菓子など)が多く、単価の高い卵の購入が進んでいると考えられます。


続く上位都市の動き

  • 千葉市(1335円、+45.9%):首都圏の影響を受けつつも地元流通網が整備されており、卵の安定供給と消費が両立。

  • 熊本市(1307円、+12.67%)・長崎市(1304円、+25.38%):9州エリアの家庭料理の中心に卵が位置付けられており、ローカルフード文化と結びついている。

  • 京都市(1301円、+42.03%):和食文化が根強い京都では、出汁巻き卵や茶碗蒸しなど卵料理の幅広さが背景に。


消費頻度が高い都市の特徴

  • 高松市(4.54回、+15.82%):全国で最も購入頻度が高く、日常生活に卵が強く根付いている。

  • 富山市(4.48回)、福井市(4.43回):北陸エリアでは家庭調理の頻度が高く、安定した消費が続く。

  • 奈良市(4.38回、+25.14%):支出金額(1274円)でも上位に位置しており、量・質ともに重視されている。

  • 福岡市・秋田市・松江市・大阪市・広島市などでも4.3回前後の頻度を保ち、家庭での調理文化の強さを示しています。


卵支出の増加要因の考察

都市ごとのデータを分析すると、以下のような要因が支出額や購入頻度の増加に寄与していると考えられます:

  • 物価上昇の影響:卵の仕入れ価格や流通コストの増加により、単価が上がっている。

  • 家庭調理の習慣化:コロナ以降の自炊習慣が根づき、卵を多用する機会が増えている。

  • 高付加価値卵への志向:平飼いや有精卵など、健康志向を背景に高価格帯の商品が選ばれる傾向。

  • 調理文化の多様性:都市ごとの食文化が卵消費に反映され、料理ジャンルごとの利用が拡大。


まとめ

卵は価格変動に敏感な食品でありながら、依然として家庭の必需品であり続けています。相模原市・広島市・神戸市といった都市では、支出額・頻度ともに全国平均を大きく上回っており、家庭料理や嗜好の変化が顕著です。今後も物価と食習慣の変化によって、地域ごとの消費動向に注目が集まると見られます。

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