北海道・東北の柿価格比較|都市別動向と今後の果実価格の見通し

果物価格(都市別)



北海道・東北地方の柿価格は都市によって差が大きく、山形市は488円/kgで最高、八戸市は151円/kgで最低。前月比では山形市が111.3%の急騰、八戸市が-52.06%と暴落。気候や流通事情、地域の需要の違いが価格に大きく影響しており、今後は需給バランスの調整が重要となる。

柿のデータとグラフ

柿の高い順

山形市 秋田市 仙台市 札幌市 青森市 盛岡市
最新 2021年12月 2021年12月 2024年12月 2025年2月 2023年12月 2023年12月
最大期 2017年7月 2011年7月 2013年6月 2011年7月 2011年7月 2012年7月
最新値[円/kg] 488 484 476.7 447 400 393
最大値[円/kg] 1652 1334 1547 1089 1155 980
前月比[%] 111.3 79.26 24.56 -22.44 21.21 25.16

柿の安い順

函館市 福島市 仙台市 盛岡市 山形市 青森市
最新 2016年12月 2021年12月 2024年12月 2023年12月 2021年12月 2023年12月
最大期 2010年7月 2017年7月 2013年6月 2012年7月 2017年7月 2011年7月
最新値[円/kg] 366 266 476.7 393 488 400
最大値[円/kg] 1082 1357 1547 980 1652 1155
前月比[%] 46.99 -14.19 24.56 25.16 111.3 21.21

 

柿の推移

柿価格の推移

最新の価格データ

最近の柿価格

 

その他のデータとグラフ

 

柿の価格についての推移と展望

柿は温暖な地域での栽培が一般的で、北海道や東北では主に消費地としての役割を果たしています。そのため、価格は輸送や需要によって大きく左右され、地域によってばらつきが見られます。本章では、2021年から2025年2月までのデータをもとに、北海道・東北地方の主要都市における柿の価格動向を見ていきます。


最新価格の状況 ― 地域別の価格分布

2025年2月時点のデータによると、柿の価格は以下のようになっています。

都市名 価格(円/kg)
山形市 488円
秋田市 484円
仙台市 476.7円
札幌市 447円
青森市 400円
盛岡市 393円
  • 山形市が最高価格となっており、盛岡市・青森市・札幌市ではやや安価。

  • 柿の生産がほとんどない北海道・東北では、価格は流通経路の距離や消費者需要によって大きく影響されます。


前月比で見る価格変動の特徴

都市名 前月比(%)
山形市 +111.3%
秋田市 +79.26%
仙台市 +24.56%
札幌市 -22.44%
青森市 +21.21%
盛岡市 +25.16%
  • 山形・秋田など東北内陸部で価格が急上昇しているのに対し、札幌市では大幅な下落(-22.44%)。

  • これは、供給不足や高品質果実の流通、または天候要因による市場在庫の変化が原因と考えられます。


特異値の考察 ― 八戸市といわき市の位置づけ

都市名 価格(円/kg) 前月比(%)
八戸市 151円 -52.06%
いわき市 364円 +25.95%
  • 八戸市の価格(151円/kg)は突出して安く、しかも前月から半額以下に下落

  • 一方、いわき市は中程度の価格帯で堅調な上昇を示しており、バランスの取れた市場性があると見られます。


北海道・東北の価格の地域的特色

■ 山形・秋田・仙台(高価格帯)

  • 消費者の品質志向が強く、高級柿の需要が安定。

  • 他地域からの輸送コストが加算されやすいため、価格が高止まりしやすい。

■ 青森・盛岡・札幌(中〜低価格帯)

  • 流通の拠点としては遠方であり、価格競争が働きにくい。

  • 地元消費が限られているため、供給過剰になると価格が大幅に下がる傾向がある。

■ 八戸(極端な価格変動)

  • 小規模市場ゆえ、出荷量の変動に価格が大きく左右される。


最近の問題と要因分析

  • 天候不順による収穫遅延物流コストの上昇が、各都市に影響を与えている。

  • 一部の市場では、品質による価格格差の拡大が見られ、規格外品の流通が全体の平均価格を押し下げている。

  • 消費者の節約志向の高まりにより、贈答用・高級柿の需要が減少傾向。


今後の期待と価格動向の予測

  • 山形や秋田といった高価格帯地域は引き続き安定的な消費を維持する見込み。

  • 八戸や札幌では、価格の底打ちと小幅な上昇が期待されるものの、安定化には時間がかかる可能性。

  • 気候変動による影響(霜害や干ばつ)が東北でも現れつつあり、生産・輸送の両面でリスク管理が求められる


まとめ

北海道・東北における柿の価格は、地域によって大きく異なり、特に内陸部では高価格・沿岸部では安価という傾向が見られます。前月比では大きな変動が確認されており、特に山形市の急騰と八戸市の暴落が対照的です。今後は、気候や物流環境に注視しつつ、地域に合った需要予測と流通管理が求められるでしょう。

 

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