加工肉支出ランキング2025|川崎・福井・東北都市で高水準消費

加工肉

加工肉は日本の家庭で広く消費されており、2025年4月の全国平均は1,558円。川崎市が支出トップで、東北・北陸地方の都市では購入頻度が高い。保存性や手軽さが支持される一方で、都市型生活や地域の食文化に応じた多様な消費スタイルが浮かび上がっている。

加工肉の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1649100+2.486
1川崎市2110128+27.42
2津市2033123.3+44.49
3秋田市2018122.4+17.87
4山形市1944117.9-13.21
5青森市1941117.7+8.984
6横浜市1922116.6+14.27
7福島市1846111.9+22.5
8名古屋市1843111.8+4.656
9京都市1827110.8+25.14
10札幌市1800109.2+10.97
11東京都区部1794108.8+15.07
12新潟市1780107.9-8.058
13神戸市1775107.6+29.66
14松江市1765107-7.737
15大津市1712103.8+8.354
16山口市1682102+16.4
17福井市1665101-7.603
18長野市163098.85+2.387
19甲府市159996.97+1.395
20奈良市159496.66+41.94
21広島市158496.06+8.493
22福岡市158396+12.59
23長崎市156394.78-6.742
24さいたま市155394.18-3.48
25熊本市154193.45-13.28
26浜松市150991.51+1.343
27大分市149790.78-8.72
28盛岡市149690.72+0.741
29鳥取市149290.48+3.11
30那覇市148690.12-0.201
31千葉市148690.12-10.91
32堺市147889.63-9.933
33松山市143987.27+21.85
34前橋市143887.2+4.278
35仙台市143486.96-22.99
36静岡市142186.17-19.9
37金沢市141185.57-19.09
38大阪市140285.02+2.861
39富山市139284.41-23.81
40相模原市138984.23-11.13
41岐阜市138984.23-18.25
42水戸市135682.23-8.378
43和歌山市135281.99+1.502
44鹿児島市134781.69+3.775
45徳島市134781.69-14.96
46高松市134681.63-0.444
47宇都宮市134281.38-19.11
48宮崎市132480.29-13.01
49岡山市132280.17-8.765
50佐賀市123574.89-5.725
51高知市118071.56-6.349
52北九州市117871.44-20.73

月間支出の推移

加工肉の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国4.37100-1.577
1秋田市5.66129.5+12.52
2青森市5.47125.2+6.214
3福島市5.06115.8+9.761
4川崎市4.96113.5+9.735
5山形市4.93112.8-18.38
6新潟市4.92112.6+1.863
7松江市4.89111.9-4.678
8津市4.86111.2+19.41
9横浜市4.81110.1+9.318
10福井市4.63105.9-5.317
11名古屋市4.59105-4.772
12長野市4.58104.8+1.327
13京都市4.58104.8+22.13
14山口市4.51103.2+7.126
15盛岡市4.46102.1-3.043
16堺市4.46102.1-12.38
17東京都区部4.42101.1+8.068
18札幌市4.41100.9-1.342
19奈良市4.38100.2+31.14
20福岡市4.3699.77+20.78
21大津市4.3399.08+14.85
22長崎市4.2897.94-10.27
23大分市4.2497.03-8.621
24鳥取市4.2396.8-1.856
25松山市4.2396.8+13.71
26熊本市4.2296.57-10.21
27富山市4.296.11-12.13
28神戸市4.1795.42+2.963
29岐阜市4.1795.42-16.1
30甲府市4.1594.97-12.45
31前橋市4.1494.74+4.81
32金沢市4.1194.05-21.41
33徳島市4.0692.91-2.871
34広島市4.0692.91+1.5
35静岡市4.0392.22-23.24
36浜松市4.0291.99-12.42
37和歌山市491.53+7.239
38仙台市3.9991.3-19.07
39岡山市3.9790.85-2.457
40さいたま市3.9790.85-10.38
41宮崎市3.9389.93-25.57
42鹿児島市3.8888.79-4.198
43大阪市3.8387.64+0.262
44那覇市3.7986.73+5.866
45高松市3.7485.58+1.63
46北九州市3.7485.58-12.21
47宇都宮市3.7184.9-22.22
48水戸市3.682.38-14.29
49佐賀市3.5881.92-17.51
50千葉市3.4779.41-16.39
51相模原市3.3977.57-24.5
52高知市3.3175.74-9.809

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

加工肉の月間支出の現状と今後

加工肉には、ハム・ウインナー・ベーコン・ソーセージ・チャーシューなどの調理・加工された肉製品が含まれます。2025年4月時点での全国平均支出は1,558円、月間の平均購入回数は4.23回で、多くの家庭にとって比較的手軽かつ常備性の高い食品として位置づけられています。


支出額が高い都市のランキングと特徴

上位10都市は以下の通りです:

  1. 川崎市:1,850円(+25.94%)

  2. 福井市:1,787円(+11.69%)

  3. 新潟市:1,777円(+1.717%)

  4. 秋田市:1,763円(+13.67%)

  5. 山形市:1,731円(-9.419%)

  6. 青森市:1,714円(-1.039%)

  7. 横浜市:1,682円(-7.328%)

  8. 千葉市:1,656円(+11.89%)

  9. 札幌市:1,642円(-21.7%)

  10. 長崎市:1,639円(+4.13%)

川崎市の支出額が全国で最も高く、前年同月比でも約26%と大幅な増加を示しています。福井市・秋田市・千葉市など地方都市でも堅調な支出増加が見られ、手軽で保存がきく加工肉の価値が再認識されている地域傾向がうかがえます。


購入回数から見る「習慣性」の強い地域

購入頻度の高い都市(上位10):

  • 新潟市:5.16回(+5.96%)

  • 福井市:5.09回(+12.36%)

  • 青森市:5.08回(-1.17%)

  • 秋田市:5.05回(+3.91%)

  • 福島市:4.55回(-4.01%)

  • 大分市:4.50回(+11.39%)

  • 仙台市:4.48回(-2.82%)

  • 津市:4.41回(+2.32%)

  • 松山市:4.36回(+13.84%)

  • 松江市:4.35回(+5.07%)

これらの都市では週1回以上のペースで加工肉を購入しており、日常的な食品としての定着が強いことがわかります。特に日本海側や東北地方での頻度の高さが目立ち、寒冷地での保存性重視の傾向が見られます。


注目都市① ― 川崎市:都市型生活と加工食品の親和性

川崎市では支出・回数とも全国トップクラス。都市型生活者が多く、共働き世帯や単身世帯にとって調理の手間が少ない加工肉は非常に重宝されていると考えられます。また、消費の集中化・小売の多様性(高品質ハムなどの需要)も背景にあるでしょう。


注目都市② ― 東北地方の強さと安定性

秋田市・青森市・山形市といった東北の主要都市が支出・回数ともに上位にランクインしています。これは、食文化としての保存食需要や、寒冷地ゆえの備蓄型消費、さらには日常の弁当や朝食文化での利用頻度の高さが影響していると考えられます。


減少傾向とその要因

1部都市では支出や回数の減少が見られます。たとえば札幌市は支出が-21.7%、青森市も回数が微減。これには価格上昇による節約志向や、調理重視・無添加志向の広がりが背景にある可能性があります。また、高齢化による肉類消費全体の変化も影響していると見られます。


まとめと展望

加工肉は、日本の家庭にとって「安価・手軽・保存が利く」万能食品であり、都市部・地方を問わず広く消費されています。今後は、物価上昇や健康志向の高まりを背景に、質を重視した製品への需要や購買パターンの変化が予測されます

特に支出・回数ともに高水準な川崎・福井・新潟・秋田などでは、家庭料理や生活スタイルと密接に結びついた「加工肉文化」が形成されていると言えるでしょう。

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