冷蔵庫の都市別支出ランキングと傾向【2025年4月最新分析】

2025年4月の冷蔵庫の全国平均支出は601円で、鹿児島市（4114円）、神戸市（3177円）、大阪市（1887円）が上位。冷蔵庫は耐久消費財で購入頻度が極めて低く、一部世帯の高額購入により都市間の支出差が大きくなる傾向がある。特に京都市は前年に比べ+3244%の急増。

冷蔵庫は耐久消費財の中でも購入頻度が非常に低く、1度の購入で高額になる点が特徴です。したがって、月間の平均支出額はほとんどの都市で少額にとどまりつつも、1部で高額な購入があった都市では突発的に支出が跳ね上がる傾向が顕著です。2025年4月のデータも、この特徴をよく反映しています。

全国平均とその推移

2025年4月時点での冷蔵庫の全国平均支出は601円。前年同月比では+3.979%の微増となっており、全体としては安定的です。これは冷蔵庫購入が数年に1度であることや、全世帯のうち実際に購入したのはごく1部であるためです。

高額支出都市の実態 — 鹿児島・神戸・大阪

• 鹿児島市（4114円）：全国最高額で、0.02回という比較的高い購入頻度からも、1部世帯による大型冷蔵庫の買い替えや新規購入があったと見られる。

• 神戸市（3177円）：前年比で+476.6%という急上昇が確認され、前年に比べて大幅な消費増があったことが明らか。

• 大阪市（1887円）：大都市ならではの世帯数の多さと住宅更新需要が絡み、高めの支出水準に。

中位都市に見る安定的支出 — 横浜・京都・金沢

• 横浜市（1446円）、京都市（1438円）：共に全国平均の倍以上の支出。特に京都市は前年同月比+3244%という極端な変動が見られ、前年に全く購入がなかった反動と推察されます。

• 金沢市（667円）：全国平均を上回るが、他都市と比べると控えめで、定期的な需要の蓄積による安定感のある水準です。

低支出都市の傾向 — 東京都区部・佐賀・青森など

• 東京都区部（147円）は前年同月比で-83.31%と大きく減少。これは、大都市部における冷蔵庫保有率の高止まりや、故障・買い替えタイミングの分散が関係していると考えられます。

• 佐賀市（223円）・青森市（445円）なども支出が比較的低く、購入頻度がほぼ0.01回で安定しており、全国的な平均以下の水準となっています。

購入頻度とその意味

冷蔵庫の購入頻度は、鹿児島市で0.02回、他都市では0.01回がほとんど。これは、平均100世帯あたり1世帯程度が当該月に購入した計算です。前年同月比の変動幅が極端な都市（京都市や神戸市）は、単月のイベント（セール・引越し・災害復旧等）に支出が左右された可能性があります。

今後の展望と支出傾向の注目点

冷蔵庫市場は、省エネ性能や容量別のニーズ多様化により、価格帯も2極化傾向にあります。高機能化により高額商品へのシフトが進む1方、単身者向け小型製品の需要も堅調です。地方都市での高額支出は、家族構成の変化や家電買い替え周期の集中によって引き起こされる傾向が強いと考えられます。