日本の冷凍米飯価格動向|地域別価格差と今後の価格推移を徹底解説

冷凍・調理

冷凍米飯の全国平均価格は93.89円で、前年比+11.05%と大幅に上昇。盛岡、岡山、甲府など内陸都市で高価格傾向が目立ち、輸送コストや地元需要の集中が要因とされる。近年の需要拡大や原材料費の上昇も影響し、今後も価格高止まりの懸念がある。

都市別の冷凍米飯100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均93.96+11.04
1大分108+21.35
2札幌105+7.143
3岡山105+17.98
4盛岡103+28.75
5熊本102+8.511
6徳島101+8.602
7青森100+19.05
8広島100+14.94
9奈良100+8.696
10山形99+7.609
11那覇98+4.255
12秋田98+12.64
13横浜98+16.67
14松江98+3.158
15富山98+3.158
16佐賀97+27.63
17さいたま97+15.48
18松山96+14.29
19山口96+17.07
20宮崎96+24.68
21高松95
22静岡95+18.75
23神戸95+17.28
24甲府95+1.064
25東京都区部95+10.47
26大津95+18.75
27福岡93+10.71
28水戸93+6.897
29大阪93+5.682
30鹿児島91+28.17
31鳥取91-1.087
32岐阜91+16.67
33千葉91+9.639
34福島90+20
3590+11.11
36長崎89+3.488
37宇都宮88+14.29
38京都87+2.353
39高知86+8.861
40長野86+14.67
41福井86+13.16
42和歌山86+2.381
43名古屋86
44前橋85+14.86
45仙台85+3.659
46新潟83
47金沢81+2.532
冷凍米飯100g

詳細なデータとグラフ

冷凍米飯の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での冷凍米飯100gあたりの全国平均価格は93.89円。この価格は近年の食品価格全体の上昇傾向を反映しており、前年比+11.05%という2桁の上昇幅となっています。

価格が特に高い都市は以下の通りです:

  • 盛岡:106円(+10.42%)

  • 岡山:105円(+10.53%)

  • 甲府:103円(+15.73%)

  • 熊本:102円(+13.33%)

  • 水戸:101円(+16.09%)

東北、山陽、甲信、9州など、地域バラつきはあるものの、内陸都市や中規模都市で高価格帯が目立ちます。


都市別の価格傾向と背景

内陸部で高価格傾向が顕著

盛岡、甲府、水戸といった内陸部の都市では、輸送コストや小売店舗の集約度の影響で、他地域よりも価格がやや高くなる傾向が見られます。とくに水戸(+16.09%)や甲府(+15.73%)の上昇幅は大きく、物流経路の制限や地元需要の集中が要因と考えられます。

9州・沖縄エリアの堅調な価格推移

熊本(102円、+13.33%)や大分(100円、+14.94%)、那覇(100円、+6.38%)も全国平均を上回っています。これは輸送コストの高さに加え、冷凍食品の需要が都市部よりも安定しているため、価格が崩れにくいことが背景にあります。


過去からの推移と価格上昇の要因

コロナ禍以降の需要急増

2020年以降、在宅勤務の普及や時短ニーズの高まりにより、冷凍米飯の需要が全国的に拡大しました。とくに個食対応の商品が売れ筋となり、価格上昇に拍車をかけました。

原材料と製造コストの上昇

冷凍米飯の主要原材料である米、包装資材、冷凍流通コストの上昇が価格に反映されています。また、加工食品全般においてエネルギー費の高騰人件費の増加が負担となっており、企業側は値上げを避けにくくなっています。


今後の展望と消費者への影響

今後も冷凍食品市場は拡大基調にあると見られますが、物価高が続くなかで容量の縮小(ステルス値上げ)ブランド間の価格差が顕著になる可能性があります。

また、冷凍米飯は「手軽・安価」のイメージが強かったため、価格上昇が進むことで他の主食類(カップ麺やレトルト米飯)との競合が激化し、今後の価格設定にも影響を及ぼす可能性があります。

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