冷凍コロッケの価格推移と地域差|今後の動向と背景を徹底解説

冷凍・調理

2025年5月時点で冷凍コロッケ1個の全国平均は174.7円。那覇や福井など一部都市では200円超と高騰。平均的には微増(+1.6%)に留まるが、地域ごとの物流費・競争環境が価格に影響。冷凍食品全体のインフラコスト上昇も今後の懸念材料。

都市別の冷凍コロッケ1個の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均176.9+2.364
1那覇237
2福井217+6.897
3札幌214-0.926
4大分200+7.527
5山形199+4.737
6鳥取195+3.723
7熊本194+8.38
8高松192
9宮崎192-0.518
10広島190+4.972
11奈良189+1.07
12長崎187+16.88
13新潟187+3.315
14水戸186+10.06
15山口186
16京都185+8.187
17名古屋183+7.018
18青森178+2.89
19秋田177
20松江177-4.839
21岐阜175-0.568
22大津175+8.025
23横浜173+4.848
24岡山173+0.581
25徳島172
26静岡171
27松山171+15.54
28前橋171+15.54
29仙台170-6.077
30神戸169
31盛岡169+3.049
32甲府169+1.807
33福岡167+4.375
34東京都区部167+0.602
35大阪167-1.765
36佐賀166
37富山165-0.602
38164
39千葉164+1.863
40鹿児島159+1.274
41金沢159
42高知157+9.028
43福島156
44和歌山154
45さいたま153-4.375
46長野147-10.37
47宇都宮145-5.844
冷凍コロッケ1個

詳細なデータとグラフ

冷凍コロッケの小売価格の相場と推移

2025年5月現在、冷凍コロッケ1個の全国平均価格は174.7円。価格の上昇率は前年同月比で+1.609%と、全体的には緩やかなインフレ基調を示しています。

1方で、都市別には顕著な価格差があり、特に上位都市は以下のようになっています:

都市名 価格(円) 前年比
那覇 237 データなし
福井 217 +6.897%
札幌 214 -0.926%
大分 200 +7.527%
山形 199 +4.737%
鳥取 195 +3.723%
熊本 194 +8.380%
高松 192 不明
新潟 191 +8.523%
奈良 191 +2.139%

とくに那覇市の237円は全国で突出して高く、平均を60円以上上回る水準です。


都市別の価格傾向と地域性

那覇の高価格の背景

那覇市の237円は、冷凍コロッケとしては異例の価格です。背景には以下のような要因が想定されます:

  • 本土からの輸送コストが高い(特に冷凍品は冷蔵・保管費も高)

  • 沖縄県内の選択肢が限定的で、相対的に価格が上がりやすい

  • インバウンド観光の回復による外食・惣菜価格の全体的上昇

北陸・山陰・9州勢の上位進出

福井、鳥取、熊本、新潟、大分といった地方中核都市でも190円台〜210円台で高水準を示しており、いずれも物流距離が長く、地場チェーン主導の価格決定が多い地域と1致します。

こうした都市では、大手量販店による価格競争が弱く、価格転嫁が進みやすいことが背景にあると考えられます。


過去からの価格推移と消費者行動

冷凍コロッケの価格は、長期的に見ると安定した商品とされてきましたが、2020年代以降は次のような要因でじわじわと上昇しています:

  • じゃがいもやパン粉、揚げ油など原材料の価格高騰

  • 電力料金や包装資材費の上昇

  • 小規模工場の廃業により供給が減少

しかし、2024年頃からは価格の上昇幅がやや鈍化し、現在のような微増傾向(+1~2%)に落ち着いています。


価格高騰の要因と地域格差

原材料の国際価格の影響

冷凍コロッケの主原料であるジャガイモ・食用油・豚肉などの輸入価格上昇は、全国的に価格上昇をもたらしましたが、特に地方都市ではコスト転嫁がよりダイレクトに影響します。

エネルギー・包装費の増加

冷凍食品であるがゆえに、冷凍保管・輸送費が他の食品より重くのしかかる点も見逃せません。都市別に見ると、地方ほどその影響を価格に反映せざるを得ないという構造的な問題があります。


今後の展望と消費者への影響

冷凍コロッケは「安価で手軽な1品」として多くの家庭に浸透しており、価格競争力を維持したいカテゴリでもあります。今後予測される動きは以下の通り:

  • 業務スーパーやPB製品による価格の下押し

  • 高価格帯コロッケ(国産牛や産地指定)との2極化

  • 1部地域では引き続き価格上昇傾向が継続

消費者側では、「複数個入りパック」などまとめ買い需要や節約志向が継続する見込みです。

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