全国のガソリン価格の推移と地域別の特徴|2025年の高騰要因とは?

ガソリン

2025年5月時点でのガソリン1Lあたりの全国平均価格は184.1円。鹿児島(198円)をはじめ、大分、佐賀、高知、長崎などが高価格を示しており、九州・中国地方の高さが際立つ。価格上昇の背景には、原油高、円安、物流費増などがある。前年同月比では全国平均+4.712%、地域によっては8%超の上昇も確認された。今後も高止まり傾向が続く可能性がある。

都市別のガソリン1Lの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均172.9-1.775
1鹿児島190-0.524
2大分188-0.529
3佐賀187+0.538
4長崎183-1.081
5広島182+0.552
6佐世保181+0.556
7那覇180-1.639
8長野178-4.301
9松本178-3.784
10大阪178-0.559
11京都178-0.559
12福島177-2.747
13福山177+1.143
14神戸177
15熊本177-1.667
16松江177-4.839
17岡山177+4.734
18奈良177
19鳥取176-0.565
20高松176-2.762
21静岡176-1.124
22山形176-5.882
23宮崎176-1.124
24前橋176+1.149
25郡山175-1.685
26浜松175-0.568
27岐阜175-0.568
28和歌山175+0.575
29熊谷174+1.163
30富山174-3.333
31宇都宮174-0.571
32東京都区部173-1.143
33日立173-1.143
34府中173
35富士173-1.705
36姫路173-3.889
37高知172-3.371
38藤沢172
39立川172-3.371
40福岡172-1.149
41横浜172
42松阪172-1.149
43東大阪172-1.714
44川崎172+1.176
45北九州172-0.578
46伊丹172-1.714
47長岡171-2.286
48金沢171-5
49福井171-4.469
50171-2.286
51松山171-5
52所沢171-4.469
53徳島171-1.156
54名古屋171-1.724
55豊橋170
56西宮170-1.734
57甲府170-3.409
58枚方170-2.299
59川口170-3.409
60八王子170+2.41
61青森169+0.595
62相模原169-1.17
63山口169-4.52
64大津169-1.744
65千葉169-0.588
66今治169-1.17
67秋田168-1.176
68水戸168-1.176
69168
70新潟168-1.176
71宇部168-4.545
72168-3.448
73仙台168-2.326
74浦安167-1.183
75八戸167-1.183
76小山166-1.775
77函館166-5.143
78さいたま166-4.046
79盛岡165-0.602
80札幌164-6.286
81旭川160-9.605
全国ガソリン1L

詳細なデータとグラフ

全国の小売価格の相場と推移

2025年5月時点におけるガソリン1リットルあたりの全国平均価格は184.1円です。価格が最も高いのは鹿児島(198円)で、以下、大分・佐賀(195円)、高知・長崎(193円)などが続いています。近畿・9州・中国地方が上位を占め、本州西部から9州にかけての地域が特に高価格帯に集中している傾向があります。


都市別の価格傾向と特徴

9州地方の傾向(鹿児島・大分・佐賀・長崎)

9州の主要都市では、ガソリン価格が全国平均より10円以上高い傾向が見られます。輸送コストの高さ、地理的条件による供給ルートの制限、離島や半島部の特性が価格上昇に影響していると考えられます。

4国地方と中国地方(高知・広島・松江)

高知や広島なども高価格帯に位置しています。高知では前年比+8.427%と急騰しており、地元の流通事情や競争の少なさが影響している可能性があります。

関西・沖縄(京都・大阪・那覇)

京都や大阪といった都市部でも高価格帯に位置しますが、これは都市部特有の税負担や固定費、人件費の上昇が背景にあると考えられます。那覇(沖縄)も191円と高く、離島輸送コストの影響が顕著です。


これまでの推移と近年の変化

ガソリン価格は2007年以降、世界的な原油価格の変動、日本円の為替変動、エネルギー政策、消費税・ガソリン税の影響などを受けながら上下してきました。近年ではウクライナ情勢以降の世界的な供給不安に加え、脱炭素政策に関連するコストや物流費の高騰も影響しています。

2025年5月時点では、全国平均で前年同月比+4.712%の上昇がみられ、地方によっては5〜8%超の上昇も確認されています。


ガソリン価格上昇の要因分析

  • 国際原油価格の上昇:原油価格が高止まりすることで、元売価格が上昇。

  • 円安:輸入原材料費の高騰に直結。

  • 物流費・人件費の増加:小売価格に反映。

  • 地域差:離島・山間部・地方都市では競争が少なく、単価が上がりやすい。

  • 補助金政策の縮小・終了:政府の価格抑制策(補助金・支援)が段階的に終了している可能性。


今後の展望と消費者への影響

今後も世界情勢や為替の影響を受けながら、中長期的には高止まり傾向が続くと見込まれます。都市部では代替エネルギーへの移行が進む1方、地方では公共交通の代替が少なく、ガソリン車への依存が継続するため、地域による価格影響の格差拡大も懸念されます。

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